個別相談にお越しのコザクラさん

現在、個別相談をご利用の方の大半の相談理由が毛引きです。

毛引きの要因は様々なので、じっくりとお話をおうかがいしながら、あれこれとご提案をさせていただき、飼い主さんに実践をしていただくという形をとっています。

今回ご紹介させていただくのは、コザクラインコさんで、ご相談内容が自咬と発情の時期になると飼い主さんの皮膚をつまんで咬むから何とかしたい、ということで、ご相談を5月から受けて、まだ1ヶ月経過していませんが少しずついい方向に向かっています。
このコザクラインコさんに対しての方法は、自分の羽根や皮膚をいじることから、他の方向に関心をそらす作戦をとりました。もちろんこれ以外にも、日常でできる気の紛らわし方をご提案していますが、コザクラインコさんが特徴的だったのは、怖がり屋さんでおもちゃでほとんと遊ばないという点でした。羽をいじる代わりに教えてあげる代替行動は、やはりおもちゃをかじかじしてもらうことになるので、最初のアプローチは小さいマンチボールをの中に粟穂を入れてみるということでしたが、これは見事に失敗。そこで、飼い主さんが閃いてくださったのが、おもちゃで遊ぶことは嫌いといってももともと好きな素材があるということで、それを足掛かりにしていただきました。

アイディア2
紙は紙でも、パリパリと音がする薬を包んである紙が特に好きとのことで、これをまるで七夕の飾りみたいに切れ目をいれていただき・・・

アイディア3
こんな風に粟穂に巻き付けてみる作戦です。
これじゃあほとんど隠れていないから意味がないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ところがどっこい、これだけでも怖がり屋さんのコザクラインコさんの頭の中では「あれは何!?」から始まり「でも大好きな粟穂を食べたいからどうしようかな?」「よく見るとこれ好きな紙じゃんっ!」という風に(実際にどういう風に考えているのかは鳥さんにしかわかりませんが)、思考をあれこれ巡らせることによって、自分の羽根や皮膚を齧ることから関心をそらすことができたようです。

そして、飼い主さんの努力の甲斐あって、まだ自咬をした部分は気にしているとのことですが、羽根も生えてすっかり見違えるようになりました。
羽根がきれいに!
beforeの画像を撮っていなかったことが悔やまれます。。。
そして、この紙でくるんだ粟穂も食べながら、紙の部分もカジカジした形跡があるということなので、多少なりともカジカジができていると思われます。

もう一つの課題だった飼い主さんの皮膚をつまむという行為についても改善されて、初めてお会いした時の痛々しい腕の状態からすっかりきれいになられていて感動してしまいました。

ここでは掻い摘んでのご報告とさせていただきましたのは、鳥さんの性格や飼い主さんの生活のリズムなどを鑑みて、ご提案させていただいた内容なので、同じことを実行しても全ての鳥さんに当てはまらなかったり、一歩間違うと悪化させてしまう場合もありますので、ざっくりした内容にさせていただきました。

鳥さんには本能的にくちばしでカジカジする習性が備わっていると信じています。そのきっかけづくりに、最初は大好きな素材から初めて、少しずつ難易度をあげていくことでその本能を呼び覚ますことができると経験上感じています。うちの子おもちゃで遊んでくれない・・・とおっしゃる方も、まずは身近なものを利用して、超簡単なパターンから始めてみられてはいかがでしょうか。

今回のコザクラインコさんは、飼い主さんの閃きとアイディアの勝利!と言えます。
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