鳥さん個別相談★ソロモンオウムさん★毛齧り改善

ソロモンオウムさんが遠路はるばる静岡からご相談にお越しくださいました。

ソロモンオウムさんは、1才9か月の男の子。
ヒアリングを進めていくと、
・羽繕いの延長線上で、熱心になりすぎて羽根を齧っている
とのことでした。
一度やり出すとしばらく続くとのことで、「あ!齧ってる!」と気付いた時にこれまでの対処法をおうかがいしてみたところ・・・
●羽根を齧る
⇒【飼い主さまの行動】
 ・声を掛ける
 ・おもちゃを渡して気をそらす
 ・アーモンドをあげる
という対応で羽繕いから関心をそらしていたそうです。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、どうやらこれらは全て、ソロモンオウムさんにとって「ご褒美」になっているのではないかとお伝えしました。
毛齧りを止めさせるための飼い主さまの働きかけだというお考えではありますがが、応用行動分析学でいうと、対象となる行動の出現率が減少、あるいは消去できていない場合は、飼い主さまのお考えとは裏腹に、鳥さんに対する行動は「報酬」となっていて、対象となる行動の出現率を維持、あるいは増加させていると考えられます。

このことを聞いて
「あ~~~、なるほどね~~~」という感じの飼い主さま。
今後のご提案内容としては、ソロモンオウムさんにとって、飼い主さまの気を引ける上記行動とは180度逆のことを行うようにご提案させていただきました。
【羽根をいじっていない・羽繕いをしていない時←望ましい行動】
・声掛け
・おもちゃを渡す
・アーモンドをあげる

【羽繕いに集中し出した時、羽根を齧っている時←望ましくない行動】
・視線を送らない(でも、視界のすみでは観察している感じ)
・話しかけない

以上を徹底していただくことにしました。
それでも、これまでの鳥さんの経験と実績で、トレーニングに取り組む最初の段階では熱心に羽繕いをしてしまって、羽根を齧ってしまうことが多いかもしれません。こんな時は放置しておかずに、声掛け以外で鳥さんの関心をそらしていただくようにお願いしました。
例えば、一回パンッ!と手を叩くことでもいいですし、何か音を鳴らすことで気をそらしていくようにして、鳥さんが「あれ?今の何??」とキョロキョロして毛齧りを止める⇒毛齧りをしていない状態で10秒程度経ったら声掛けOK、という感じです。

その他に、鳥さんとのコミュニケーションは体に触れることだけではないということもお伝えさせていただきました。個別相談室では、その教え方をお伝えさせていただきましたが、ソロモンオウムさんはとても協力的で、ターンもすぐにクルリと回ってくれるようになりました。ぜひ、ご家庭でもこのようにゲームの一環として鳥さんに思考してもらう機会を作っていただくようにお願いしました。

一通り、ターンのやり方や口にくわえたものを飼い主さまの手に落とすドロップのやり方をお伝えして、挑戦した後のソロモンオウムさん↓
だいちゃん20170208-1
だいちゃん20170208-2
ふぅ~~~~。。。
とお疲れのご様子。
逆光でかわいいお顔がよく写せていなくて、残念です。。。

白色オウム、それもオスの場合、上手にエネルギーを発散させてあげないと、本当にエネルギーが有り余ってしまいます。
身体を撫で回すことは発情を促すのでお勧めしていません。発情すると、パートナーと見なしている人以外に攻撃的になったり、毛引きにもつながることもあるからです。そして、野生下では通常1年に1~2回の発情に対応している身体の機能なのに、これが毎日フル稼働した場合、とても負担が大きくなってしまいます。ただし、首から上のカキカキと足裏マッサージはOKです。
おそらく、身体を撫でてもらった経験がある鳥さんの場合、翼を持ち上げて「ねぇ、ここカキカキして」と催促してくると思いますし、喜んでいるとは思います。しかしながら、鳥さんが喜ぶことが全て鳥さんの体にとっていいこととは限らないということをよくお伝えさせていただいています。
鳥さんは知能が高い生き物なので、思考する機会を作ってあげることで、エネルギー発散にもなります。もちろん、体を動かすことも大切な運動にもなりますし、エネルギー発散になります。
これから長いお付き合いになると思いますので、人も鳥さんも健康で楽しく過ごしてくれたらいいなと思っています。
次回のご相談は3月末くらいを予定しています。
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