個別相談★アカビタイムジオウムさん★咬みつき改善

8月13日と10月8日に個別相談をご利用くださったアカビタイムジオウムさんのご紹介です。
第1回目の時は、飼い主さま(お母様と娘さん)のみお越しいただき、アカビタイムジオウムさんはお留守番でした。
ご相談内容は・・・
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以前、文鳥、セキセイインコ、オカメインコと暮らしたことはありますが、オウムは全くの素人です。
アカビは(2011年3月18日生まれ)一人餌になってから生後3か月と14日で我が家へお迎えしました。お迎えした時から我が家に鳥さんはずっとアカビのみです。性格はとても活発で、お喋りも好きな甘えん坊なのですが、一方でものすごくやんちゃ坊主です。いままでケガや病気もせずに成長してくれてありがたいです。ケージから出て飼い主とのお遊びは毎日約1時間ほどです。成長するにつれて少しずつ変化する鳥さんとの向き合い方に飼い主はどうしたらいいものか?と悩むことが多くなりました。

① 近頃、自分のやりたいことを阻止されたり(カーテンやテーブルクロスを齧るなど)、遊んでみたい物(掃除のときの雑巾や掃除機など)を狙ってきたときにダメ!と止められるなどすると飼い主に攻撃的に向かって飛びついてくるようになりました。お互いに危険なので何とかやめて欲しいです。思いつきのような方法で何とか今はかわしておりますが、これでいいのか?これから長い時間を一緒に仲良く楽しく過ごすためにはどうしたらいいのか?考えあぐねております。

② 最近、ケージの中にいるときにケージの格子を夢中になりひたすら舐めていることがよくあります。もしかしたら、つまらなくてストレスからなのか?と考えてしまいます。ケージの格子はステンレスなので安全だし、まだ毛引きや羽根齧りをされるよりはいいかもと思って見守っているのですが。

お迎えしてから5年間、一緒に暮らしてきましたが、5歳になった今あらたに一緒に暮らす方法を見直してみたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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という内容でした。

咬みつき改善の場合は、できるだけ鳥さん同伴をお願いしています。その方が、鳥さんと人の関係性や接し方を直接観ることができますし、実際にトレーニング法を試していただきながら、鳥さん側の反応もその場で観ることができます。飼い主さま側にとっても、「勘違い」がなく一番間違いない方法だと感じています。
鳥さん同伴が難しい場合は、飼い主さまからの情報に頼るしかありません。
もしこの情報が客観視できていないと、アドバイスの方向性も変わってしまいます。また、こちら側も伝える際は、身振り手振りを多めに勘違いがないようにお伝えしなければなりません。

第1回目は、飼い主さまのご意向で鳥さん同伴はなしのパターンでした。
アカビタイムジオウムさんはこの時点で5才の男の子です。おそらく、性成熟期を迎える時期でもありますし、白色オウムでもありますし、よくあることと言えばよくあることですが、じっくりヒアリングをさせていただくことになりました。
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ありがたいことに、鳥さんの一日について資料をご持参いただきました。その中には・・・
・鳥さんの様子
・ケージの様子
・ケージ周辺の画像
・おもちゃのアイディア
が満載で、とても分かりやすくありがたかったです。

細かくいろいろとお伝えしたことはありますが、主に
●咬みつき改善
●攻撃的に飛びかかってこないでほしい
ということを目標に取り組んでいくことにしました。

咬みつき改善は、「ポジティブレインフォースメント(正の強化)」トレーニングを用いて、望ましい行動(=咬まない)の場合はご褒美、望ましくない行動(=咬む)の時はノーリアクションという接し方をご提案しました。
トレーニングを成功させるためには、ご褒美の選び方やタイムアウトの方法、ボディランゲージの読み解き方を抑えることも重要です。
そして、今回、一番のカギとなったのは、「鳥さんの身体中を撫でまわさない」という点です。
鳥さんの体中を撫でまわすと発情に繋がってしまいます。
特に性成熟期を迎えるこの時期に体中を撫でまわしてしまうと発情を促してしまい、白色オウムのオスの場合、攻撃的な行動に出てしまうパターンはよくあることです。
鳥さん側も自分自身、身体の中で起こっていることがどういうことか分からない、コントロールできない状態なのではないかと思います。
飛びかかられたり、咬まれたりすると、痛いですし「怖い・・・」という感情になってしまうのは仕方がありません。決して、鳥さんは飼い主さまをキライになった訳ではないですよということをお伝えしながら、ここは人側が接し方を変えていくしかないということをお伝えしました。

体中をナデナデ、カキカキされるのは大好きとのことだったので、撫でまわしてはいけない理由についてお話をしただけでは今一つ納得いかない感じの飼い主さまでしたが、まずは「体中を撫でまわさない」ということを実践していただくことを重々お願いしました。
鳥さんが大好きなことが、鳥さんの身体にいいとは限りません。
発情状態が年がら年中続くと体にも負担がかかってしまいますし、場合によっては毛引きになることもあります。
鳥さんが目の前にいる状態ではない分、身振り手振りでトレーニング法や対処法をお伝えして、第1回目は終了となりました。

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第2回目は2か月ほど時間が空いてしまうので、トレーニングの途中経過をメールでご報告いただくことをお願いしました。
咬みつき改善のセミナーでもお伝えしていますが、トレーニングを始めて、1週間経過しても何ら変化が現れない場合、トレーニングが適切に伝えられていないと判断しています。
適切にトレーニングができれば、1週間程度で行動に変化が必ず現れます。(咬まないという行動が定着していくには1か月ほど時間を要します)
反対に、適切でないトレーニング法を1か月、2か月、あるいはもっと長い期間継続したとしても、改善には至りません。

途中経過のご報告は・・・
●今までの荒々しさがかなり減って、落ち着きが出たように感じています。
●トレーニング開始以来、かなり落ち着いて咬みつき度も減ってきているように思いますので、何とか、根気よく頑張ろうと思っております。
という内容でした。

アカビタイムジオウムさんのご報告では、方向性的には間違っていないと判断したので、そのまま継続していただくことにしました。
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そして、迎えた第2回目のご相談では、アカビタイムジオウムさんを同伴してくださいました。

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初めまして!ようこそ!

結論からお伝えすると、トレーニングを開始してから飛びかかる、咬みつくことはほとんどなくなったということでした。
飼い主さまのお顔も明るく、いい方向に向かっていると感じました。

個別相談室では歌やダンスを披露してくれました。
アカビタイムジオウムさんは、本当に陽気なコが多いですよね。
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握手をしてからご褒美をもらっている様子↑

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突如、床が気になり出すアカビタイムジオウムさん↑

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ペットボトルのキャップにご褒美を入れてもらってから食べるというお約束があるようです↑

トレーニングに加えて、おもちゃの工夫などをこの2か月いろいろと試してくださいましたが、何が一番咬みつき改善に効果的だったかというと、飼い主さま曰く
「体中を撫でまわすのを止めたのが一番効果があったのかなと思います」
とおっしゃっていました。
鳥さんは、やはり身体を触ってもらって気持ちいい♪の記憶があるので、翼を持ち上げて「ほら、ここカカキカキしてよぉ」という感じで催促してくるそうですが、この行為が及ぼす結果を目の当たりにした飼い主さまは、首から上のみのカキカキに留めてくださっています。

海外では、白色オウムはチャレンジングパロットと呼ばれています。
つまり、飼い主さんの方が試される鳥さんです。
人側が意図していないことでも、勝手に学習しますし、鳥さん側はいろいろと試してこようともします。
大型の鳥さん、特に白色オウムと暮らす飼い主さんには、多かれ少なかれ、ぜひとも応用行動分析学のことを知っておいていただけると将来的に役立つと思いますので、ぜひ積極的にセミナーにご参加いただけたらいいなと思っています。
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