*ご報告*9月&11月開催の「咬みつき改善セミナー」

今年、定期的に開催してまいりました少人数規模の「鳥さんヒントセミナー」。

9月と11月に開催いたしました「咬みつき改善」セミナーについて駆け足ではありますがご報告をさせていただきます。
咬みつき改善セミナーでは、まず最初にスライドを使ってお話をさせていただくことからスタートします。
鳥さんの咬みつきは学習行動であるということから、
■咬みつきを学習した過程を知ることの大切さ。「過去の結果が未来の行動を形作る」という応用行動分析学に基づく考えです。
■咬みつきを学習したのであれば、咬まないということも学習できるはず
■うっかり咬みつきを教えてしまうパターン
■咬まれた後の対処法よりも、咬まない時にいかに報酬(ご褒美)を与えるかに着目すること、つまりポジティブレインフォースメント(正の強化)について
■適切な方法でトレーニングを行えば、鳥さんの行動は1週間で変わってくる
※行動に変化が現れるのは1週間くらいですが、この後、咬まないという新たな行動を上書きして定着させていくにはおよそ1か月程度かかります。
※1週間経過しても何の変化も観られない場合は、鳥さんに正しく伝わっていないと判断できるので、トレーニングの見直しが必要。
■「鳥さんの行動を変える」のではなく、まず変わらなければならないのは「飼い主さんの行動と意識」
などなど、スライドを使ってお話をさせていただきました。

お話ばかりですと、どうしてもピンとこない部分もありますので、同伴してくださった鳥さんたちを相手に、それぞれの状況をお聞かせいただきながら実践していただくというのが毎回の流れです。

【9月開催の小型~中型編】

ウロコインコさん↓
20160925咬みつき改善1
興奮からのガブッがあるとのことでした。
鳥さんは楽しい!!となり過ぎても咬んでしまうことがあるようなので、興奮している時は一旦鳥さんをクールダウンさせることで、咬まれない環境づくりができます。

セネガルパロットさん↓
20160925咬みつき改善2
ご主人との関係性が良くなってくれるといいですね。
この日は、初めての場所だったので緊張もしてたと思います。ご主人の腕に咬むことなくのってくれました。ご家庭ではご褒美トレーニングを実践していただくことをご提案させていただきました。

オキナインコさん↓
20160925咬みつき改善3
オキナインコさんの場合、咬みつきに困っているというよりも、ケージから出てこないというお悩みのようでした。
そこで、咬みつき改善の取り組みではありませんが、オキナインコさんが自らの意思でケージから出てくることができるアプローチとご褒美を渡すコツをお伝えして、実践していただきました。

すると、家ではこんなことできなかった!と飼い主さんが興奮するくらいに、ケージの扉まで出て来てくれて、手からご褒美を受け取ってくれました。オキナインコさん、頑張りました!
20160925咬みつき改善4
20160925咬みつき改善5
20160925咬みつき改善6
ついつい、「こっちに来て!」「出て来てほしい!」という気持ちが先行してしまい、無理矢理、手で掴むというパターンはオキナインコさんを少々怖がらせていた可能性があると推測しました。
オキナインコさんのペースに合わせて、待つ姿勢も大切です。
上の画像では、とにかく飼い主さんが差し出している手は動かさないでください!ということを実践していただいた結果、オキナインコさんが、「知らない場所だけど、なんだか楽しそうかも?」と思ってくれたかどうかは分かりませんが、自らの意思でキャリーから出てきてくれました。

常連のセキセイインコさんも参戦↓
20160925咬みつき改善7
相変わらずの安定の好奇心旺盛な鳥さんです。
発情抑制に取り組んでいる鳥さんなので、こういう機会もいい刺激になってくれたのではないかと思います。

【11月開催の中型~大型編】
中型~大型の鳥さん編は、リピーターの方が多く参加してくださいました。
そのおかげで、前回のセミナーからの変化や新たな課題について、お伝えさせていただくことができました。

20161127咬みつき改善1
自分(=鳥さん)の意思が通らなかったら、咬むことで伝えてくるタイプの鳥さんです。言い換えれば、咬めば自分の思い通りになるぜ♪と学習してしまっているようです。
このタイプの鳥さんは、
●ボディランゲージを尊重することで咬まなくても、鳥さんの意思が伝えられることを新たに学習してもらう
●こっちに下りての合図を明確にして、トレーニングの最初は連続強化でできたら毎回ご褒美をあげていく
ことをご提案させていただきました。
最初は、写真のスタンド止まり木に下りるのはイヤだ!という感じでしたが、「お?これに下りたらいいものがもらえるのか?」と学習してくれたようです。
他の飼い主さんにもステップアップしてくれていましたが、トレーナーが手を差し出すと「アッ!(「ア」に濁点がつきます)」と叱られてしまいました。この時、無理強いはせずに手を引っ込めます。これも実はボディランゲージを尊重していることになります。せっかく鳥さんが「アッ!」で「今は手を出すな!」と伝えてくれているのに、無理矢理継続して手を差し出すと咬むという結果になると思います。そして、手を引っ込める。この流れこそが、「ふむふむ、なるほどね、イヤな時は声で伝えるんじゃなくて、咬めばいいんだ!」と、咬むことで意思を伝える鳥さんになってしまいます。

常連のタイハクオウムさん↓
20161127咬みつき改善2
ついつい、ご家庭だけの環境だとお山の大将になってしまい、世界はボク(=タイハクオウムさん)中心で回っている♪となってしまうので、他の鳥さんや飼い主さんに会っていただくことでいい刺激になります。

コガネメキシコさん↓
20161127咬みつき改善5
前回は、飼い主さんだけのご参加でした。今回は、鳥さんたちを同伴してくださいました。
ご褒美を与えることすら咬まれる危険性があると恐れおののいていらっしゃった飼い主さんですが、意を決してトレーニングに取り組んでくださったそうです。すると、「本当に、1週間で変化が現れたんです!」とおっしゃってくださいました。
これは、飼い主さんの頑張りでもありますし、飼い主さんのアプローチが適切だったおかげです。
20161127咬みつき改善3
他の参加者の方とも触れ合っていただきました。
この時は、次の段階のターンを教えたいけど、なかなかうまくできなくて、、、とおっしゃっていたので、一緒にやってみることに。
ほんのちょっとしたコツを掴んだ飼い主さんは、すぐにクルリと鳥さんをターンすることに誘導できました。お見事でした!

モモイロインコさんの飼い主さん同士、楽しそうに談笑していらっしゃるのですが、お顔がお見せできなくて残念です。。。
20161127咬みつき改善4
奥の方にいるモモイロインコさんも2回目のご参加です。
飼い主さん曰く、自分(=飼い主さん)の意識が変わったからか、咬まれることがなくなったとおっしゃっていました。
そして、手前にいるモモイロインコさんは、他のセミナー(手作りおもちゃ)にご参加いただいたことがある鳥さんです。
20161127咬みつき改善6
写真を撮ろうとした瞬間、2羽ともにそっぽを向かれてしまいました。。。

今年の上半期に開催した時もそうですが、セミナー会場(ショップ2階)に来てくれる、あるいは連れてこられる鳥さんは、ただこれだけで、今後、トレーニングを続けていけば改善可能な鳥さんばかりだと感じています。
深刻なのは、「どうせ無理」「連れて来ることができない!」となっている状態の鳥さんだと思っています。
どうやったらこのような鳥さんの、本当の意味での咬みつき改善のお手伝いができるのか、、、今後の課題だと感じています。

このようないろいろな方やいろいろな鳥さんが集まった状態で開催するセミナーは、どうしてもそれぞれの鳥さんと飼い主さんに合わせたところまで掘り下げるには限界があると感じています。それでも、このセミナーにご参加いただいて改善に向かっている鳥さんもいます。中には、実践しているけれど全然効果がない・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
こういう方は、ぜひ個別相談を受けてくださることをお勧めいたします。
うまくいかないのはその鳥さんに合ったアプローチ法ではなかったり、なにかしらうまくいかない原因があるからです。
鳥さんには、学習できる力があります。
これには、適切なトレーニング法は、伝え方にポイントがあります。
ぜひ、あきらめずに一緒に改善に取り組んでいくお手伝いをさせていただけたらと思っています。

セミナーにご参加いただいた飼い主さん、鳥さんたち、ありがとうございました!
またの機会にご参加いただけましたら嬉しいです。
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