個別相談★ヨウムさん★まだまだこれから

11月3日に開催されましたインコサミット御茶ノ水も無事に終わりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
今回、残念ながらご参加が叶わなかった方におかれましては、またの機会にぜひともご参加いただけましたら嬉しいです。

鳥さんの個別相談の更新がすっかり滞ってしまって、この間に初回だけでなく2回目のご相談も終えられた方が数多くいらっしゃいます。その中から、8月(第1回目)と9月(第2回目)にご利用いただいたヨウムさんのご紹介をさせていただきます。

【初回の様子】
ヨウムさんは6か月の男の子です。
個別相談をご利用いただいた目的は・・・
「現在特に目立った直接的な問題行動はないのですが、迎えてから2ヶ月経ち、自己主張も分かりやすくなり、ステップアップをしなかったり、脚よりも嘴(甘噛みですが)が出たりすることがよくあります。いろいろな物への興味も少しずつ増えてきている様子で、怯えているわけではないものの、餌やおもちゃに大しての反応がかなり大人しい印象です。また、ペレットへの切り替えに苦戦しているため、給餌や遊ばせかた、フォージングなど全般についてお伺いしたい。」
とのことでした。

飼い主さまは本当に熱心な方で、初回の時もご質問内容や現在のヨウムさんの状況を事細かにお伝えいただいたので、本当にありがたかったです。

その時のヨウムさんの様子↓
鈍ちゃん20160806-2
目がまだ黒くて本当にかわいかったです!!トレーナーはメロメロになってしまいました。

ご相談内容は、多岐に渡ったのですが、その中で
●鳴き止まない
●偏食
という点についてのご提案内容をご紹介させていただきます。

ヨウムさんは、どこで覚えたのか、飼い主さまが少々気になってしまう独特の鳴き声を上げるとのことでした。文字にすると、難しいのですが、この鳴き声を改善できたらとおっしゃっていたので、次の事柄をご提案させていただきました。

【鳴き声改善】
こちらのブログでたくさんご紹介してまいりました、やはりポジティブレインフォースメント(正の強化)を使います。
『望ましい声』 ⇒ ご褒美(食べ物だけでなく、飼い主さまの注目など)
『望ましくない声』 ⇒ ノーリアクション(実践していただいたのは、手にのった状態の時は無視するだけでなく手から降ろしてもらう)
これに限ります。

【偏食改善】
8月の初回のご相談の時は・・・
●偏食は最初から。
●水っぽい食べ物(野菜・果物)全般を嫌う。葉物はかじって遊ぶだけ
●ちゃんと齧るのは人参くらい(食べているかは不明)
●ペレットを食べない(一番齧るのはハリソン、その次にマズリ)
●一度、ペレットをすりつぶしてお湯38度で練って挿し餌をしてみたが全く食べなかった
という状況で、この時点で飼い主さまが試してくださっていたことは・・・
■現在ペレットの切り替えだけ挑戦中
とのことでした。

これは、地道に好きなモノを探っていくしかない!ということと、
食べてくれた!(望ましい行動) ⇒ たくさんの声掛け(ご褒美)
という風に、食べている時に褒めて、この行動を強化していく、これまたポジティブレインフォースメントをご提案させていただきました。

ヨウムさんは本当にまだ若いので、数回試してみたけれど食べてくれなかったとあきらめずに、継続していくことが大切です。ある段階でスイッチが入ってくれるかもしれません。水っぽい野菜はあまり好きではないようでしたら、フリーズドライ系のお野菜や果物を試すなど、まだまだできることはあると感じました。

初回では、素材としてプラスチックが好きかもとのことで、プラスチック製のおしゃぶりのおもちゃを試していただきました。
鈍ちゃん20160806-1
たくさんおしゃぶりのおもちゃを取り付けられて、きっと重いはずなのに、一生懸命手に持ってカジカジしてくれました。
まずはこんな感じで初回のご相談は終了となりました。

そして、およそ1か月後の【第2回目の個別相談】となりました。
●まずは「鳴き声改善について」取り組み内容とご報告を抜粋して:
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鳴き声ですが、無視するのは効果てきめんで、(初回の個別相談)直後から不快で大きな鳴き声は大幅に少なくなりました。代わりに舌を打つ音の真似(以前クリッカー音代わりに舌を鳴らしていたのですが、それを覚えたようです)と、とぼけたような声を出すことが殆どです。時々大きな鳴き声でビェ!と鳴くのですが、放おって置くとすぐに別の鳴き方にかわります。ただ、鳴き方はすり替わったものの、何を元々伝えようとしていたのか分からないのですが・・・
この頃は早朝に大きな声で発声練習をしていて、本当にいろんな声を試しているのが聞こえてきます。人の言葉はまだ真似しませんが、カラスの鳴き声を最初に覚えました。そっくりです。おそらく日中に外部から聞こえてくる音の刺激でいちばんはっきりしているからかなと推測しています。
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飼い主さまが上手にメリハリを利かせて、ポジティブレインフォースメントトレーニングを行ってくださったおかげで、気になる鳴き声から他の鳴き声に変えていけたようです。
ヨウムさん、おしゃべりの自主トレをしているのでしょうか。これからが楽しみです。

鳴き声については、鳥さんなので鳴くのは絶対ダメ!というのは無理な話です。
でも、飼い主さまにも許容できる声と許容できない声があると思いますので、「こういう声で鳴いてね(許容できる声)」と教えてあげる必要があります。

●そして「偏食改善について」取り組み内容とご報告を抜粋して:
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餌は相変わらずひまわりの入っていないシードミックスが中心です。
サフラワーと麻の実を一通り食べた後、今までは他のシードが残っている状態でそのままケージに残して、気が向いたらまた皿の中をあさったり、コーンなどをかじって遊んだりしていたのですが、最近は一通り食べおわったらシードのエサ入れは抜き、ケージには何種類かブレンドしたペレットと水だけにするようにしています。
日によって全く口をつけない日もありますが、時々思いついたように手に持って齧っているのを連続して見かけたり、餌入れからハリソンだけすべてなくなって、砕いた跡が糞受けに落ちていたりします。
ごっそり無くなっているのは、決まって家をあけている時ですので、人がいるときはシードをもらおうとペレットには手をつけずこちらの様子をうかがっている気がなんとなくしています。そこからシードを少しずつ減らすと、体重も微減していくので、シードが減る分ペレットを食べるわけではないようですが・・・
ちなみに、新しい食べ物では、小さいさいの目切りにしたパプリカはしばらく遊びながら齧っています。遊ぶだけでボロボロ落とすのとちがって、じっくり細かくカジカジしているので、口に入っている気がします。
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ちょっとした知恵比べであり、根競べですね。
それでも、飼い主さまの取り組みは適切であると判断しました。まだまだ、これから先が長いので、ヨウムさんのペースに巻き込まれずに(ここまで我慢したら飼い主が根負けしていいものが出てくるのを知っているから我慢しよう、へへへっ、という作戦)、そしてあきらめずに、継続していっていただきたいと思います。
水気が多いお野菜は好きではなさそうですが、パプリカ程度の水分量ならいけるということだと思います。これも、試していただかなかったらたどり着けなかった「気付き」だったと思います。

飼い主さま曰く・・・
毎週毎週様子が変わるので、なかなかこちらも追いつくのが大変ですが、それだけ知的精神的に変わる時期なのですよね、とても興味深いです。ケージ内外での動きや物事への反応、意思表示も、以前にくらべると大分素早くなりました。
とのことでした。

ステップアップのことや爪切りなどなど、ヨウムさんの方にも学習してもらう必要がいろいろありますし、飼い主さまにはそれを適切に伝える方法を学んでいただく必要があります。飼い主さまは本当に熱心な方なので、これからどんなことがあっても乗り越えてもらえると感じました。

止まり木スタンドにも挑戦↓
鈍ちゃん20160903-3
最初はおっかなびっくりでしたが、行ったり来たりできるようになりました。
それほど臆病なタイプのヨウムさんではなさそうです。

鈍ちゃん20160903-1
鈍ちゃん20160903-2
とにかくかわいいです!
おっと私情が溢れすぎですね。。。

これからヨウムさんとは長~~~いお付き合いになっていきますので、もし何か壁にぶち当たったら、また個別相談をご利用いただけたらいいなと思っています。
もちろん、「何かあったら」はない方がいいのですが、元気に、そして、ヨウムさんならではの賢さを楽しんでいただけたらいいなと思っています。
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