個別相談★オカメインコさん★毛引き改善

8月も後半となってまいりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
鳥さんともども、皆様、どうかお元気に暑さを乗り切っていただけたらと思います。

6月19日にお越しいただいたオカメインコさんで、毛引き改善の取り組みについてご紹介をさせていただきます。

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2羽でお越しいただきました。
手前にいるオカメインコさんの毛引きを改善、またはやわらげてあげたいとのことで、病院でこちらの個別相談を勧められてお越しになりました。
オカメインコさんは12才で、毛引きをしていると気付いたのは4~5才くらいだったそうです。
およそ8年間の毛引きですと、すっかり習慣化されてしまい、改善するのは困難になりますが、飼い主さまは少しでも何かできることがあればという想いです。
年齢も年齢なので思い切ったことはできませんが、少しずつ試してみて、羽根をいじるよりも楽しいことがあるよ、ということを教えてあげられたらいいなと思いました。

■毛引きをする場所:
⇒ケージの中がほとんどで、ケージの外では少し。

■飼い主さまの見解:
⇒暇だから?

オカメインコさんの毛引きの原因は、お話を聞く限り、飼い主さまの気を引く手段ではなさそうです。ケージの置き場所についても、問題なさそうでしたが、ケージの位置から窓の外が見えるとのことでしたので、試しに窓際に目隠しとなるような工夫をお願いしました。

そして、「退屈な時間」を解消するために、飼い主さまはすでにフォージングトーイを個別相談に来る1か月前くらいから試していただいていたので、これを使ってもうひと工夫できるような取り組みを一緒に考えました。

【ご提案内容】
・シード、ペレット、ボレー粉を別々の容器に入れて、ケージのあちこちに設置していた:
⇒エサ入れの容器をケージのあちこちにセットするのは、鳥さんはそれだけ動かなければならなくなるので、このまま継続。ただし、これらを混ぜてみては?とご提案させていただきました。混ぜることによって、おそらく大好きなシードを選り好みして食べる、つまり、仕分け作業が発生する分、食事にかける時間が多くなるからです。この方法のデメリットとしては、ペレットやシードのそれぞれ食べた量がはっきり分からないという点です。ペレットへの切り替え時は、シードとは別の容器に入れた方がちゃんと食べてくれているか把握しやすいと思いますが、その反面、シードと混ぜてしまった方が、うっかり(!?)食べてしまうこともあるので、鳥さんの様子を観察しながら取り組んでいただけたらと思います。

・さらに食べにくく!
⇒フォージングとは、餌探し行動です。フォージングのキーワードは、「食べにくさ」の演出だと考えています。
なので、エサ入れの中に、シードやペレット、ボレー粉を一緒に入れることでも餌探しになると思いますが、さらに難易度を上げるために、障害物となるようなおもちゃ(鳥さんが呑み込んでしまわない程度のサイズ)や、乾燥野菜、フリーズドライの果物などを入れてみることも試していただくことに。うっかり、おもちゃを呑み込んでしまうのが心配な方は、呑み込んでしまってもいいような乾燥野菜や果物を障害物として活用することをお勧めしています。
一気に、障害物をエサ入れに入れてしまうと、怖がって餌を食べてくれないコもいますので、最初は1つからスタートしていただくことにしました。問題なく食べてくれているようであれば、2つ、3つ・・・と増やしていただきます。
ペレットは一通り、全てのメーカーを試したとのことでしたが、「どうせ食べないから」とあきらめずに、たまに登場させてみることで「うわ!何これ!?」と、鳥さんにとっていい刺激になります。継続することで、食べてくれるようになったらこれはこれでラッキーなので、あきらめずに、ペレットの小分けなどを利用して、続けていただけたらいいなと思っています。

・真新しさの演出:
⇒おもちゃも、フォージングも、エサ入れや水入れの位置は、ずーーーっと同じ場所だと当たり前になってしまいます。フォージングも慣れてしまうと、「食べにくさ」を演出できなくなってしまいます。なので、取り付ける位置や高さなどを変えることで、真新しさを演出できます。ただし、これについても、鳥さんが臆病であればあるほど、取りつけ位置を変える時は、ほんの少しずらしてみるところからスタートすることをお勧めいたします。

・おもちゃの開拓:
⇒まだまだ、カジカジスイッチを入れることができると思ったので、段ボールやシュレッダー(ヤシの葉で編んだもの)、新聞紙を活用して、この中にエサを隠してみることにも挑戦していただくことに。まずは、これらを呑み込んでしまわないかの観察が必要です。

「これどう?面白いよ」と、飼い主さまが遊んでみせている様子↓
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初めて見るものや新しいおもちゃの導入法は、まずは飼い主さまがその対象物を触り倒すところからスタートです。
臆病な鳥さんでも、テレビのリモコンやスマホ、メガネは齧る、ということがよくあります。これは、飼い主さまが常に触っているところを見ているから、鳥さんも安心して興味を示すのだと考えています。
なので、「ほら!これで遊んで!」とおもちゃの方を鳥さんに近づけるのではなく、鳥さんが近づいてくるまで飼い主さまが遊んだり、触ってみせると、鳥さんの恐怖心が解けて興味を示してくれるようです。
さらには、「しめしめ、近づいてきた♪」の段階でも、「はい、どうぞ」とすぐに鳥さんに渡してしまうのではなく、一旦、「ダメダメ~」とじらしてみせると、さらに興味を引くようです。スマホやリモコンを思い返してみてください。鳥さんが齧りに来たら、全力で拒否しますよね。あれが鳥さんにとっては、たまらないようです。

小さい頃からずっと一緒だというオカメインコさん。
とっても仲良し!という感じではありませんが、2羽の関係性がとても面白かったです。
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奥の方にいるノーマルのオカメさんが、手前にいるパールのオカメさんにちょっかいを出す関係性のようです。

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ノーマルのオカメさん、伸び~としながら、スキを狙っています。

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パールのオカメさんが羽繕いをしている隙を狙って、ちょっかいをだそうと企んでいるお顔がたまらなくかわいいです。
この後、ちょっかいをだされたパールのオカメさんは、「シャッ!」と、ノーマルのオカメさんを怒っていました。

長年続いた毛引き行動は、一朝一夕で改善するのは難しいですが、少しでもなんとかしてあげられたらという飼い主さまの想いに応えられて、そのお手伝いができたらいいなと思っています。


***ショップ営業時間変更のご案内***
9月1日から、下記の営業時間となります。
*平日、土日 9:00~12:30 15:30~18:30
*祝日 9:00~12:00
定休日:毎週木曜日
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