個別相談★セキセイインコさん★吐き戻し改善

小規模セミナーも定期的に開催しているのですが、なかなかタイムリーにブログにアップすることができずに、申し訳ありません。。。

今回は、セキセイインコさん、4才3か月の男の子が個別相談に来てくれました。

【初回】6月11日
ご相談内容は、「吐き戻しを改善したい」とのことでした。
成鳥になってからは、ずーーーっと、吐き戻しをしているそうで、とにかくケージの掃除も大変だし、不衛生だしということで、何とかならないでしょうか?とお越しになりました。これまで、横浜小鳥の病院とは別の病院に行っていて、吐き戻しを止めるために薬や注射を勧められたりもしましたが、飼い主さまの中に「本当にこれでいいの?」というどこかひっかかる部分があって、これらに頼ることはできなかったそうです。
そして、セカンドオピニオンをと横浜小鳥の病院を利用されることになりました。この病院でも、同じようなことを言われたら、もうそうするほかないのかなというお気持ちだったそうです。当院で言われたのが、「このコは吐くために食べているようなもの」と、食餌量の多さを指摘されたそうです。そして、「これは、病院での治療と言うよりも、となり(ショップ)で個別相談を受けてください」と言われ、個別相談を受けることになりました。

インターネットや質問掲示板などで、吐き戻しの改善についていろいろ調べたり、質問したけれど、「無理だ」という回答ばかりで、やっぱり無理なんでしょうか?と半信半疑な飼い主さま。
獣医師が言うとおり、吐き戻しをする余力があるくらいご飯を食べていると考えたので、食餌量の調整と、エサの量を減らすだけではセキセイインコさんに不満がつのるので、それはそれで楽しくなありません。なので、おもちゃの活用やフォージングについてご提案させていただきました。

初めて見るおもちゃ類に興味津々のセキセイインコさん↓全く物怖じしていません。そして、エサに執着がある鳥さんは、本当にフォージングにはもってこいの性格です。
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そして、食餌量を調整していくには、何よりも、毎日の体重測定が大切です。
ご家庭では体重を量ったことがない、試みようとしたけどすぐにどこかへ飛んで行く、とのことでしたので、じゃあ一緒にやってみましょう、と個別相談で実践してみました。
「たぶん無理だと思います…」という飼い主さまを横目に、あっさり体重計(キッチンスケール)にのってくれました。「えーっ!!うそでしょう!!」と驚く飼い主さまと、当然のように体重計にのっているセキセイインコさんの対比が面白かったです。

ご提案内容をまとめると…
①食餌量の調整:必ず体重を量って、餌を減らした量と吐き戻しの量や出現率を観察してもらう。吐き戻しがなくなってくる、やがてしなくなったら、その餌の量が適切だと判断する。体重もセキセイインコさんの体格にとって適正であるかどうかも大切。
②皮付き餌が主食だったので、これを機会にペレットに少しずつ切り替えていく。
③発情対象はプラスチック、ハシゴの先についていた金具のようだったので、これらは取り外してもらう。その代り、発情対象とならない素材を取り付けてあげる。
④ケージの中にある出っ張り部分にお尻をスリスリさせるので、この部分をおもちゃなどで隠してみる。
⑤体重測定やフォージングをする際に、よりその行動を素早く強化させるために、セキセイインコさんにとっての特別な食べ物を探っていく。エンバクとカナリーシードは、今まで試したことがなかったとのことだったので、この日試してみると、初めて見たものにもかかわらず、すぐに食べてくれました。ペレットにも切り替えていくので、これらの皮付き餌の価値が高くなればなるほど、フォージングやトレーニングもやりやすくなるはずです。
以上に、取り組んでいただくことにしました。

一番の課題は、吐き戻し改善でしたが、その他に…
・体重測定
・ケージにすんなり戻ってほしい(今まではトイレに追い込んで、だっこして、ケージに入れていた)
・おもちゃで遊ぶ
ということもできるようになったらいいなということだったので、いい機会になるはずです。
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第1回目から第2回目まで、1か月ほど間が空くのでこの間、何度かメールでご質問をいただきました。その中から抜粋してご紹介させていただきます。
[ご質問1] 個別相談室では体重計にのってくれたんですが、家ではのってくれません…。
[回 答] 体重計の方から鳥さんの方に近づけたりしていませんか。食事量を調整している段階なので、きっとお腹が空いているはずです。エンバクに対して興味がないようだったら、今までの皮付き餌を利用してはいかがでしょうか?無理なく練習をしてみてください。
⇒数日後、できるようになりました!のご報告をいただきました。

[ご質問2] おしゃべりが少なくなったみたいなんですが、具合が悪いんでしょうか?でも、フンの状態もいいみたいなのですが…。
[回 答] 体重は、キープできていますか。あるいはゆるやかに減っている状況でしょうか。もし、体について気になることがあれば、病院で相談をしてみてください。おしゃべりの出現率について、今まで振り返ってみて、おしゃべりをしない時期はありましたか。もしかしたら、発情の時期とおしゃべりの出現率の多さは比例しているかもしれません。おしゃべりが少なくなったとはいえ、もしかしたら、今の状態がセキセイインコさんにとって普通の(発情していない)状態と言えるかもしれません。引き続き観察をお願いします。
⇒第2回目にお越しいただいた時に、この件については、今まで大人になってからずっと吐き戻しをしている状態だったので、いわば、発情をしていない状態がどんな様子かを知らない、とのことでした。なので、おしゃべりの出現率に関しては、今後の観察を経て、やっぱり、発情している時に多くなるのかどうか、を観察していただくようにお願いしました。

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【第2回目】
第1回目から約1か月後に、第2回目の個別相談にお越しになりました。
果たして、セキセイインコさんの様子はいかに!

飼い主さまからのご報告は、次の通りでした。
■6月中に吐き戻しをしなくなった。
■ペレットも食べてくれるものと、食べてくれないものがある。ラウディブッシュはよく食べる、ハリソンのマッシュはその次に食べてくれる、でもズプリームはキライらしく、撒き散らしたり、これ見よがしに水入れの中に入れてしまうそうです。好みがはっきりしていて、おもしろいですね。
■エンバクも食べてくれて好きなようなので、体重計にのった時のご褒美にしている。そして、小松菜チップも好きみたいです。
■体重測定ができるようになった。
■スリスリしていたケージの出っ張り部分をリボンと井草でガードしたら、スリスリしなく(できなく)なった。飼い主さま曰く、「魔除け」と命名されていらっしゃいました。
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ケージ前面の餌を取り付ける扉のところに、リボンで井草が巻かれているところが、スリスリポイントだったところです。これをガードしてあるのが、魔除けらしいです。よく、工夫していただきました。

今まで3年以上、吐き戻しを何とかできないものかと思ってきたけれど、周りの人からは無理だと言われて、本当に無理なんじゃないかなと思っていたけど、本当にありがとうございます!と、飼い主さまの表情も明るくなっていました。食餌量を減らされたとはいえ、むしろ適正な量になったと言えますし、セキセイインコさんの方も楽しそうにしているのが印象的でした。

サクラちゃん201607161-1

第1回目の個別相談の時にちょっぴりお伝えした、ターンもできるようになっていました。さらに、画像↑は、お手製のバスケットボールです。まだ練習中ですが、この日、教えていくコツをお伝えさせていただきました。

今後の課題としては、吐かない量のシード+ペレットの量を調整しながら見極めていくことと、体重の変動でも、●g以上になると吐き戻しをしてしまう、つまり、吐き戻しできる余力が生まれる、というような判断ができるので、継続して観察をお願いしました。
食餌量の調整とペレットのおかげもあって、ケージに戻る時も、エンバクなどのご褒美ですんなり入ってくれるようになったそうです。これからも、楽しく過ごしてもらえたらいいなと思っています。

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