個別相談★ウロコインコさん★咬み付き改善

咬み付き改善に取り組んでくださったウロコインコさんのご紹介をさせていただきます。

ブンちゃん20160605-1
緊張気味のウロコインコさん↑

【初回の様子】

ホオミドリアカオウロコインコさんは、2才8か月です。
今年の3月はじめから咬むようになったとのことで、飼い主さまご家族は、発情期や反抗期かなと思われていたそうです。発情からの咬み付きならと、病院(当院ではありません)でクリッピングをしてもらい、注射(発情を抑えるための)を打ってもらったとのことですが、一向に咬み付きが改善できないとのことで、個別相談を受けられました。クリッピングや注射ですと、根本的な解決策にはなりません。
個別相談を受けに来てくださって、本当によかったなと思っています。

今回のウロコインコさんの場合、「咬まない」ことを教えてもらったことがないパターンでした。
ご家族の中でもお父さんだけを強く咬むとのことでしたが、お父さんが実は一番本を読んで勉強をされていらっしゃいました。それでも、咬み付きが改善できなかったのはなぜでしょう?一言で言うと、咬まれた後の対処法や、人の指は咬むものじゃないよということを適切に教えてあげられていなかったからだと思います。
これまでの、咬まれた時の対処法は・・・
パターン1:強く咬む ⇒ ふりほどいて逃げる ⇒ ウロコインコさんが追いかけてくる ⇒ また逃げる
パターン2:強く咬む ⇒ 指からおろそうとする ⇒ 意地でも下りない!と2次被害!
という感じだったそうです。

パターン1も2も、鳥さんにとっては「楽しい♪」方の学習をしてしまったのではないかなと、その場面を想像しただけで楽しさが伝わってくるようです。
反対に、「咬まなかった時の対処」は、特にやっていなかったとのことでしたので、これだと益々、飼い主さんの反応のある方を選ぶ、つまり咬むことを選ぶのは鳥さんにとってはすごく当然のことです。

さらに上記に加えて、「お父さんが咬まれたら、ご家族の皆さん(奥様と娘さん)はどうされてますか?」と訊くと、「ほら、また~もう~」などの反応をしていたそうです。ここまでくると、咬むことがいかに家族全員の関心を一気に引くことができる、最良の手段となってしまっているかは明らかです。

これからの接し方は「望ましい行動の時は、ご褒美」、「望ましくない行動の時は、ノーリアクション(ご褒美なし)」というポジティブレインフォースメント(正の強化)を元に接していただくことにしました。
これに伴い・・・
①ご褒美の価値をあげる:
ひまわりの種が大好きなので、これはお父さんだけがあげる特別なものにする。鳥さんにあげる時のサイズは、一口で食べきってしまうくらいのサイズにするため、ひまわりの種の皮を剥いて、それを細かくしてストックを作っておく。
②ステップアップとステップダウンの練習:
咬んだ後なかなか指から下りない、または指から下ろそうとすると咬む、とのことでしたので、日ごろから合図でステップダウンの練習をしておくと、合図⇒ステップダウン⇒ご褒美♪と、学習してくれます。

ブンちゃん20160605-2
最後まで緊張気味のウロコインコさん↑
飼い主さんの肩にとまって、トレーナーからずっと隠れてました。

以上のことをお伝えさせていただき、第一回目は終了となりました。

【第2回目の様子】

初回からおよそ1か月後に、第2回目の個別相談にお越しいただきました。

咬み付き改善の場合、適切に鳥さんに伝わっていれば1週間(飼い主さんの介入頻度にもよります)で変化が現れます。つまり、1週間経過しても変化が全く観られない場合は、適切に伝わっていないと判断しています。この場合、改めて飼い主さまからのヒアリングを受けてご提案のやり直し、という流れになります。
適切に伝わらない方法で、いくら1か月、2か月、あるいは何年も取り組んだとしても、鳥さんは学習してくれません。トレーニングを開始して、この1週間が勝負ですし、見極める大切な時期です。
なので、第2回目の個別相談は初回から1か月後ではありましたが、まず1週間経過した頃に、鳥さんの様子をお聞かせいただきました。ウロコインコさんに適切に伝わっていると判断したので、継続していただき、第2回目を迎えることとなりました。

結論から言いますと、以前のように強く咬まなくなったそうです。ちょっとした意思表示(おやつが欲しいなど)の時に、コツンとクチバシを手に当ててくるそうです。これは、飼い主さまのご判断で、許容できるのであればご褒美をあげて、許容できない場合はご褒美なし+ノーリアクションという風に、ルールを作っていただくことにしました。

そして、ターンもできるようになったそうです。
ブンちゃん20160703
動画でお見せできないのが残念です。
「ターン」の掛け声で、クルリと回ってくれました。見事な足さばきです。
ショップのFacebookページで動画をご紹介していますので、もしよろしければ覗いていただけましたら幸いです。

これからは、さらに遊びの一環として、前回りや輪投げなどにも挑戦してみたいとのことでしたので、方法をお伝えさせていただきました。個人的には、(とても警戒して)一度もトレーナーの手にステップアップしてくれなかったのが心残りですが、これからもウロコインコさんと楽しく暮らしてもらえたらいいなと思っています。

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