個別相談★コザクラインコさん★自咬と食餌について

今回は、コザクラインコさんの自咬改善についてご紹介させていただきます。

【これまでの経緯】
・2014年7月ごろからひどくなった
 ⇒この頃からカラーを装着
・きっかけは、パートナーであるメスの鳥さんが卵を産み、温め始めて、相手にしてもらえなくなったことが原因かもしれない。
とのことでした。

毛引きや自咬の際に、「きっかけ(原因)」などの思い当たることをおうかがいしていますが、たとえ原因が分かったところで、すぐに改善できないのが毛引き・自咬の難しいところです。毛引き・自咬にはいろいろな原因がありますが、その原因から逃れるための「自己刺激行動」(=毛引き・自咬)が一旦癖になってしまうと、ある種麻薬のような快楽を得られるドーパミンが分泌され、これにとって代わるものを定着させるには時間がかかるからです。

このような内容で始まった個別相談ですが、あることがきっかけであっという間にカラーをはずすことになりました。カラーをはずしてから2週間弱が過ぎましたが、何事もなかったかのように暮らしてくれています。

まずは、初回の11月7日の様子です↓
ララちゃん20151107-1
正面から見ると、カラーで体が見えないくらい、大きなカラーを付けていました。
個別相談を受ける前は、ご家庭でもいろいろと試していただいていたそうですが、なかなか遊びの方に関心が向けられなかったそうです。
体重計にものらないとのことでしたので、試しにやってみると、すぐにのってくれました。
体重管理にもなりますし、「おいで」を遊びの一環としてやっていただくことに。
ララちゃん20151107-2
粟穂が大好きとのことでしたので、粟穂を使ったフォージングにも挑戦!
初心者向けとして、新聞紙で粟穂を巻くところから始めていただくことになりました。個別相談室では、とても反応がよく、これなら少しずつやっていけそうな予感がしました。※新聞紙など、まずは鳥さんが呑み込んでいないかどうかを十分に観察していただいてから取り入れていただいています。
飼い主さま曰く、「今までいろいろやってきたけど、家での様子を全然違う・・・こんなにできるコだったとは・・・」と、意外な一面を垣間見た感じでした。
自咬以外に関心をそらすために、遊び/フォージングと同時進行で、環境の見直しにもチャレンジしていただきました。

そして、第二回の時の様子がコチラ↓です。
ララちゃん20151205-3
ご自宅では体重計になかなかのってくれない、体重計の手前で止まってしまう、とのことでしたので、どれどれ一緒にやってみましょうか、と実践してみると、あっさりとのってくれました。
よくよくおうかがいすると、体重計にのる手前でご褒美をあげてしまっていたので、のる必要性を感じてなかったようです。コザクラインコさんの方が一枚上手と言ったところでしょうか。

ララちゃん20151205-1
ララちゃん20151205-2
新聞紙以外の紙で粟穂を隠してみると、すんなりクリア!
ララちゃん20151205-4
こんなの↑だって、どうってことないぜ♪という感じで果敢に挑戦してくれました。
「もっとできないのかなと思ってましたぁ」と、飼い主さまが驚くほど、いろいろなことができるコザクラインコさん。これから少しずつ、フォージングの難易度を上げていけそうですねと話していました。

ララちゃん20151205-5
一通り、遊び疲れて、クチバシをキャリーにのせて休憩中↑
カラーが大きいので、重そうです。
まずは少しずつカラーの幅を小さくしていって、最終的にとってあげられたらいいですね、と話をしていたのですが、なんとこの日にカラーをはずしましたとご連絡がありました。

この日は、個別相談の後に、病院での診察だったのですが、呼吸が苦しそうだということで、カラーをとることになったそうです。「また、自咬をしなければいいけど・・・」と心配しつつ、現在取り組んでくださっているフォージングを継続していただきました。

そして、コチラが三回目の時の様子です↓
ララちゃん20151212-1
カラーをはずしても、自咬をすることなく過ごせているそうです。
画像のヤシで編んだシュレッダーは、過去にご自宅で試していただいたそうですが、その時は見向きもしれくれなかったそうです。それならばと、シュレッダーにおやつを隠すと、カジカジやってくれました!動機付け、成功です!

ララちゃん20151212-2
一通り遊んで、飼い主さまのそばで羽繕いをしている様子↑
以前は、羽繕いの延長で自咬してしまっていたそうですが、今はいいころあいで羽繕いを切り上げてくれるようになったそうです。
羽繕いの延長で、毛引き・自咬をやってしまうというパターンはよくありがちなので、このコザクラインコさんの場合は性格を活かして次のことをやっていただくことに。
①羽繕いをしている時に、視線や声を掛けると、これがご褒美になってしまうので、これらはやらない。
②羽繕いをしている時に、コザクラインコさんの方には視線は向けず、飼い主さまが手で新聞紙やおもちゃを触る。
②をやっていると、そそくさと羽繕いは切り上げて、「何?何?何してるの?」と近づいてきてくれるので、羽繕いをやりすぎないように誘導できそうなので、この作戦を継続していただくことになりました。

あれほど悩んでいた自咬ですが、ひょんなことをきっかけにカラーをはずすことができて、現状維持できているので、少なからずフォージングで気が紛れているのかなと推測しています。その反面、それほどフォージングに夢中になってくれるほどレパートリーはまだないので、逆に、「なぜ、自咬をしないのか!?」と、飼い主さまと不思議がっているのが正直なところです。
環境の変化も試していただいたのですが、一体、何が効果があったのかは分からないままです。
いずれにせよ、結果オーライなので、このまま、自咬はせずに、これからは楽しく過ごしてくれるといいなと思っています。

ブログのタイトルにあります、「食餌について」ですが、こちらのコザクラインコさんは胃がよくないということもあり、ご褒美として使っていた粟穂は日常的にフォージングに使わないようにしました。
コザクラインコさんに限らず、胃が悪い鳥さんの場合、シード類(皮付餌)は胃への負担が大きいので、消化がいいペレットをお勧めしています。たとえば、今は若くて胃が悪いという診断がされていない場合でも、年齢を重ねていく内にどうしても体の機能は低下していきます。長い目で見て、胃への負担が軽いペレットを主食として、シード(皮付餌)はおやつ程度(食餌全体量の3割以下)にできたら理想的かもしれません。
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