個別相談★サザナミインコさん★毛引き/毛齧りの改善&自我が芽生える大切な時期

今回2回目の個別相談となるサザナミインコさんのご紹介です。

1回目は、9月13日にお越しいただき、この時は飼い主さまのみのお越しでした。
2回目となる今回は、ご本鳥のサザナミインコさんと初対面♪

1才くらいになるサザナミインコさん。
ルイちゃん20151115-1

初めまして!
ではありますが、飼い主さまからいろいろとヒアリングをさせていただいていたので、初めましての感じがしない初対面。

元々のご相談は、毛引き/毛齧りでしたが、生活環境の改善を試みてくださり、1か月程度でほぼ改善できたそうです。
毛引き/毛齧りの原因はそれぞれの理由がありますが、こちらのサザナミインコさんに試みていただいた生活環境の改善は、「サザナミインコさんの逃げ場を作ってあげること」を提案させていただきました。

飼い主さまが思い当たる、毛引き/毛齧りのきっかけは・・・
●ブランコとかじり木のおもちゃをケージの中に入れていたけれど、これらに発情するようになったので、取り外した頃くらいから始まったような感じがする
とのことでした。

個別相談を利用される以前は、ヒーリングのCD(川の流れの音)を聞かせたり、ご自身であれこれ工夫をされていたようですが、効果がなく、個別相談を利用することを決めたとのこと。

発情対象となるからとブランコやかじり木のおもちゃを取り外したことから、ヒマになったから毛引き/毛齧りを始めたのではないかとの飼い主さまの見解でした。
確かにヒマになったからということもあるかもしれませんが、トレーナーの見解は、これらをケージから取り外したことにより、サザナミインコさんにとっての「逃げ場/目隠し」がなくなってしまったことにより、緊張が持続している可能性があるのではないかと思い、ケージの一部にタオルをかけて、サザナミインコさんが隠れられるスペースを作ってもらうようにご提案しました。

この結果、1か月後のご報告では・・・
「タオルを一枚かけるだけで、こんなに変わるなんて!とびっくりするほど状況が変わりました。」
とのご報告をいただきました。

タオルの他に、バードテントも設置していただいたのですが、こちらはバードテントの中に入るというよりも、いい感じでバードテントの陰に隠れたりしている、という風に使ってくれているようです。

サザナミインコさんに限らず、鳥さんは被捕食者の立場として、常に周りから見られる環境におかれると緊張してしまい、この緊張を緩和しようとして必要以上に羽繕いをして、これが毛引き/毛齧りにつながることもあります。
サザナミインコさんに関して言えば、野生化では落ち葉の下に隠れるなどの行動も観られるようなので、ケージの中でも、自分の意思で見えたり隠れたりできるようなレイアウトにしてあげると落ち着いてくれるのかもしれません。

この他に、日中暇な時間が長くないようにと、いろいろとフォージング(餌探し行動)にも挑戦していくのが飼い主さんとサザナミインコさんの今後の課題です。

握手もできます↓
ルイちゃん20151115-2
ルイちゃん20151115-4
ノールック握手↑

「おいで」の練習で、この日初めて会ったトレーナーにもちゃんと飛んできてくれました♪
ルイちゃん20151115-3

この他に、放鳥中のコミュニケーションの一環として、ターンのやり方をお伝えしたところ、クルリとすぐにマスターするサザナミインコさん。
たくさん頭を使って、「ちょっと休憩」と言わんばかりに、飼い主さまのモモの上に移動して、机の影でフーッと一息ついている様子↓
ルイちゃん20151115-6
この様子からも、鳥さんの行動についてたくさんのヒントが得られますね。自分で暗いところに移動して落ち着くという選択肢を選んでいるということから、ケージにも目隠しや逃げ場となる場所が必要なんだということが分かります。

鳥さんによっては、「明るいところが落ち着く」、「暗いところが落ち着く」と好みがあるようです。
人の感覚で、「暗いところはかわいそう!」ということは、全ての鳥さんに当てはまらないということに気付いていただけたらと思います。

個別相談も終了して、ケージにすんなり入って、きゅうりを食べるサザナミインコさん↓
ルイちゃん20151115-7
ルイちゃん20151115-5
きゅうりと同じ色!

元々のご相談内容だった毛引き/毛齧りについては、飼い主さま自身ももう大丈夫という手応えを感じていらっしゃるので、トレーナー自身もそれほど重要視していないのですが、この日お伝えしたのは
●1才を過ぎて自我が目覚めたここの時期の接し方の注意点
●オンリーワンにならないために、ご主人の介入の必要性
という点を強調させていただきました。

●1才を過ぎて自我が目覚めたことによる接し方の注意点
⇒これまでは、手を差し出せばすんなりステップアップしてくれたそうですが、最近のってくれなくなったとのことでした。幼い頃は、よく分からずに言われるがままになっていたけれど、1才頃になると、鳥さんにも「今はしたくない」の意思が芽生えます。「反抗期」などという言葉で表現される場合もありますが、反抗している訳ではなく、鳥さんの意思が芽生え始めているという喜ばしい傾向だと感じています。
この時期に大切なのは、「ステップアップしたくないです!」と意思表示をしている時に、「今まですんなりのってくれてたじゃない!ほらのりなさい!」と無理矢理人側の意思を押し通すと、咬み付くことによって自分の意思を伝える方法を学習したり、手がキライになったりする場合があります。これは結構よく観られることです。
「小さい頃はカキカキをさせてくれたのに、大きくなったらさせてくれなくなった・・・」という飼い主さんに、「1才頃に、嫌がっている時に無理矢理カキカキを強要していませんでしたか?」と尋ねると、ほぼほぼ「はい、してました」という回答が返ってきます。
鳥さんが「今はイヤ」の意思表示の時は、数秒でいいのでタイムアウトをとって、もう一度トライするだけで、「意思を尊重してくれた」と感じてくれます。今まで無条件に受け入れてくれていたのに拒否するようになった時は、一旦タイムアウトをとってもう一度アプローチすることと、心が成長している時期なんだと受け止めていただけたらと思います。

●オンリーワンにならないためのご主人の介入の必要性
⇒鳥さんだけでなく、動物とのかかわりがあまりなかったというご主人は、どうやってサザナミインコさんに接していいのか分からないとおっしゃっているそうです。さらに、何かの拍子にガブッとされたことによって益々鳥さんと距離を置くことに。このままいくと、奥様にしか懐かない、オンリーワンになりかねないので、接し方を奥様からご主人に教えていただくようにお願いしました。
どうしても、接することが怖いようであれば、接することがだけがコミュニケーションではないので、ターンや握手ができるようになることでも、鳥さん側もご主人側も、これから楽しくお付き合いができるのではないかなと思っています。

家族みんなが楽しく過ごしてもらえたらいいなと思っていますし、そのお手伝いができたらと思っています。
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