個別相談★コザクラインコさん&コミドリコンゴウインコさん★咬まれない環境づくり

7月14日と15日にお越しいただいた鳥さんたちのご紹介です。
鳥種は違いますが、共通点がありましたので併せてご紹介をさせていただきます。

まずは、7月14日にお越しになったコミドリコンゴウインコさん。

りこぽんちゃん20150714-1
画像は、個別相談がもうすぐ終わる頃、つまりいろいろと頑張ってくれた後の画像なので、お疲れのところしか撮ることができませんでした。トレーニング中は、もっと活き活きとしてくれていたのに、撮り損ないました。。。

個別相談の内容は・・・
1)オンリーワンの解消
2)大好きな人以外への咬み付き改善
という内容です。他にも細々したご相談はあったのですが、主なポイントは上記2点となります。

詳しくお話をおうかがいしていくと、1)と2)は別個に対応していくということではなく、同時に解消できそうだったので下記のご提案をさせていただきました。

【ご提案】
オンリーワンの度合いを確認したところ、まだオンリーワンまでには至っておらず、ただし、ナンバーワンとそれ以下の格差が開き過ぎているという状況でした。
ナンバーワン以外の人に、いつでも攻撃的で咬んでくるかというとそうではなく、「咬まない時」はどんな時かを確認させていただき、ご提案させていただいたのが
●ナンバーワンの人の肩にいる時に手を出すと咬む、だけど他のところにいる時には咬まない。ナンバーワンの人の腕にいても咬まないとのことでしたので・・・
⇒肩にいる時は手を出さない。肩にいる時は、腕のところまで鳥さんの方から移動してもらうように教える。
という方法について、実際にこの場で試していただきました。

つまり、「おいで」のトレーニングです。

ぜひ、どの鳥さんにも覚えておいてほしいのがこの「おいで」トレーニングです。
放鳥中に遊びの一環として、歩いて来てもらったり、飛んで来てもらったりの時に使えます。ついつい、人の方が動いてしまって、人をタクシー代わりに使い、結果的に鳥さんの運動量が減ってしまうというよくある光景かと思います。鳥さんには、できるだけ運動をしてもらいたいので、そういうためにもこの「おいで」を覚えておいてもらえたらいいなと思っています。

もう一つ、お勧めする理由は、これは絶対に起こってほしくないのですが、万が一、不注意で外に飛んでいってしまった時、高い木のところに鳥さんを運よく発見したとしても、「おいで」を教えてもらったことがない鳥さんは、いくら下から飼い主さまが呼んでも動くことができません。

この「おいで」トレーニングは基本中の基本ですので、ぜひ試していただけたらと思います。

りこぽんちゃん20150714-2
肩から腕に「おいで」でおりてきてもらうトレーニングを行ったところ、短時間でマスターできました。
「今まで頭を使うような機会を与えてこなかったので、相当疲れたみたいです」と飼い主様。

肩にいる時に手を出すと咬み付くけど、肩以外に移動してもらえば咬まない、という状況でしたら、鳥さんから移動してもらって手を出す、ということをすれば、咬まれることはなくなります。これが、咬まれない環境づくりです。
その後、ご自宅でも「おいで」ができるようになりました、とのご報告をいただきました。

「おいで」の教え方については、以下のコザクラインコさんで詳しくご紹介させていただきます。

そして、7月15日にお越しいただいたコザクラインコさん。

最近、咬み付くようになってきたとのことで、やはりまず最初は咬む時の状況を詳しくおうかがいすることからスタートしました。
頭にとまることが好きらしく、頭の上にいる時に手を出すとガブッとするそうですが、コミドリコンゴウインコさんと同様、腕のところまでおりてくると咬まないようです。

ここでもやはり、「おいで」トレーニングで頭にいる鳥さんに腕の方に下りてきてもらうことをご提案させていただきました。

1)まずは、鳥さんが大好きなご褒美を見せます。これがゴール①と設定します。最初は、鳥さんが動かなくても、ほんの少し首を伸ばせば届く位置に設定をすると無理がないようです。
そして、ゴール①を設定したら、手は絶対に動かさないということが大切です。もっとこっち、もっとこっち、と鳥さんが近づいてきたらご褒美をあげずに、おあずけ状態で手を引いていくと、鳥さんの心理として「どうせそれくれないんでしょ!だったら行かないっ」という気持ちになるようで、「おいで」トレーニングがうまくいきません。
ぼたんちゃん20150715-2
最初は、首を伸ばす位置のゴール設定からスタートして、少しずつ、鳥さんがいる位置から離してご褒美を見せます。これを繰り返していくと、徐々に、足を1歩前に動かしてゴール(=ご褒美)、足を2歩前に動かしてゴール(=ご褒美)という風に、ご褒美を見せる位置を鳥さんから離していきます。

2)ゴール②、ゴール③と少しずつ少しずつ、鳥さんに下りてきてほしいところまで誘導していきます。
ぼたんちゃん20150715-3

「おいで」の時に、最初はご褒美を見せますが、これと一緒に合図をつけてあげると、ご褒美を見せなくても合図で動いてくれるようになります。

そして、どの鳥さんも頭を使うと疲れるようで、個別相談の後半はこんな↓感じで、飼い主さまの肩で爆睡中のコザクラインコさん。
ぼたんちゃん20150715-1

BGSで行っている個別相談のモットーは、「鳥さんの行動には全て理由がある」ということをモットーとしています。
「どうして分からないの!?悪い子!」と鳥さんを叱っている飼い主さまに、「適切に教えてあげたことがありますか?」とお尋ねすると、「適切に」ではない方法で教えようとしていることがほとんどです。適切に教えていないのに、鳥さんを悪者扱いするのはフェアではないと思っています。鳥さん側も、人と暮らす上でのルールを覚えてもらう必要がありますが、人側も鳥さんと暮らす上で学ばなければならないことがあると思っています。それが、いかに適切に伝えるかというトレーニング法です。
鳥さんに一方的に望むのではなく、たとえば、咬み付くのであれば、もちろん咬むものではないよということを教えつつ、咬まれない環境づくりも大切だとお伝えしています。
鳥さんの行動の動機付けは、ある行動の前後(特に直後)に起こる事柄が、鳥さんにとって(決して人側の見解ではなく)有効であるかどうかが大きなポイントとなります。
咬んだ後に、鳥さんが望む結果(例:飼い主さまのリアクション、手を引っ込めるetc)が得られるのであれば、「咬めばいいんだ!」と学習して、この行動の出現率は上がります。
咬まれない環境づくりとは、「咬む」こと自体をさせなければ、咬んだ直後に起こることも伴わないということになります。

最初は、意識して接していかなければならないかもしれませんが、繰り返していくことによって当たり前に、つまり意識しなくてもできるようになります。

鳥さんも人も楽しく暮らすために、問題行動がなかなか直らない、という場合は、鳥さんに適切に伝えられていないからだと考えられますので、今一度、人側の行動と鳥さん側の行動を見直してみることをお勧めいたします。
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