食べ散らかしを止めてもらうには

鳥さんは基本的に散らかし屋さんですよね。
この点は、鳥さんとの暮らしではある意味覚悟が必要です。

餌を食べる時、皮付きのエサは皮をまき散らすし、ペレット(総合栄養食)はパキッ!と噛み砕いて左右に飛び散っていく様子をよく見かける飼い主さまも多いと思います。現場を目撃していないとしても、お掃除の時に、「ちゃんと食べてるの?」と疑ってしまうほど、ほとんどが下に落ちている場合もあるでしょう。

ショップにいる雪之丞(タイハクオウム)も、いわゆる「贅沢食べ」(←トレーナーが勝手に名付けたもの)をしています。

雪之丞の主食は、ハリソン社のアダルトライフライムで粒のサイズは「コース(大粒)」という1cm角のサイコロの形をしています。
コースの残骸
↑雪之丞の贅沢食べの現場。

ご家庭の鳥さんでも、このような食べ方をされてしまうと、「もったいない!」と思ってしまいませんか。ペレットは決してお安くないので、ぜひありがたく(とまではいかなくても)食べてもらいたいものです。
鳥さんは・・・
「基本的に散らかして食べる」
とは言え、上の画像くらい、食べてない部分がほとんど残っているパターンですと、対策を取ってみて、いくらか抑えられると思いますので、ぜひお試しください。

例えば、こんな鳥さんの場合なら、対策でいくらか改善できるかもしれません↓
●エサ入れに入っているエサを明らかにかき出して下に落としている
●上の画像のように、食べていない部分がほとんど残っている
以上のようなケースです。

そして、まずは飼い主さまご自身の行動を振り返っていただきたいと思います。

過去にこんな経験はありませんか?

Q1)エサ入れからエサをばら撒いている時に、「こら!ばらまいちゃダメでしょ!」のような声を掛けたことがある

Q2)ケージの中にばら撒かれたエサや、ケージから飛び出てしまったエサを、鳥さんの目の前で拾い集めて、もう一度エサ入れに戻したことがある

上記の質問のいずれかでもいいので、「はい」の答えがあれば、鳥さんはどうやら「飼い主さまの気を引くための手段」に、エサをばら撒いている可能性があります。
「そんなにいつもしていません!」という方でも、過去に1回でもこのような経験があると、鳥さんはたった1回でも覚えています。

鳥さんの考え:
「こうしたら(=エサ入れの中身をばら撒いたら)、飼い主が近くに来てくれて(←拾い集めていることを言っている)、たくさん話しかけてくれる♪(←「もう!ダメだってば!」のような言葉など)。わ~い♪もっとやっちゃおうーっと!」
という心理かもしれません。

この対策としては・・・
1)エサをばら撒いている時は、ノーリアクション
 ⇒その代り、きちんと食べてくれる時に、「偉いね~」などの声掛けをしてあげる。
2)ばら撒かれてしまったエサは、鳥さんが見ていないところで拾い集めて、やはり見ていないところでエサに戻す工夫を

そして、前述した原因と対策以外に考えられるのは、「大切に食べなくても、エサがたっぷりエサ入れに入っている」状況、つまり大切に食べなくてもいい!という感じのパターンです。

雪之丞の場合は、明らかにこちらのパターンです。
食べ散らかしている時や、食べ散らかした後に、スタッフが反応を示していることはゼロです。
ということで、試してみたことが、朝のご飯の量を調整してみました。スタートは、エサ入れにコースを4粒だけ入れて観察開始です。

[ステップ1] 初めて試した日は、いつもの調子でバリバリと、なんともありがたみがない感じのいつもの食べ方をして、4粒なのであっと言う間になくなってしまいました。このことに気付いた雪之丞は戸惑っている様子で、スタッフの顔を見たり、エサ入れの中を何度も覗く仕草を見せました。それでも、ほうおっておくと、ケージのフン切網の上に落ちているコースの残骸を拾って食べ始めました。(午後からは、コースを追加)

[ステップ2] [ステップ1]を繰り返していくと、3回目くらいで、「朝からは4粒しかもらえないのかっ!これは大事に食べなければっ」ということが分かった様子で、大切に大切に食べてくれるようになりました。

※注意点
上記は一日の食餌量を把握して、体重の変動を観察しながら試しました。

このことから、雪之丞の場合は、有り余るご飯がエサ入れの中に入っていて、それを大切に食べる、などということは考えたこともなければ気付くこともなかったのだと思っています。

現在でも、
・エサ入れにたっぷり入っている ⇒ 贅沢食べをする
・エサ入れに適量(鳥さんの一日の食餌量を量って把握する)プラスアルファしか入っていない ⇒ 粉さえ落とさないように慎重に大切に食べる
という、とても分かりやすい行動を示してくれています。

これ↓は、朝から限られた量のコースしかもらえなかった日の様子。
コースを食べる雪之丞1
コースを食べる雪之丞2
放鳥中にコースを1粒渡してみたら、落とさないように、こぼさないように慎重に慎重に最後まできれいに食べ切りました。

ご家庭の鳥さんがどちらのタイプかを知るには、まずは試してみることで判断できると思います。
雪之丞だけでなく、同じような悩みを抱えるズグロシロハラインコさんの飼い主様に試していただいたところ、こ鳥さんの場合は「注目を集めるための手段」プラス「エサ入れにたっぷりのご飯」という合わせ技だったそうで、対処法をお伝えしたところ改善できたとのご報告をいただきました。

ただし、食べ散らかしをゼロにはできないということをご了承ください。
現状を基準として、食べ散らかしが減ったかどうかを観察していただけましたら幸いです。
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