個別相談★ヨウムさん&コイネズミヨウムさん★あきらめなくてよかった!

定期的に灰色の鳥さんたちが集う会を開催しています。

もちろん、れっきとした個別相談です。と言いましても、ご提案内容も出し尽くした感があり、ここ数か月は経過観察という形でヨウムさんとコイネズミヨウムさんにお越しいただいています。

★ヨウムさん
・手に対する恐怖心の克服⇒継続して実践中、コツさえ押さえれば手にのってくれるようになりました。
・咬み付き改善⇒ずいぶん激減して、「イヤ」の表現は咬むことで伝えるのではなく、顔をそらすことで伝えてくれるようになりました。

★コイネズミヨウムさん
翼の下の自咬改善⇒継続して実践中。傷の具合はひどくはなっていませんが、あともう一息、といった感じですが、この「もう一息」をどうしたら乗り越えられるか思案中。

このような二羽ですが、相談室にもすっかり慣れて、お互いの存在にもすっかり慣れて、まずキャリーから出してもらってスタンド止まり木にとまったら、「こんにちは」の応戦が始まります。

ヨウムさん「こんにちは」
人「こんんちは」
コイネズミヨウムさん「こんに…」 *本当はちゃんと「こんにちは」と言えます。
人「…ちは」

という感じで、自分の方が上手に話せるぞ、というお互い負けず嫌いな二羽に付き合わされる飼い主様たち。

灰色会20150704-1
足でチリンチリン♪とボールを鳴らすコイネズミヨウムさん↑

灰色会20150704-2
特に仲良しという訳ではありませんが、お互いの存在は認めている様子の二羽。動きがシンクロしています↑
こんな感じで、ヨウムさんにとっても、コイネズミヨウムさんにとっても楽しいひと時であり、いい刺激になっているのではないかと毎回、密かな手応えを感じています。

そしてある日、「しまった!ヨウム棒を忘れてきてしまったっ!!」と、ヨウムさんの飼い主様が声を上げられました。
ヨウム棒とは、コンクリートの止まり木なのですが、過去に治療を受けざるを得なかった経験から、手を怖がるようになってしまい、手には喜んでステップアップできなくなったヨウムさんが、唯一心を許せる移動手段の止まり木です。これを使って、キャリーから出したり、入れたり、羽ばたきの練習なんかにも活躍していたコンクリートの止まり木です。

トレーナーも含め、じゃあ今日はとりあえず、スタンド止まり木にキャリーから移動してもらって、パタパタの羽ばたき練習(遊び)はなしかな、と思っていましたが、「そうだ!試しにT字棒を使ってみましょう!」ということになりました。
ヨウムさんとコイネズミヨウムさんの飼い主様だけでなく、トレーナー自身も、おそらく拒まれるかな。。。ということを予想していたのですが、なんと!T字棒にすんなりステップアップしてくれました!
灰色会20150712-3
これは、ものすごい発見でした!

挙句の果てに、T字棒にのった状態で、T字棒を上下に動かしながら、「ワッショイ♪ワッショイ♪」とやると、バランスをとりながらとても楽しそうにしてくれたのです。
灰色会20150712-2
お顔が活き活きとして楽しそうなのがお分かりになるでしょうか。
この日に、ヨウムさん自ら「ワッショイ♪」と覚えてしまうくらい、気に入ってくれたようでした。

ヨウムさんは、ケージに設置してある止まり木をずーっと変えられないくらい、新たな物を受け入れるにはとても時間がかかるタイプです。このようなバックグラウンドがあるだけに、「どうせ無理かな」、「のってくれないかな」と思っていた予想うを見事に裏切られたのです。

ここで改めて、試してみる前から、「どうせ無理だろう」とあきらめてしまわなくて本当によかったな~と痛感しました。
人が鳥さんの限界を作ってはいけないというまさに実体験です。

何度も何度も、T字棒にのった状態で「ワッショイ♪ワッショイ♪」と、上下運動を繰り返すことになった飼い主様たちとトレーナーは、後半はクタクタになってしまいました。それでも、楽しそうにしているヨウムさんのために頑張りました。
これまでのコンクリートの止まり木よりも使いやすい、持ちやすいと飼い主様もおっしゃってくださったので、ヨウムさんにとっても、飼い主様にとってもいいことだと感じています。

息切れをしている飼い主様たちとトレーナー、そして、楽しそうにしているヨウムさんを傍らで冷静に観察していたのがこの方↓
灰色会20150712-1
「何が楽しいのかしら?」という感じのコイネズミヨウムさん。
そ、そんな冷静な目で見ないで。。。

おそらく、数か月前に試していたとしても、今回のようにスムーズにT字棒を受け入れてくれたかどうかは疑問です。
これまでの飼い主様の少しずつの試みが、ヨウムさんに新たな一歩を踏み出す手助けになっていたのではないかなと考えています。
14才(くらい)で新たに出会ったT字棒。
あきらめていたら、出会えることもなかったと思います。
どんな鳥さんにとっても、もしかしたら、今はイヤなものやできないことでも、あきらめずに定期的に出会える機会を作ってあげることで、鳥さんの可能性を広めていけるのではないかなと感じています。
スポンサーサイト