個別相談★タイハクオウムさん★じっとしている鳥さんはいい子??

6月28日に個別相談にお越しいただいたタイハクオウムさん(オス、5才)をご紹介させていただきます。

飼い主さんは、これまでヨダレカケズグロインコさん(咬み付き改善&手にステップアップ)、モモイロインコさん(咬み付き改善&ケージの外で遊ぶ)を個別相談で取り組んでいらっしゃった、いわば常連さんです。

タイハクオウムさんはこの日初めてのお越しでしたが、特に現在問題行動があるわけではなく、このままの接し方でいいのかについて、ご相談にお越しになりました。

ご自宅でのタイハクオウムさんはこんな感じ↓だそうです。
●飼い主様にベッタリ。飼い主様のそばから動かない。
●咬んだりしない。
●ずっとカキカキを要求。
ということで、一見、「良い子」という印象ですが、トレーナーからしたらとても心配になってしまいました。

白色オウムさんであれば、いわゆる鳥らしさとは・・・
●自分の意思を主張・表現する
●じっとしていない
●いろいろなことに対して興味を示す
●エネルギーが有り余っている
鳥さんの性格によっても程度の差はあるかと思いますが、これらが白色オウムさんの魅力であると考えています。

ご相談にお越しいただいたタイハクオウムさんと飼い主様のやりとりを観ていたら、なるほど、どうやらタイハクオウムさんは、「動く必要がないから動かない」という状況ではないかと思いました。

そこで早速、相談室の手すりに止まってもらい、「おいで」の練習として、タイハクオウムさんから少し離れたところにご褒美を差し出すと近寄って来てくれました。近寄って来てくれて、ご褒美、を繰り返すと「おいで」トレーニングができます。徐々に、ご褒美を見せないようにしていくと、合図だけで来てくれるようになります。
そして、飼い主様にも試していただいたところ、タイハクオウムさんは、飼い主様がいる方向とは逆の方向に向かって歩きだしました。さて、この後どうなるかな~と思って観ていると、「ほら、こっちだってば、もう来ないのぉ?」と、言いながら飼い主様の方がタイハクオウムさんの方に近づいてご褒美をあげてしまいました!

もうお気付きでしょう。
これでは、タイハクオウムさんが主導権を握っていて、「おいで」トレーニングをされているのは飼い主様の方です。
飼い主様の方は意図していたことではなく、知らず知らずにトレーニングを受けていたという図式です。

鳥さんは、効率良く、手っ取り早いことを望む傾向にあります。
だからこそ、「咬めばいいのか!」と思うと、咬むことで自分の意思を表現しようとするのはこのためです。もちろん、この咬み付きも人側が知らず知らずに教えてしまっていた行動で、鳥さんからしたら学習行動です。

タイハクオウムさんもやはり、自分から努力をせずに、おやつももらえて、カキカキもしてもらえて、ありとあらゆる接待が出てくるのであれば、動く必要はないということをすっかり学習しているようでした。
飼い主様に対しては、この接し方でOK、そして、この日初めて会った人(=トレーナー)は、どうやら同じ態度じゃだめみたいだから、動かなきゃ、と思っているのが見え見えで、トレーナーが相手をすると、「おいで」の合図や、足を上げて「は~い!」の反応はとても素晴らしかったです。

足を上げて、「は~い!」ができたらおやつをあげるトレーニング中↓
タオちゃん20150628-2
タオちゃん20150628-1
シャッターチャンスがうまくいかず、、、
本当は、もっと高く足を上げられます。

タオちゃん20150628-3
スタンド止まり木にとまっている時も、クチバシにおやつを持っていくのではなく、鳥さんの方から移動して来てくれたらご褒美を。
飼い主様曰く、「こんなに動けるんですね!今まで知りませんでした。。。」と、新たな発見をしてくださったご様子でした。

せっかくおやつを食べてくれるのであれば、これを利用しない手はありません。
これができたらご褒美(おやつ)がもらえる!ということを遊びの一環として、学習してもらえると、鳥さんの知的好奇心の刺激にもなります。

そして、病院の方でも「運動」、つまり、「飛ぶ」ことを推奨しています。
筋力をつけたり、カロリー消費、そして、飛ぶということは鳥さんにとって運動になるので、精神的にも満たされるという見解からです。飛んでもらうには、無理矢理飛ばせるということではなく、鳥さんの意思で飛んでもらうことが必要です。
つまり、
●移動したらご褒美
●移動したら大好きなおもちゃがある
などの飛ぶ動機を作ってあげることが、鳥さん自身が考えて、飛ぶ、そしていいことがある♪という、満たされた状態になるので、こんな生活を送らせてあげることができたらいいなと思っています。
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