個別相談★マメルリハさん★一緒に過ごす時間を有効に

4月から月1回のペースでお越しいただいたマメルリハさんのお話です。

と言いましても、マメルリハさんはご同伴せず、飼い主様がおよそ月一回のペースでお越しになり、ご報告を受け、取り組み内容の見直し、ご提案、そして実践という感じで、進めてまいりました。

個別相談自体は今年の4月からとなりますが、こちらのマメルリハさんとは3年前くらいから顔見知りです。
マメルリハさんの性格は、本当に臆病で、人の手どころか存在に対しても怖がっていました。どうして、このように臆病になってしまい、人に対して警戒心を持つようになったのかは、マメルリハさんのバックグラウンドは実は分からない状態でした。
そして、現在の飼い主様と出会い、マメルリハさんを引き取ってから、どういう風に接していけばいいのかを以前からご相談を受けていたという経緯があります。

マメルリハさんを引き取った当初は、あまりのビクビク振りに、「本当に自分でよかったのだろうか?自分がこの子(=マメルリハさん)に何かしてあげられるのだろうか?」と悩んでいらっしゃったそうです。

こういう場合は、やはり時間を掛けて、少しずつ少しずつ警戒心を解いていき、信頼関係を築いていくしかありません。
しかし、単に「時間が解決する」とは思っていません。
もちろん時間を掛けながらという点は合っていますが、やはり人側の適切なアプローチも必要だと思います。このアプローチがあるのとないのとでは、かかる時間の長さは大きく違うと感じています。

飼い主様が取り組んでいらっしゃったことは
●怖がらせることは避ける。しかし、腫れ物に触るような接し方はしない。
●手を好きになってもらいたいので、まず最初の目標設定は、手からおやつなどを受け取ってくれること。
●少しずつ、ケージ内のレイアウトを変えてみて、行動範囲を広げていく。
ということが大きなポイントです。

過去の画像をお見せできないのが残念ですが、以前は、携帯カメラを向けるだけでも恐れおののいていたマメルリハさん。
およそ3年弱が経過した現在は・・・

ド~~~ン!
瑠璃ちゃん20150418
とても近くに携帯カメラを向けられても平気になりました。
望遠で撮っている訳ではなく、本当に鳥さんのすぐそばで撮ってくださったそうです。
写真を撮れるようになっただけでも本当に大きな進歩ですが、さらに、このような状況の中でもご飯を食べる余裕もあるなんて。。。感無量です。
そして今では、手から直接ご褒美も受け取れるようにもなりました。

瑠璃ちゃん20150418-2
現在のケージの様子↑
最初は、本当に殺風景なケージレイアウトでした。それもそのはず、本当に臆病だったのです。
それが、今ではどんどんいろいろなモノが増えて、本当に楽しそうなレイアウトに!

瑠璃ちゃん201507_1
カラス穂をついばんでいる、よくある風景かも知れませんが、以前は、飼い主様が一つ一つ穂の部分を摘み取ってあげないと、枝についた状態だったら怖がって近づけなかったそうです。
それが今ではどうでしょう。余裕の表情を見せながら、おいしそうに食べていますね。

そして、現在取り組んでいるフォージングのおもちゃ↓
瑠璃ちゃん20150704-2

使い方としては、ケージの側面に取り付けて、クルクル回せば中身が出てくるというモノですが、いくらずいぶんと度胸がついてきたとは言え、そこはまだまだ新しい物に対しては少しずつのアプローチが必要です。
飼い主様が考えてくださったのは、まずは、フタの部分を取り外して、横に置いてみることからスタート。
しばらくすると慣れてくれた様子です、今ではこのフォージングのおもちゃが置いてなかったら、「あれないよっ!どこいったの??」と飛んで探し回るようになったそうです。ものすごい成長振りです。
次のステップは、ケージの側面に取り付けて、自分でクルクル回して中身をゲットできるようになるといいなと思っています。

瑠璃ちゃん20150704-1
背中側から撮っていただいた様子。
背後に回られようが、本当にへっちゃらなんですね、大したものです。

7月11日にお越しいただいた際は、こちらのおもちゃ↓を
b-02_w_06-07.gif

フタの部分が半開きの状態でキープできないので、パタンと閉じてびっくりさせないように、どうしたものかと思っていた飼い主様ですが、フタ部分を透明のビニールシートにアレンジすることに。
工作1
工作2
透明ビニールを使うことで、中身も見えてより一層燃えてくれるのではないかなと期待。
こういう工夫が大切ですね。
これは元々、いつもおもちゃのアイディアを共有してくださるK様からのアイディアです。
一人で考えると煮詰まってしまったり、思いもよらないことも、いろいろな人のアイディアで新たな一歩が踏めるんだな~とつくづく感じています。

さて、マメルリハさんの反応はいかに?というところですが、こちらに関してはまた後日、ご報告をいただくことになっています。

これまでの取り組みは、決して短い期間だったとは思いませんが、少なくとも、飼い主様もマメルリハさんも楽しみながら、確実にQOL(Quality of Life)は上がっています。本当に本当に楽しそうです。
怖がらせないように、怖がらせないように、という想いだけで、何のアプローチもしなかったら、ここまでの変化は見られなかったと思います。系統的脱感作法でアプローチをしながら、時間を掛けてということが大きなポイントだと思います。

手を怖がってしまう鳥さんに対するコミュニケーションに悩んでいらっしゃる飼い主様や、信頼関係を築きたいと思っていらっしゃる飼い主の皆様、程度の差はあれ、「適切」な方法を用いることで、決して不可能ではないと思っています。

マメルリハさんの飼い主様からは、
「アドバイスをいただくと自信をもって接することができるので、迷いのない様子が瑠璃や一緒に過ごす家族においてもよい事だと実感しました。
子育てママみたいですね。
他の飼い主さんでちょっと話をしてみたいという方がいらしたら「信じてトレーナーさんの提案にチャレンジしてみて欲しいなぁ」と思います。
こんなことを言っても・・・まだ手のりではありませんけれど(*^o^*)」
というお言葉をいただきました。

そうです。飼い主様とマメルリハさんの最終目標は、「手乗りになってくれること」。
これからも、マメルリハさんとの知恵比べを楽しみながら、目標に向けて少しずつ少しずつ、進んでいっていただけたらと思います。
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