*ご報告* 5月5日第2回Birds' Groomingセミナー

去る5月5日に開催いたしました「第2回Birds' Groomingセミナー」のご報告をさせていただきます。

当日は、100名を超える参加者の皆様にお越しいただきました。
ご参加いただきまして、ありがとうございました!

まずは、動物看護師の小沢より「飼い鳥の看護について」からスタート。
20150505セミナー2
いざ、お薬をあげる必要性が出た時に、診察の場ですと説明を受けてもよく分からない点や、疑問に感じることがあっても、「こんなこと訊くと恥ずかしいかな。。。」などと思ってついつい聞きそびれてしまうという飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方のために、改めて直接投薬や飲水投薬のメリットとデメリットを解説してくれました。

飲水投薬が必要になった時のためにも、普段から水入れは黄色などの色付きのものがお勧めです。お薬を混ぜたことによってお水の色が変わってしまい、ただそれだけで警戒して飲まなくなる鳥さんもいるので、長い目で考えた時に普段から半月などの色付きの水入れを使うと、いざという時に鳥さんも飼い主さまも安心です。

その他に、足の悪い鳥さんのための環境作りや、老鳥さんのためのケージ(プラスチックケース)内のレイアウトを提案してくれました。

続いて、森下小鳥病院院長の寄崎先生による「オーストラリアの野生のオウムとペットにうつる野鳥の病気」についての講演でした。

20150505セミナー1

講演前半では、オーストラリアで暮らすキバタンの一日の過ごし方を紹介してくださいました。野生下の暮らしを飼養下に再現するのは難しいけれど、ヒントになることはたくさんあるようです。野生下では、睡眠時間に12時間かけているのに対し、飼養下ではやはり人側の生活リズムにどうしてもなってしまうので、鳥さんが起きている時間は16~18時間ほどになってしまいます。この起きている時間をいかにして工夫してあげられるかは飼い主さまのアイディア次第ですね。

そして、野鳥からペットバードにうつる可能性のある病気として、「今日、必ずこれだけは覚えて帰ってくださいね」ということで、
①感染したらどういう症状が出るのか
②どういう経路で感染するのか
③感染を防ぐためにはどうすればよいのか
以上3つのキーワードとともに解説してくださいました。

簡単にではありますが、セミナーにご参加いただけなかった方のために・・・
------------------------------
「オウム病のキーワード」
①感染したらどういう症状が出るのか:鼻汁・肺炎などの呼吸器症状
②どういう経路で感染するのか:病鳥の糞などから感染
③感染を防ぐためにはどうすればよいのか:ハトの巣や便が家の周囲にないか気をつける

*野鳥からのオウム病感染を防ぐには
●野鳥(とくにドバト)の糞や巣が家の近くにないか確認する
●弱っている野鳥をみつけても素手で触らない。もし触ってしまった場合はペットバードに触る前に手を洗い洋服を着替える
------------------------------
「鳥インフルエンザのキーワード」
①感染したらどういう症状が出るのか:下痢や呼吸器症状
②どういう経路で感染するのか:渡り鳥が病気を広めている可能性が高い
③感染を防ぐためにはどうすればよいのか:冬季は野鳥との接触に気をつけ、ペットバードは屋外にださない

*感染を防ぐには
●ペットバードの感染を防ぐには冬季は野鳥との接触を避けるため、飼っている鳥を屋外へ出さない
 (日光浴は野鳥が来てないことを確認して網戸越しでおこなう)   ウイルスが家の中に持ち込まれるのを防ぐため、弱っている野鳥をみつけてもさらわない
●学校で飼われている鳥に対してはケージ内に野鳥が入らないようにする、お世話をしたら必ず手を洗らう、糞がついたものはすぐに洗う
------------------------------
ご参考にしていただけましたら幸いです。

そして、今回初の試みとなった座談会を開催↓
20150505セミナー3
海老沢院長(横浜小鳥の病院)、寄崎院長(森下小鳥病院)、小沢氏(動物看護師)の3名による座談会。テーマを参加者の皆様から募らせていただき、そのテーマに対してご意見などをいただきました。
アンケートには、「先生方の生の声が聴けてよかった」、「飼い主側が自分の鳥さんに対してどうしたいのか、など見極めることの大切さが分かった」、などのご感想をいただきました。

座談会の中でも、海老沢院長は「目線」をキーワードにして訴えかけていました。
セミナー最後の講演は、横浜小鳥の病院の海老沢院長による「飼い鳥の終末期医療について」でした。
20150505セミナー4
20150505セミナー5
誰もが避けることができない、やがてくる別れ。。。
そのような場面になった時に、鳥さんが元気でいる内に一度は考えるべきテーマなのではないかと感じました。これは、鳥さんのためでもあり、飼い主さまのためでもあるのです。

横浜小鳥の病院は開院から今年で18年目を迎えますが、開院した当初から変わらないものは海老沢院長の「目の前にいる鳥さんをなんとかしたい」という熱い情熱であることが伝わってきました。診察に訪れた鳥さんに向き合い、治る見込みのない病気や、手術をすれば治るけどリスクが高い病気など、飼い主さまと相談して、治療方針を決めていくそうです。やはりそこには情熱が基盤となっているのだなと感じました。

講演の中では、「鳥さんの目線ワーク」を実施しました。
これは、鳥さんの目線になって気付きを得ようとするワークです。
病気になった時に、自分の鳥さんは一体どうしたいのだろう?鳥さんが自分の気持ちを話してくれたらいっそ楽なのに、、、と思った方も多いのではないでしょうか。わたしたちは病鳥の意見を聴くことができません。自宅治療にせよ、入院治療にせよ、飼い主さま目線だけでなく、病鳥の目線も考えて、これからの治療方針を考えていくことが大切であるということを話してくださいました。
「鳥さん目線ワーク」では、多くの参加者の方の目から涙が溢れ出てくる場面もありました。

いつも癒しや喜びを与えてくれる鳥さん。
与えられてばかりではなく、わたしたちも鳥さんに対して癒しや喜びを与えてあげられるような存在にならなければいけません。「いつもありがとうの感謝の気持ちを持ってください」、という言葉で講演を締めくくってくださいました。

以上、簡単ではありますが、第2回Birds' Groomingセミナーのご報告をさせていただきました。

今回、写真撮影やセミナーの運営について、Birdstoryさまをはじめ、ボランティアでお手伝いしてくださった方に、この場を借りて心よりお礼申し上げます。

これからも定期的にセミナーを開催してまいりますので、機会がありましたらぜひご参加いただけましたら幸いです。
スポンサーサイト