2月8日にお越しいただいた鳥さんたち★タイハクオウムさん、ワカケホンセイインコさん★ボクらにも理由があるんだよ

2月8日にご相談にお越しいただいた鳥さんをご紹介させていただきます。

★タイハクオウムさん★

ブログでもよく登場してくれるタイハクオウムさん。
ハロ君20150208-1
久しぶりにお会いしたら、立派な大人の漢!といった雰囲気を醸し出していました。大人になってもかわいいです。

こちら↓が、去年の8月24日にお越しいただいた時の様子。
ハロ君20140824
確かこの頃に1才のお誕生日を迎えたばかりだったか、またはもうすぐという時期でした。お顔も風格も、立派に、そして元気に成長してくれているのがとても嬉しいです。

この日は、夜の放鳥タイムの後にケージに帰りたがらなくなった、ケージに戻す時に抵抗を試みるようになったとのご相談でした。
タイハクオウムさんの飼い主さまはいろいろなアイディアを駆使して、日ごろからタイハクオウムさんの知的好奇心を刺激してくださっています。心も体も成長していく過程で、タイハクオウムさんの方も、自分から楽しみを見つけようとしているのではないかと感じました。鳥さん側の楽しみは、必ずしも人にとっても喜ばしいことばかりではないというところが頭が痛い部分でもあります。これは、大型の鳥さんに限らず、小型、中型の鳥さんでもよくあることです。楽しいこと大好き!飼い主さん大好き!の鳥さんは、あの手この手を使って試してくるので、ここでまんまと鳥さん側のペースにはまってしまわないように、「こうしてほしいな」、「でも、これやると困るからやめてね」を適切に伝えるには、Positive Reinforcement(ポジティブレインフォースメント:正の強化)が有効です。ポジティブレインフォースメントは、鳥さんに罰を与えることなく、簡単に言うと褒めて伸ばすトレーニング法です。
タイハクオウムさんは、「ケージに戻らないよ!今、手出すとガブッしちゃうよ♪」という遊びになっている可能性が高く、つまり・・・
●抵抗する過程が楽しい♪(本鳥はもちろん、「抵抗している」という認識はない)
●ケージに戻る動機付けが低い
と感じたので、この日はいくつかご提案をさせていただきました。実践していただき、ご報告をいただきましたらまたこちらでお伝えさせていただきたいと思います。

ペットボトルのフタに水を入れてもらって飲んでいる様子↓
ハロ君20150208-2
か、かわいいっ!
ハロ君20150208-3
と思っていたら、「よく言われる!」みたいな表情を向けてくれました。


★ワカケホンセイインコさん★

今回2回目となるワカケホンセイインコさん。

第1回目(1月18日)の様子はコチラ

前回の課題は・・・
●観察のポイントを抑えながら観察する
●ご褒美を出すタイミング+最適なご褒美を選ぶ
ということを宿題にさせていただきました。

どんな時に攻撃的になるのか、あるいはならないのか、を観察していただき、ご報告していただきました。
課題の一つとしてご提案させていただいていた、「ケージ越しにおやつを手渡しであげる」ということも実践していただきました。詳しい内容は、おやつを渡す時に指を咬んでしまうということが過去にありましたので、まずはケージ越しから渡してもらうことに。ケージ越しであれば、鳥さんのクチバシが指に届かなければ実質的に咬まれることはありません。そして、ポイントとして、ケージ越しにおやつを見せた時に、ワカケホンセイインコさんの行動が・・・
パターンA) 攻撃的な行動を見せる ⇒ ご褒美(=おやつ)なし
パターンB) 攻撃的な行動を見せない ⇒ ご褒美(=おやつ)あり
という点をルールとして1月18日から実践していただきました。

その結果、、、「攻撃的な行動ばかり!」というご報告を受けました。
つまり、パターンAばかりだったそうです。
これも、実践してくださったおかげで分かったことです。いかに仮説を立てたら、実践⇒観察が大切かということですね。

こちらのワカケホンセイインコさんの場合、飼い主さまご夫妻に加えて、同居している他の鳥さんとの関係性も大きく影響しているのかなという感じを受けましたので、人に対する相関関係だけでなく、鳥さん同士の相関関係についても、詳しく観察をしていただくようにお願いしました。
たとえば、ワカケホンセイインコさんはヨウムさんが大好きなご様子とのことです。この大好きなヨウムさんと飼い主さまが仲良くしている姿を見て、「ボ、ボ、ボクの大好きなヨウムさんをぉぉぉぉっ」と、怒りの矛先が飼い主さまの方に向けられている可能性もゼロではありません。
また、お世話の順番についても、ワカケホンセイインコさんよりも後からお迎えしたルリコンゴウインコさんの方が先にご飯をもらったりしているとのことなので、ここでも、「ボクの方が先輩なのにっ。あのデカイの(=ルリコンゴウインコさん)ばっかり!なんでだっ??」と、やっぱり怒りの矛先が飼い主さまの方に向けられている場合も考えられます。

第2回目の課題は・・・
●鳥さん同士の相関関係をよく観察してみる
●試しに、お世話の順番を変えてみる
●ヨウムさんと仲良くしている姿を極力見せないようにする
ということを実践、そして観察していただくことにしていただきました。

これに加えて、ケージ越しでおやつをあげることも継続していただきます。

指からおやつをあげる時に何度か咬まれた経験があるので、怖がってしまっている飼い主さんには、ケージ越しじゃない時は、スプーンを使ってあげるという方法をお伝えさせていただきました。
怖い!という恐怖心があると、どうしても鳥さんに伝わってしまいます。
かと言って、「怖がらないでください!」というのも無理な話です。
なので、ようするに指を噛まれないようにしながらご褒美を渡す方法を使えば飼い主さまも、鳥さんもハッピーなので、当面はこの方法で実践していただくことにしました。将来的には、指から直接渡せるようにアプローチをしていきたいと考えています。

この日は、大好きなご主人は同伴されなかったので、自分の意思でキャリーから出てきてくれるまで待ちながら、奥様とお話を進めていきました。どうやら自分では出て来てくれそうになかったので、キャリーから出てきたらいいものがもらえるよ、とスタンドを利用してアプローチを試みたところ、出てきてくれました。
茶々丸ちゃん20150208-1
初めてのスタンドにのって、すぐにリラックス↑

茶々丸ちゃん20150208-4
当面は、スプーンにおやつをのせて、コミュニケーション↑
鳥さんによっては、初めて見るスプーン自体を怖がってしまう場合もあります。その時は、まずはスプーンに慣れてもらうことからスタートします。こちらのワカケホンセイインコさんはまったく動じることなく、スプーンにのったコリコリ大豆を受け取ってくれました。
コミュニケーションの一貫として、画像では撮れていませんが、ターンの練習もしてみたところ、すぐにできるように!あとは、少しずつターンの合図を小さな動作にしていくことをお願いして、ご自宅でも実践していただくようにお願いしました。

茶々丸ちゃん20150208-5
何度か相談室の中を飛び回りましたが、トレーナーの腕に着地!咬まずに、ずっと腕にのっていてくれました。羽根がツヤツヤで陽気で本当にかわいいワカケホンセイインコさんです。

ご家庭の鳥さんで、
●急に以前とは違う行動を示すようになった●
という場合、鳥さんにとって必ず理由があるということを念頭に置いていただけたらと思います。
この理由は、前述したように、複数人で暮らしていらっしゃる場合、人との関係性によるものであったり、他の鳥さんや犬がいる場合、その鳥さんやワンちゃんが関係している場合もあります。特にこれまでとは同じ順番や、同じように接してきたつもりでも、鳥さんにとってある日、急に気になりだすということもあります。場合によっては時期的(換羽や発情など)なものもありますので、「うちの鳥が急に変わった!」「豹変した!」という場合は、鳥さんにも理由があるということを考えていただきながら、まずは周りの環境をじっくり観察してみて、これかな?と思うことがあれば、試しに実践してみることをお勧めします。

今後も、ワカケホンセイインコさんの様子をお伝えさせていただきます。
スポンサーサイト