個別相談★セキセイインコさん/自咬改善★取り組み内容について

昨年末から個別相談にお越しいただき、ただいま自咬改善に向けて取り組み中のセキセイインコさん。

前回(1月10日)の様子はコチラから、ご覧いただけます。

1月24日にお越しいただき、1月10日から観察に徹していただいた内容を再確認することからスタートしました。飼い主さまにお願いした観察のポイントが以下の通りとなります。
個別相談を開始して最初の数回は、ご相談後にご提案内容をメールにまとめてお伝えするようにしています。

《セキセイインコさんの観察ポイント》------------------

*今日からの2週間は、観察に徹してください。

1)「イーっ!」となる時の強さ(激しさ)に加えて、長さも記録用紙にご記入をお願いします。
2)「イーッ!」となる前の行動(そわそわするなど)が現れたら、声掛けや口笛などで気をそらす。もし、「イーッ!」となってしまったら、その都度別の部屋に移動するのが大変な場合は、好きではないおもちゃを見せる。(この時、おもちゃを福ちゃんのそばに持って行かないようにお願いします)
3)お母様との役割分担を交代してみる。
4)一日の食餌量を量る。この2週間は、特に食餌量の調整は不要です。
5)次回のシードの購入時は、カナリーシードが入っていないものを選ぶ。カナリーシードをご褒美の価値として高めるため。
6)粟穂を午前か午後のどちらかの時間帯は取り外してみる。「イーッ!」が現状維持、改善の場合は、継続する。「イーツ!」が悪化する場合は、この行動は止めてみてください。
7)朝の時間帯に、「イーッ!」となる前に、ベランダ側にケージを移動する。
8)発情対象のものを覆って隠す。
9)放鳥中に、福ちゃんと積極的にコミュニケーションをとるようにお願いします。
10)セキセイさんが鳴いたら(呼び鳴き以外)、できる範囲で結構ですので反応を返してあげてください。このことによって満足度や安心感があげられたらいいなと思っています。多目に話しかけてあげるようにお願いいたします。
上記に加えて、おもちゃの中に粟穂を隠してみるなどのアプローチも継続でお願いいたします。
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*補足説明*
●上記は、ご相談にお越しいただいたセキセイインコさんとセキセイインコさんを取り巻く環境に合わせたご提案となっております。どの鳥さんにもあてはまらない部分もあるかもしれませんので、ご了承願います。
●「イーッ!」という表現は、セキセイインコさんが癇癪っぽく首に巻いてあるテープを齧る仕草を表しています。これが自咬の行動です。
●上記2)の「好きではないおもちゃを見せる」というのは、決してセキセイインコさんを怖がらせようとしているのではなく、「イーッ!」にのめりこんでいる時に、「はっ!あれは何??」と思ってくれるような物を出現させることによって、他に気を反らすということを目的としています。

毛引きや自咬は常同行動と言われているので、観察をしていただくことによって、
Aの行動の後に、Bの行動(=「イーッ!」)が現れる
という流れがあるのであれば、Aの行動を変えていくか、AとBの間に他の行動を入れてみて流れを変えるなど、今後試していくために観察に徹していただきました。
上記ご提案の、2)、3)、7)が、常同行動の流れを変えるための試みです。

10日からの2週間、無理のない範囲で試していただき、セキセイインコさんの様子を飼い主さまより教えていただきました。(抜粋)
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前回、お会いした日(1/10)から、「イーッ!」となることが本当に無くなり、時々、首のうしろ、首を餌入れに乗せているのを見かけるくらいでした。
瘡蓋が消えて出血の心配がなくなり気持ちも楽になっていたところ、本日(1/21)、また小さな傷→ 「イーッ!」という状況です。
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取り組みを始めてまだ1か月も経っていませんが、そのような中でも少しずつ改善に向かっているという実感が飼い主さまにもあるようです。自咬の期間が長かった分、まだまだ「イーッ!」とする行動は出現すると思いますが、一喜一憂せずに、セキセイインコさんが少しでもできるようになってきたことを認めて、喜んであげてください、とお伝えさせていただきました。
放鳥タイムにもコミュニケーションをとっていただき、体重計(キッチンスケール)にものったりおりたりができるようなったそうです。
セキセイインコさんの自咬の原因が、発情からくるものなのか、飼い主さまの気を引くためなのか、やることがないからなのか、今はまだ継続して観察をしているところですが、少しずついい方向に向かえるように飼い主さまと楽しみながら取り組んでいきたいと思います。

この日のセキセイインコさん↓
福ちゃん20150124-2
い、いかん!また前回と同じような感じに!何度も言うようで申し訳ありませんが、決して具合が悪いわけではなく、画像を撮るタイミングが下手なだけです。
改めて、もう一度トライ↓
福ちゃん20150124
ぶれてますが、かわいいお顔が撮れました。
相談室に来るのとトレーナーに会うのは2回目だったので、少しは慣れてきてくれたご様子でした。

この日、ご自宅でケージ越しにコミュニケーションをとる時のポイントとして、大好きなカナリーシードをあげる時に、セキセイインコさんが受け取りやすい位置に差し出すのではなく、移動しなければ届かない位置に差し出すことなどをご提案させていただきました。こうすることで、鳥さんに頭を使ってもらい、移動するという動機づけも与えることができるからです。実際にやってみせたのですが、最初にトレーナーが差し出した時には、「し、知らない人からもらっちゃいけないって、、、」と言わんばかりにプイッとされましたが、一度、飼い主さまに手渡しでカナリーシードを渡してもらい、2回目に「はいどうぞ」とチャレンジしてみたら、受け取ってくれました。嬉しくてはしゃいでしまいました。

この日は、いろいろとセキセイインコさんの前で試してみたこともあり、お家に帰ったら文字通りバタンキューといった感じだったそうです。短時間だけでも思考することによって、
カロリーを消費⇒疲れる⇒眠くなる
という構図ができてきます。
つまり、自咬をするスキを与えずに済みます。

今後も飼い主さまとの取り組みをお伝えさせていただきますので、同じように悩んでいらっしゃる飼い主さまがいらっしゃいましたら、ご参考にしていただけましたら幸いです。
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