個別相談★モモイロインコさん★コントラフリーローディング

次回の個別相談の予約について飼い主さまとお話をしていて、「はい、3月ですね。かしこまりました。さ、さ、3月っ!?」と、もう3月の話をしているのかと月日の経つ速さに驚いてしまう今日この頃です。

1月14日にお越しいただいたモモイロインコさんについて少しだけお伝えさせていただきます。

百太郎ちゃん150114-1
ブレていてすみません。。。
百太郎ちゃん150114-2
ノールック握手↑
今年の3月で5才になる男の子です。
ご相談内容は、突然咬むようになり、ケージからも出たがらなくなったとのことで、この日が初回でした。まずは2週間、モモイロインコさんの行動をポイントを押さえて観察をしていただくことに。
●どんな時に咬むのか(どんな行動をとった後に咬んだか)
●咬む特定の場所があるのか(ケージの中にいる時、ケージの上にいる時など)
●咬む時間帯があるのか
ということを重点的に観察していただき、2週間後から本格的に咬み付き改善のトレーニングに取り組んでいくつもりです。今後の様子は、また改めてブログにてご案内させていただきます。

さて、こちらのブログでしばしば「フォージング(Foraging)」についてお伝えさせていただいております。意味は「採食行動」ですが、敢えて「採食行動」の方を使わずに英語の発音のまま使っているのは、
●英語を読んだ時に遭遇しても分かるように
●聞き慣れない言葉も使っていく内に当たり前になっていってもらいたい
という想いから「フォージング」の方を使わせていただいています。
たとえば、「エンリッチメント」や「QOL」は、すでに市民権を獲得しつつある言葉ですが、今後、こちらのブログで改めて言葉の意味や鳥さんに活用できる内容についてなどもお伝えしていけたらと思っています。すでに知っているよという人もいらっしゃるかとは思いますが、言葉はよく聞くけど意味までは詳しく知らなかったという人のためにも、一緒に学んでいけたらいいなと思っています。

突然ですが、「コントラフリーローディング」(Contrafreeloading)という言葉をご存じでしょうか。
毛引きや自咬をはじめ、咬み付きなどの問題行動においても飼い主さまのご相談にのる時に、この言葉を口に出してはいませんが、この行動を思い浮かべながら、トレーニングプランに組み込んでいっています。
これは動物心理学者のグレン・ジェンセンが作った言葉で、「動物は手近の皿に載せられた、何もしなくても手に入る食べ物を食べるより、たとえ同じ食べ物であっても、自分の手で獲得することを好む」という考えを言います。様々な動物や飼養下の鳥さんでも実証されてきたことで、単に餌を求めているのではなく、食べる行為を求めていると言い換えられるそうです。生まれながらのフォージング行動による「餌の場所を探す」、「ここにあるかな?と予想する」、「どっちを食べようかな?の選択権が与えられている」という機会がなければ飼養下ではフラストレーションがたまってしまうと言われています。つまり、コントラフリーローディングの機会を与えてあげれば、動物の心理学的幸福を改善すると考えられているそうです。
人と暮らす鳥さんは、上げ膳据え膳で、餌入れの位置も毎日同じで探すという行為も免除されていますが、元々の特性を活かすことができずに、いわゆる問題行動に出て、本鳥は自覚していなくても人への助けを求めているのではないかと感じています。
ただし、経験上、鳥さんによってはこのコントラフリーローディングは微妙なさじ加減が必要だなと感じています。難し過ぎてもすぐにあきらめてしまうし、簡単すぎては意味がなくなってしまう、という微妙なさじ加減です。

大変ありがたいことに、「このブログを読んで勉強してます!」とおっしゃってくださる飼い主さまもいらっしゃいますので、(たまに薄っぺらい内容になってしまうのはご容赦いただきつつ)もっともっとお役立ていただける内容をお伝えしていけるように頑張っていきたいと思います。
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