Entertain him/herself ! 自分自身で楽しむことができる鳥さんに!

トレーニングのお師匠さんである、アメリカで白色オウムのエキスパートと呼ばれているShauna Robertsには本当にいろいろなことを教えてもらいましたが、よく口をすっぱく言われていたのがこの・・・

Entertain him/herself !

と言う言葉です。

「自分自身で楽しむことができる鳥さんにしなきゃいけないのよ!」ということです。
元々、知能が高い生き物なので、知的好奇心を刺激してあげることで鳥さんの満足度は格段にアップするということは、身を持って感じています。そして、トレーニングに携われば携わるほど、この言葉にはたくさんの意味が込められているんだな~と実感しています。
●自分でおもちゃで遊べるようになることで、毛引きなどの問題行動の予防にもなる。
●人がいないと何にもできない鳥さんになってしまうので、そうならないようにする。
●お留守番が長い鳥さんにとっては、一人で楽しむことができることを知ることは退屈をせずに済む。
●人に依存しないようにするということは、人側も鳥に依存しすぎないようになる。
●鳥さんとのコミュニケーションは、鳥さんの体をただ触ることだけではない。
●ケージの中も好きになってくれる。
などなど。

これらは、犬でもなく、猫でもなく、鳥さんとしての性質を尊重してあげることの大切さを全て含んだ言葉だと感じています。
個別相談を受けられた方は、私(=トレーナー)からもこの言葉をお伝えさせていただいています。そして時々、「こんな遊びをやってます」、「こんなことができるようになりました!」という報告を受けたりします。とても嬉しい瞬間です。

【できるようになりました!ご報告その1:オカメインコさんvsフォージングボール】

パルちゃんフォージングボール

「フォージングボール、できるようになりましたよ」と動画を送ってくださいました。ありがとうございます!
フォージングボールを落とさずにできる、いい感じの桐の箱があったとのことで、今はその中でコロコロ転がして中身をゲット!ということが完璧に関連付けできています。きっと少しずつ、無理なく、楽しみながら教えていただいたのでしょう。動画を拝見すると、すでに簡単になってしまっているのかなという印象を受けたので、フォージングボールの中に小さいおもちゃなどを入れて障害物にすると、難易度がアップできますよとご提案させていただきました。
鳥さんは個体によりますが、概ね、
A)簡単すぎるとつまらない
B)難しくなるとやる気が失せる
という態度を示すようです。知的好奇心のツボは、どうやらA)とB)のちょうど間くらいの難易度を設定してあげると鳥さんのやる気につながるようです。この見極めがとても大切ですが、ちょっぴり難しくもあります。皆様もぜひ、「ちょうどいい加減の難易度」を見つけてあげていただけたら、鳥さんのストライクゾーンに入ってくれるかもしれませんよ。
*動画から切り抜いた画像なのですが、うまく切り抜けずにすみません。。。

【できるようになりました!ご報告その2:タイハクオウムさんvsフォージングトーイ(超上級者編)】

こちらのタイハクオウムさんは、普段から遊びのレパートリーを飼い主さまが手作りであれやこれやと知恵比べをしていただいています。とても熱心に遊んでくれるのですが、ブームの移り変わりが早いので、飼い主さんの知恵を常に試されている感じとのこと。大型、小型にかかわらず、これは鳥さんと暮らす醍醐味だと思います。一方で、常に飼い主さんは試されるので、知恵を絞り出さなければいけません。飼い主さん!がんばれ!

今ブームの宝探し↓
エンターテイン中1
空のティッシュ箱に木製のおもちゃを入れておくとそれを探すのが今のブームのようです。市販のおもちゃを購入するのも一つの手ではありますが、大型の鳥さんの破壊力は半端ないので、なるべく経済的に、しかも継続することが大切なので、こういった空き箱や段ボール、木材などはとてもいい材料になります。
ブームは残念ながら過ぎ去ってしまうものなので、大好きなおもちゃを敢えて一日ケージの中に入れない日を作るなどの工夫をすることで、次にケージに入れてもらった時の喜びは倍増します。そして、飽きがくるのを少しでも先延ばしにする工夫でもあります。それでも、いずれ飽きる日はやってきますが、、、

「できるようになりました!」とのご報告を受けたのは、こちら↓のフォージングトーイです。
フォージングトーイに挑戦1
なかなかの上級者向けのもので、「挑戦してみますっ」と12月14日に購入されました。
上の画像で、タイハクさんのクチバシがあたっているところをスライドさせて、まず中身を一段階下に落とします。そして、下にぶら下がっている革紐を垂直に下げると中身がさらに一段階下に落ちて、ようやくゲットできるという仕組みです。

フォージングトーイに挑戦2
「そっか、逆さまにすればでてくるのか!」と、中身を入れる筒の部分を下にひっくり返してゲットしようと考えている様子↑本当に頭がいいですね!しかしこれは、反則となるので飼い主さんから指導が入ったそうです。

そして、挑戦が始まってから5日後、飼い主さんが自宅に帰ると中身が空っぽになっていたそうです。その時には、たまたま何かのタイミングで取り出せたのかも…?と思ってその後も様子を見ていたそうです。そして、土曜も帰宅すると空っぽ、日曜も…。でもなぜか、見ているところでは、やってくれないとのこと。

そして22日にやっと放鳥後ケージに入ってからやっているところを見せてくれたそうです。
最後に下の紐をひっぱると出てくると理解したらしく、空っぽになった後も、ガッチャンガッチャン一生懸命に紐を引っ張っていたとのことで、これはもう完璧に学習してくれたようです。

フォージングトーイ攻略
ゲット後も、調子に乗って紐を引っ張っている様子のタイハクオウムさん↑
目がキラキラしていますね。
飼い主さんが上手に教えてあげて、「そうそう!それそれ!」のタイミングで褒めてあげた結果、関連付けがうまくいったと思います。

今回ご紹介した鳥さんたちは、飼い主さんの工夫のおかげですでにいろいろな遊びができる鳥さんたちです。最初のステップはどんな小さな遊びでも結構です。少しずつ、「いい加減」の難易度を上げていっていただき、皆様もぜひ、「Entertain him/herself!」ができる鳥さんにしてあげていただけたらと思います。
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