2016年12月

2016年もありがとうございました! 

本日で2016年も最後となりますね。

いつもショップのブログや、Facebook、Twitterなどご覧頂き誠にありがとうございます。
度々更新が遅れたり、滞ったりしてしまい申し訳ございません💦
そんな中でも常にご覧頂き、『ショップやお電話でブログ見ましたよ』とお声かけくださり、大変励みになりました。

本年は
5月5日に開催致しました第3回Birds' Groomingセミナー & Birdstory Festival
とりきち横丁さん主催セミナー(お客様のつどい) in 札幌に参加させて頂いたり、
>11月3日に開催致しましたインコサミット御茶ノ水などなど、
多くの場所で講演や、ショップを知ってもらえる機会があり、感謝の気持ちでいっぱいです。

ショップと致しましても、もっともっと飼い主様、鳥を飼っていらっしゃらない方にも知ってもらい、
気軽に相談できるようなお店作りをしようと思った年でもありました。
また、来年も個別相談、もちろんショップ内でも飼育相談など、どしどし受付ますので
お気軽にご利用いただければ幸いです!

スタッフ一同これからも精進してまいりますので是非これからもよろしくお願い致します。


今年1年、雪之丞(タイハクオウム)はと言うと...

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何かと破壊行動に精を出しておりました。。。
後ろの壁が物語っております。。。


雪之丞をかわいがってくださった皆様、本当にありがとうございました!

ショップ共々、来年もどうぞ宜しくお願い致します!


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2016年の個別相談はこれにて締めとなります

後半はご紹介内容が少々雑になってしまいましたが、今年、鳥さん個別相談を受けてくださった鳥さんのご紹介は以上となります。

中には、お話に夢中になり過ぎてお写真掲載の許可をいただくのを忘れてしまい掲載できていない鳥さんや、第1回目の個別相談を終了していて、第2回目は年明けになる鳥さんについても掲載できていない状況ですが、第2回目が終わった時点で掲載をさせていただきたいと思います。

最後に、12月24日に来てくれたオカメインコさん↓
たまちゃん20161224

自咬改善に取り組んでまいりましたが、病院の方も実質的に終了となりました。
つい最近、お引越しもしましたが、へっちゃらのようです。ずいぶん、自信と度胸がついたのではないでしょうか。
いつもはキャリーにすんなり戻ってくれるのですが、この日は華麗に飛んでかわしてと言う感じでなかなかキャリーに戻ってくれないという一幕がありました。これも、個別相談室やトレーナーにすっかり慣れてくれたからこそだと思い、嬉しく思っていました。
また何かあったら、、、などと何もない方がもちろんいいのですが、個別相談も晴れて修了ということになりますが、嬉しい反面、寂しくもあります。
2017年も、他の飼い主さまや他の鳥さんたちと会えるセミナーを開催してまいりたいと思いますので、またその時にぜひ遊びに来てくれたらいいなと思っています。

今年も、たくさんの鳥さんたち、そして飼い主さまより多くのことを学ばせていただきました。
来年も引き続き、もっともっと、鳥さんと飼い主さまの暮らしに少しでもお役に立てるように頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!
ありがとうございました!!

個別相談★ワカケホンセイインコさん★呼び鳴き・毛引き改善

ワカケホンセイインコさんの呼び鳴き・毛引き改善についてご紹介させていただきます。

ご相談内容は、これら2点ということでしたが、1つずつ取り組んでいった方が飼い主さまの方が混乱しなくて済むので、呼び鳴きの方を先に何とかしたいとのご要望だったので、呼び鳴きメインで取り組んでいくことになりました。
とはいえ、毛引きも鳥さんからの何らかのメッセージであることは確かです。
結果的に、毛引きの方も同時になんとかやれたらいいなと内心思っていました。

第1回目のご相談は11月12日でした。
ワカケホンセイインコさんは5才の男の子。
赤ちゃんが今年の6月に生まれたことによって、生活環境が大きく変化したのがワカケホンセイインコさんにとっては、今までとは違うぞ!なんでだっ!?という感じになって、突然現れたライバル(=赤ちゃん)に嫉妬しているようでもあるなと感じました。

呼び鳴き改善には、一貫したルールと継続が必要ですが、小さいお子様、まして赤ちゃんとなると、そんなルールなんて作っていられないというのが正直なところだと思います。イレギュラーなことの連続だと思います。
ご家族に小さいお子様がいらっしゃる場合は、取り組み自体のご提案はできても、それを実践していくには本当に難しいなと感じています。こ゚の場合、鳥さんの方に理解を求めると言いますか、今まで自分にだけ関心をよせてくれていたのに、急なライバル出現に対して「もっとこっちを見てーーーっ!!」と、飼い主さまの取り合いを目的にさらなる問題行動に発展させないように、自分で自分を楽しませることができる鳥さんになってもらうことも併せて学習してくれたらいいなと思っています。

第1回目は、基本的な呼び鳴き改善の方法について実践していただきました。
許容できる範囲の声(=この鳴き方ならOK!)と、許容できない範囲の声を整理していただくなど、まずは1か月試していただくことに。
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20161112ワカちゃん2
とても陽気な感じの鳥さんでした。
でも、初めて会ったトレーナーにはこの日は手にのってくれませんでした。。。無理は禁物です。次回は必ずやと密かに心に個人的な目標を立てて第1回目は終了となりました。(飼い主さまにはお伝えしていませんが、個人的な目標をいつもこっそり立てて、アプローチをしています)

そして、第2回目のご相談はおよそ1か月が経過した12月17日にお越しいただきました。

呼び鳴き改善のトレーニングについては、どうやら学習してくれたと言えば学習してくれたそうですが、ご褒美をもらうために飼い主さまがコントロールされてしまっている感じになっていました。
鳴く(許容できない声) ⇒ 飼い主さまが姿を消す ⇒ 鳴き止む ⇒ 飼い主さまが現れてご褒美(ひまわりの種)ゲット♪
という一連の流れを学習したようで、最終的にご褒美をもらうために「大きい声で鳴くぜ!」となってしまったようだとおっしゃっていました。本当に頭がいい鳥さんです。
なので、ひまわりの種がナンバー1のご褒美なので、上記のパターンの時はご褒美のひまわりの種はあげずに、「偉いね~」の声掛けだけにしてもらって、許容できる鳴き声の時だけ、ひまわりの種をあげるということで今後も継続していただくことにしました。

そして、赤ちゃんがいるのでなかなか放鳥してあげられないということだったので、ケージの中をもっと充実させることで、
・飼い主さまの関心を引くための呼び鳴きを減少させる
・自分の羽根をいじるよりも、フォージングやおもちゃで忙しくしてもらう
ということをメインに第2回目はいろいろとご提案をさせていただきました。

単におもちゃだけですと、はまっている時はカジカジと遊んでくれるかもしれませんが、鳥さんはいくら大好きなおもちゃでもやがて飽きてしまいます。なので、ここはやはりフォージングです。大好きな食べ物をゲットするためには、まずは破壊しないといけないような状況を作ります。

木を齧るのは好きだとのことだったので、木のおもちゃに穴を開けてご褒美を隠して、まずはすぐにゲットできるような状態からスタート↓
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怖がる様子もなくすぐに近づいて来てくれて、エイヤッ!とご褒美を見事にゲット!
画像の右に写っているヘチマに至っては、咬み心地を楽しんでくれている様子でした。
遊び方をマスターしたら、おもちゃに大好きな食べ物を隠してケージに設置してあげることによって、これらに夢中になって結果的に呼び鳴き、毛引きが少しでも改善していけたらいいなと思っています。

飼い主さまは、
「防音ケースを買おうかと思ったけど、それだと根本的な解決策にならないし・・・」、「放鳥時間がどうしてもとってあげられない、、、それがストレスなんでしょうか。。。」と、ワカケホンセイインコさんのことを本当に大切に思っていらっしゃるのが伝わってきました。放鳥時間に関しては、確かに、今までと比べると減ってしまったかもしれませんが、量より質だということをお伝えして、たとえ短い時間でも第2回目の時にお伝えしたように、何かにご褒美を隠してゲットできたら「すごいね!」と喜んであげるようなコミュニケーションができたら、鳥さんにとっては飼い主さんとの楽しい遊びにもなりますし、どうやってゲットしようかな?と思考にもつながります。
実際、上の画像ではお見せできないのが残念ですが、木の隙間にご褒美を隠してそれをササッと近づいてきてエイッ!とゲットしている鳥さんの様子を観る飼い主さまのお顔は本当に楽しそうでした。飼い主さまも楽しいと、鳥さんもきっと楽しいはずです。

ご家庭によってはできるできないがあると思います。
できないことを悲観するよりも、できる部分を鳥さんと一緒に楽しくやっていっていただけたらいいなと思っています。
子育ても本当に大変だと思います。
来年も定期的に鳥さん同伴OK(条件付き)のセミナーも開催してまいりますので、そんな時にぜひワカケホンセイインコさんと一緒にご参加いただけたらいいなと思っています。
(こそこそ・・・第2回目の個別相談で、ワカケホンセイインコさんはトレーナーに飛んで来てくれました♪個人的な課題達成です!)

【ご報告】 11月6日開催:鳥さんヒントセミナー/手作りおもちゃ編

11月6日に開催した「鳥さんヒントセミナー:手作りおもちゃ編」のご報告をさせていただきます。

今年、数回にわたって手作りおもちゃセミナーを開催してまいりましたが、大変ありがたいことにどの回も飼い主さんたちが楽しそうにご参加くださっていたのがとても印象的でした。本当にトレーナーの出る幕がないと言いますか、トレーナーは毎回、飼い主さんたちのアイディアに感心してばかりです。
条件付きではありますが、鳥さん同伴OKのセミナーで、鳥さんたちにとってもいい刺激になってくれていたらいいなと思っています。

駆け足ですが、手作りおもちゃセミナーのご様子をどうぞ!
常連さんのタイハクオウムさん↓
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タイハクオウムさん自身、参加者の方々のお相手をしてくれたり、タイハクオウムさんの飼い主さまはお手伝いしてくださったりと、すっかり甘えております。いつも本当にありがとうございます!
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「これどう?」
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オカメさん:どれどれ。貸してみ。
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オカメさん:ふむふむ。少し重いけど、いいんじゃない?

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「木はどうかなぁ~?」
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オカメさん:チミチミ、カジカジ、ふむふむ、いい感じかも♪

おお~、次々と楽しそうなものができあがってますねぇ~。メモメモ。
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鳥さんが好きそうな素材の組み合わせ
または好きな組み合わせ+試したことがない素材をプラスして。

例えば、木を齧るのが好きな場合・・・
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段ボールとの組み合わせで難易度アップ!
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オカメさん:クッ・・・

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手作りおもちゃでは、おもちゃを作りながら、鳥さんの興味・関心の引き方なども併せてお伝えさせていただいています。
うちのコ、おもちゃで遊ばないんです。。。という方も大歓迎です!ぜひ、そういう方にご参加いただきたいですし、遊び過ぎてアイディアのネタ切れ・・・という方にもぜひご参加いただきたいセミナーです。
来年も(といっても来年はもうすぐそこですが)、定期的に少人数制のセミナーを開催してまいりますので、もしよろしければご参加ください!

今年一年、少人数制のセミナーにご参加いただいた飼い主さま、そして鳥さんたち、ありがとうございました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします!

個別相談★アカビタイムジオウムさん★咬みつき改善

8月13日と10月8日に個別相談をご利用くださったアカビタイムジオウムさんのご紹介です。
第1回目の時は、飼い主さま(お母様と娘さん)のみお越しいただき、アカビタイムジオウムさんはお留守番でした。
ご相談内容は・・・
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以前、文鳥、セキセイインコ、オカメインコと暮らしたことはありますが、オウムは全くの素人です。
アカビは(2011年3月18日生まれ)一人餌になってから生後3か月と14日で我が家へお迎えしました。お迎えした時から我が家に鳥さんはずっとアカビのみです。性格はとても活発で、お喋りも好きな甘えん坊なのですが、一方でものすごくやんちゃ坊主です。いままでケガや病気もせずに成長してくれてありがたいです。ケージから出て飼い主とのお遊びは毎日約1時間ほどです。成長するにつれて少しずつ変化する鳥さんとの向き合い方に飼い主はどうしたらいいものか?と悩むことが多くなりました。

① 近頃、自分のやりたいことを阻止されたり(カーテンやテーブルクロスを齧るなど)、遊んでみたい物(掃除のときの雑巾や掃除機など)を狙ってきたときにダメ!と止められるなどすると飼い主に攻撃的に向かって飛びついてくるようになりました。お互いに危険なので何とかやめて欲しいです。思いつきのような方法で何とか今はかわしておりますが、これでいいのか?これから長い時間を一緒に仲良く楽しく過ごすためにはどうしたらいいのか?考えあぐねております。

② 最近、ケージの中にいるときにケージの格子を夢中になりひたすら舐めていることがよくあります。もしかしたら、つまらなくてストレスからなのか?と考えてしまいます。ケージの格子はステンレスなので安全だし、まだ毛引きや羽根齧りをされるよりはいいかもと思って見守っているのですが。

お迎えしてから5年間、一緒に暮らしてきましたが、5歳になった今あらたに一緒に暮らす方法を見直してみたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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という内容でした。

咬みつき改善の場合は、できるだけ鳥さん同伴をお願いしています。その方が、鳥さんと人の関係性や接し方を直接観ることができますし、実際にトレーニング法を試していただきながら、鳥さん側の反応もその場で観ることができます。飼い主さま側にとっても、「勘違い」がなく一番間違いない方法だと感じています。
鳥さん同伴が難しい場合は、飼い主さまからの情報に頼るしかありません。
もしこの情報が客観視できていないと、アドバイスの方向性も変わってしまいます。また、こちら側も伝える際は、身振り手振りを多めに勘違いがないようにお伝えしなければなりません。

第1回目は、飼い主さまのご意向で鳥さん同伴はなしのパターンでした。
アカビタイムジオウムさんはこの時点で5才の男の子です。おそらく、性成熟期を迎える時期でもありますし、白色オウムでもありますし、よくあることと言えばよくあることですが、じっくりヒアリングをさせていただくことになりました。
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ありがたいことに、鳥さんの一日について資料をご持参いただきました。その中には・・・
・鳥さんの様子
・ケージの様子
・ケージ周辺の画像
・おもちゃのアイディア
が満載で、とても分かりやすくありがたかったです。

細かくいろいろとお伝えしたことはありますが、主に
●咬みつき改善
●攻撃的に飛びかかってこないでほしい
ということを目標に取り組んでいくことにしました。

咬みつき改善は、「ポジティブレインフォースメント(正の強化)」トレーニングを用いて、望ましい行動(=咬まない)の場合はご褒美、望ましくない行動(=咬む)の時はノーリアクションという接し方をご提案しました。
トレーニングを成功させるためには、ご褒美の選び方やタイムアウトの方法、ボディランゲージの読み解き方を抑えることも重要です。
そして、今回、一番のカギとなったのは、「鳥さんの身体中を撫でまわさない」という点です。
鳥さんの体中を撫でまわすと発情に繋がってしまいます。
特に性成熟期を迎えるこの時期に体中を撫でまわしてしまうと発情を促してしまい、白色オウムのオスの場合、攻撃的な行動に出てしまうパターンはよくあることです。
鳥さん側も自分自身、身体の中で起こっていることがどういうことか分からない、コントロールできない状態なのではないかと思います。
飛びかかられたり、咬まれたりすると、痛いですし「怖い・・・」という感情になってしまうのは仕方がありません。決して、鳥さんは飼い主さまをキライになった訳ではないですよということをお伝えしながら、ここは人側が接し方を変えていくしかないということをお伝えしました。

体中をナデナデ、カキカキされるのは大好きとのことだったので、撫でまわしてはいけない理由についてお話をしただけでは今一つ納得いかない感じの飼い主さまでしたが、まずは「体中を撫でまわさない」ということを実践していただくことを重々お願いしました。
鳥さんが大好きなことが、鳥さんの身体にいいとは限りません。
発情状態が年がら年中続くと体にも負担がかかってしまいますし、場合によっては毛引きになることもあります。
鳥さんが目の前にいる状態ではない分、身振り手振りでトレーニング法や対処法をお伝えして、第1回目は終了となりました。

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第2回目は2か月ほど時間が空いてしまうので、トレーニングの途中経過をメールでご報告いただくことをお願いしました。
咬みつき改善のセミナーでもお伝えしていますが、トレーニングを始めて、1週間経過しても何ら変化が現れない場合、トレーニングが適切に伝えられていないと判断しています。
適切にトレーニングができれば、1週間程度で行動に変化が必ず現れます。(咬まないという行動が定着していくには1か月ほど時間を要します)
反対に、適切でないトレーニング法を1か月、2か月、あるいはもっと長い期間継続したとしても、改善には至りません。

途中経過のご報告は・・・
●今までの荒々しさがかなり減って、落ち着きが出たように感じています。
●トレーニング開始以来、かなり落ち着いて咬みつき度も減ってきているように思いますので、何とか、根気よく頑張ろうと思っております。
という内容でした。

アカビタイムジオウムさんのご報告では、方向性的には間違っていないと判断したので、そのまま継続していただくことにしました。
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そして、迎えた第2回目のご相談では、アカビタイムジオウムさんを同伴してくださいました。

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初めまして!ようこそ!

結論からお伝えすると、トレーニングを開始してから飛びかかる、咬みつくことはほとんどなくなったということでした。
飼い主さまのお顔も明るく、いい方向に向かっていると感じました。

個別相談室では歌やダンスを披露してくれました。
アカビタイムジオウムさんは、本当に陽気なコが多いですよね。
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握手をしてからご褒美をもらっている様子↑

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突如、床が気になり出すアカビタイムジオウムさん↑

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ペットボトルのキャップにご褒美を入れてもらってから食べるというお約束があるようです↑

トレーニングに加えて、おもちゃの工夫などをこの2か月いろいろと試してくださいましたが、何が一番咬みつき改善に効果的だったかというと、飼い主さま曰く
「体中を撫でまわすのを止めたのが一番効果があったのかなと思います」
とおっしゃっていました。
鳥さんは、やはり身体を触ってもらって気持ちいい♪の記憶があるので、翼を持ち上げて「ほら、ここカカキカキしてよぉ」という感じで催促してくるそうですが、この行為が及ぼす結果を目の当たりにした飼い主さまは、首から上のみのカキカキに留めてくださっています。

海外では、白色オウムはチャレンジングパロットと呼ばれています。
つまり、飼い主さんの方が試される鳥さんです。
人側が意図していないことでも、勝手に学習しますし、鳥さん側はいろいろと試してこようともします。
大型の鳥さん、特に白色オウムと暮らす飼い主さんには、多かれ少なかれ、ぜひとも応用行動分析学のことを知っておいていただけると将来的に役立つと思いますので、ぜひ積極的にセミナーにご参加いただけたらいいなと思っています。

個別相談★オカメインコさん★発情抑制は食餌量コントロールで

オカメインコさん(4才、女の子)の発情抑制についてご紹介させていただきます。
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ここ2年ほど、換羽期を除いて、ほぼ毎月3個ほど卵を産み続けています。
小鳥の病院にて、毎月診察を受けており、食事制限で調整していますが難しいです。
飛ぶこともなるべくさせていますが、足りないようです。フォージングをうまく取り入れたいと考えています。
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とのことで、個別相談をご利用くださいました。

飼い主さまはすでに、オカメさんが卵を産むのがどのようなタイミングかをきちんと観察してくださっていたので、あとは取り組みあるのみ!という感じでした。

発情の要件は・・・
1)豊富な食べ物
2)ストレスフリーな生活
3)温度変化がない(快適な温度)
4)日照時間が長い
5)発情対象がある
などが挙げられますが、一番、発情に影響を及ぼしているのは1)の「豊富な食べ物」が関係しているようです。
今回のオカメインコさんの場合もそうです。
■ベスト体重は95~96g (※鳥さんの骨格によってベスト体重は異なります)
■体重が100gを超えるとすぐに体重がはねあがり、卵を産む
■発情対象のものは特にない
■97g~98gをキープして、8月末に卵を1個産む、9月は卵は産まなかった
以上のことから、食事制限が一番の発情抑制につながると飼い主さまご自身もお気付きでした。
しかしながら、オカメインコさん側は食事を制限される意味が分かりませんので、「お腹が空いた!」「足りないぞっ」と抗議するでしょう。食べることだけに意識があるようで、遊ばない、飛びたくない、というのが第1回目でおうかがいした状況だったので、これだけ食に対して執着があるのであれば、フォージングには持ってこいですし、遊ぶ、そして飛ぶ動機付けもきっとできると確信しました。

【ご提案内容】
①エサ入れの数を増やす。⇒あっちに行って食べて、こっちに行って食べて、動く動機付けになる。
②シードが主食だけど、この機会にペレットに切り替えていく。
③段ボールや薬包紙にシードを入れて食べにくく。
ケージの外には止まれるようにと止まり木をぶら下げているけれど、なかなか近づいてくれないとのことでした。これにも自ら飛んでいくくらいの動機付け、つまりエサを隠す工夫が必要になります。なので、第2回目のご相談の際に、この止まり木を持参していただくことにしました。

初めての場所や人(=トレーナー)に対して、物怖じしないオカメインコさん↓
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スマホで撮りまくっていたら「何よっ!」という感じに。

そして、第1回目のご相談から1か月ちょっと経った11月19日に第2回目のご相談にお越しいただきました。

この時、換羽中とのことで体重は下がり気味でした。
ということは、体重がキープできているということで産卵はせずに過ごせたようです。
換羽の時は、羽根を生やすためにエネルギーが必要なので、この時期は食餌量は厳しくなり過ぎず、まずは元気に換羽期を乗り切ってもらいつつ、今後は換羽が終わっても体重をキープしていくことが目標です。

この日は、ぶらんこにしている止まり木を持参していただいたので、この止まり木に溝を作って、その中にシードを入れてみることにしました。実は止まり木にとまるのがあまり好きではないというオカメインコさんですが、果たしてどんな反応を見せてくれるでしょうか。
最初は、飼い主さまの肩にとまった状態からスタート。
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どんなおもちゃやフォージングもそうですが、最初のスタートは本当に簡単なところからです。

そして、少しエサが入っている穴の位置を動かして、一歩、止まり木に足をかけないとゲットできないようにしてみました。
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ご飯♪ご飯♪
という感じで、すんなり止まり木にのってくれました。
さすが食いしん坊さんです。(←褒め言葉)

止まり木をつたって、オカメインコさんからは反対側にある穴に入っているエサも難なくクリア!
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「ほぉ~、この止まり木はなかなか魅力的ね♪モグモグ♪」

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止まり木自体が大きいものではないので、止まり木に開けた穴は本当に小さく、エサもアッという間に食べてしまいます。次の段階としては、その場に滞在して遊びながら中身をゲットできるような工夫が必要ということで、マンチボールにも挑戦!
マンチボールの中にはもちろん大好きな物が仕込んであるので、マンチボールを破壊せざるを得ません。
これぞ動機付けです。

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「なかなか学習してくれなくて」といフォージングスピンも、まずは簡単なところからスタートすることが大切です。
これだけ食に関心がある鳥さんであれば(←賛辞です)、きっと「回せば出てくる!」と関連付けができると確信しています。
単に食餌量を減らすだけでは鳥さんにとっては不満が募る一方だと思います。
頭を使ってエサをゲットするフォージングは、食事にも時間がかかりますし、思考を促し、エネルギーを消費できます。これからもぜひ、鳥さんとの知恵比べを楽しんでいただけたらいいなと思っています。

発情を繰り返す鳥さんには、食事量のコントロールがとても有効だと考えていますが、刺激も大切だと考えます。
なので、ぜひ鳥さん同伴OK(条件付き)のセミナーの際にはご参加いただきたいです。鳥さん同士の社会化の場にもなり、且つ刺激にもなったらいいなと思いますので、お気軽にご参加いただきたいと思っています。

個別相談★タイハクオウムさん★信頼関係の再構築

2016年も今日を入れてあと3日ですね。。。
なんとか、なんとか、今年お受けした個別相談やセミナーを全てご紹介できるように頑張りたいと思います!

10月1日に個別相談をご利用いただいたタイハクオウムさんについてご紹介させていただきます。
群馬からお越しで、ご遠方からわざわざありがとうございました!

第1回目はタイハクオウムさん同伴でしたが、第2回目は移動などで鳥さんに負担がかからないように、そして1度鳥さんに会わせていただいたので、飼い主さまのみのお越しとなりました。

ご相談内容は、タイハクオウムさん(5才、女の子)が今年の7月に、撫でていたらギャーと鳴くようになって手を避けるようになってしまった。ケージから出たがらなくなって、手を怖がるようになってしまったので、以前のようにまた仲良くなりたいとのことでした。

このようになってしまったきっかけについて、特に環境の変化もなく、飼い主さまの接し方にも変化がなく、ある日突然だったそうです。飼い主さまも必死に記憶の中を探ってくださいましたが本当に思い当たることがないとのとで、タイハクオウムさんにとってはきっときっかけや理由はあったかもしれませんが、これ以上の原因究明は難しいと判断して、この先のことを考えていくことにしました。

鳥さんの行動には必ず理由があると、ブログでも何度もお伝えしてまいりましたが、時々、「どうして?」というケースがあります。つまり、原因が全く思い当たらないといケースです。
タイハクオウムさんの5才という年齢ステージは、性成熟期の段階でもあります。
今まで当たり前のように受け入れてくれていたことを急に拒みだしたり、あるいは、今まで気にもしていなかったことが急に気になりだしたりなどなど、行動に変化が現れる場合があります。なので、鳥さん側の理由は結局のところ、鳥さんにしか分からないという場合もあります。
10月の段階では、タイハクオウムさんとの関係性は・・・
■お世話をする時、手を見せた時に怖がる
■ケージ越しだとひまわりの種を受け取ってくれる。ケージの外では距離をとりながら受け取ってくれる。
そして、個別相談室に来てくれた時のご様子は・・・
■腕を差し出したらステップアップしてくれる、でも手首から先はダメ
■手首から先を見せないようにして近づけると、ステップアップしてくれる
という状況でした。

確かに、以前と比べるととても距離があるような感じかも知れませんが、それほどひどくこじれてしまってはいないなというのが最初の印象でした。
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20161001たからちゃん1
本当にかわいい、女の子!という感じのタイハクオウムさんです。
トレーナーはほんの少~し接近を試みましたが、全力で拒否されたので遠くから見守ることに。

最低限、「手から直接ご褒美を受け取ってくれる」、「腕にはステップアップしてくれる」という感じだったので、地道に信頼関係を再度構築していく方法をご提案させていただきました。
【ご提案内容】
・タイハクオウムさんの大好きなものを見極めて、必ず手渡しであげる。
・「仲良くなりたい!」という焦る気持ちはグッと抑えて、タイハクオウムさんとの距離感を大切にしながら、少しずつ縮めていく。
・ケージの中の方がご褒美を受け取ってくれやすいとのことなで、ご褒美を見せて「こっちにおいで」を前後左右にやってみる。この時もやはり、タイハクオウムさんが乗り気ではない場合はすぐに切り上げる。しつこくしないことが大切です。

実は、タイハクオウムさんは実家で暮らしていて、ご相談の飼い主さまは土日にしか会えないという状況でした。なので、この実家に帰省する土日のみがチャンスです。

そして、第2回目は11月23日に、今度は飼い主さまのみでお越しいただきました。

飼い主さまの第一声としては、「なんだか、謎です」という感じで、なかなかつかめないご様子でした。
変化としては、
・ケージのトビラを開けるとすぐに出て来てくれるようになった。
・背中にはのってくれる。
・この時点での大好きなものは、ひまわりの種よりもみかん。
という感じで、劇的に改善!というところまではいっていませんが、悪化はしていないようなので、第1回目にご提案させていただいた内容を今後も実践していくことになりました。
第1回目から第2回目まで、1か月半の期間があったとはいえ、チャンスは土日のみ。
タイハクオウムさんの心の中にどんなきっかけがあったかは結局は分かりませんが、
・しつこくならない
・粘らない
・パーソナルスペース、ならず、鳥さんスペースを見極める
これらのことを守っていただきながら、少しずつ少しずつ、信頼関係を取り戻していっていただけたらいなと思っています。

また、ケージの中でもほとんど動かないとのことでしたので、おもちゃで遊ぶ動機付けもお伝えさせていただきました。
大型の鳥さんは、本来であれば有り余るエネルギーを発散させてあげる必要があると考えています。ほんのちょっとしたきっかけで、遊びのスイッチが入ってくれると思っているので、「うちのコはどうせ遊ばない」と決めつけたりあきらめたりせずに、遊びのスイッチを入れてあげられるような働きかけを続けてもらいたいと思っています。こ゚の場合もやはり、お約束事としては上記3点を守りながら、ぜひ継続していただきたいと思います。
群馬にお住まいなので、来年もいろいろなセミナーを企画しているのでぜひお気軽に!とはなかなか言えませんが(一応、ご案内させていただきましたが)、大型の鳥さんと暮らしていらっしゃるからこそ、飼い主さまだけでもセミナーに参加していただいて、飼い主さま同士の情報交換などしていただけたらいいなと思っています。

2017年の少人数セミナー&講座のご案内

まだまだ、今年開催いたしました鳥さん個別相談やらセミナーなどのご報告をブログに掲載しきれていませんが、来年のセミナー・講座の予定が決まりましたので、お知らせさせていただきます。

少しでも鳥さんと飼い主さまのお役に立てればと思い、定期的に開催してまいりました少人数セミナーですが、2017年はさらに新たなスタイルで取り組んでまいりたいと思います。
興味・関心のある方は、ぜひお気軽にご参加いただけましたら嬉しいです。

ホームページにも一足先に掲載いたしましたので、覗いていただけましたら幸いです。
なお、お申込みについては、2017年1月中からとなりますのでご了承ください。

【BGSの小人数制セミナー&講座】
鳥さんとの暮らしは楽しいこともあれば、「あれ?どうしたらいいのかな?」という事態に遭遇することもありませんか。そんな時は一人で悩まず、適切な知識を得ながら、みんなで一緒に考えていける場に参加してみませんか。
BGSの少人数セミナーは・・・
・鳥さんとの暮らしをよりよいものにしたい方
・現在、鳥さんの問題行動でお悩みの方
を対象にそれぞれのテーマに合わせた内容を2017年も企画しています。
鳥さん同伴OK(条件付き)のセミナーもありますので、飼い主さん同士の情報交換の場に、そして、鳥さんの社会化を身に着けてもらう機会に。
2017年は酉年です!酉年に一緒に、さらにたくさんのことを学びませんか?
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【BGSのセミナー&講座/種類】 いずれも事前申し込みが必要です。
①「鳥さんヒントセミナー」[無料]
・対 象:どなたでもお気軽にご参加いただけます。
・参加費:無料 ※「手作りおもちゃ編」の場合、材料費がかかります。
・定 員:10~15名
・テーマ:手作りおもちゃ編、咬みつき改善編、毛引き・自咬改善編、発情抑制編

②「人と鳥をつなぐ R+(アールプラス)講座」[有料]
・対 象:鳥さんの行動や環境についてより深く学びたい方向け。講座ごとに課題の提出が必要となります。
・参加費:2000円
・定 員:5名
・テーマ:応用行動分析学に基づく内容/観察のポイント、行動の動機付け、環境、報酬、トレーニング

2017年BGS少人数セミナー
【「人と鳥をつなぐ R+(アールプラス)講座」とは?】
鳥さんの暮らしをより健康で、より楽しいものにしていくことができるのは、獣医師でも、ショップ店員でも、バードトレーナーでもありません。これらの人々は手助けをしてくれたり、ヒントとなることを与えてくれたりすることはできるかもしれませんが、直接、鳥さんにアプローチをしていけるのは、一番身近な存在の飼い主さんだけです。
病院では病気やケガを治してくれるかもしれませんが、もしそうなってしまった原因が鳥さんを取り巻く環境にあるとしたら、この根本的な部分を改善していかないと、これから先も同じことの繰り返しになってしまうかもしれません。
「人と鳥をつなぐR+(アールプラス)講座」では、「鳥さんヒントセミナー」よりもさらに深く踏み込んだ内容となっていて、応用行動分析学の根幹部分となります。決して堅苦しい内容ではありません。これまで実際にご相談を受けてきた事例を元にした内容です。一般の飼い主さまも受講できますし、将来的に人と鳥さんの暮らしをよりよくしていくためのサポーターとして、バードトレーナーを目指す方や動物看護師の方にも積極的に受けていただきたい内容です。

【「人と鳥をつなぐ R+(アールプラス)講座」では課題に挑戦!】
各講座終了後に課題があります。
これは、応用行動分析学の考えを参加者の方お一人お一人が自分自身に落とし込んで考えて、それぞれのケースに応用していく力を身に着けていただくためのものです。
■課題は1~2問程度でA4用紙におさまる程度です。
■課題提出には講座終了後から2週間以内と期限を設けさせていただきます。
 ご提出いただいた課題は、トレーナーが添削をさせていただき返却いたします。
■課題内容については、各講座でお伝えさせていただきます。
■課題の提出期限が過ぎた場合、いかなる理由であっても添削をお受けいたしませんので、あらかじめご了承ください。

《BGS主催セミナー&講座の基本的理念》
鳥さんは元々人間社会のルールを知りません。しかし、人と暮らしていくためには、たくさんのルールがあり、学んでもらう必要があります。ルールを教えず叱ったり、「悪い子!」と鳥さんに一方的に責任を押し付けるのはフェアではありません。一つ一つ、鳥さんにとって分かりやすく教えていく、これがトレーニングです。
BGSで言う「トレーニング」とは、一方的に人の都合や理想を押し付けるものではありません。しかしながら、他に適切な表現がないので「トレーニング」を使わせていただきます。
【BGSにおける「トレーニング」の考えと必要性】
●野生下の暮らしはヒントにはできても、飼養下の暮らしに100%適用することは難しい。コンパニオン(伴侶)としての必要な行動を教えることがトレーニングである。これは、鳥の精神的・肉体的快適さ、健康、幸福を約束するための行動でもある。
●コミュニケーションの一つの手段であり、いわば異なる言語を使う鳥と人との意思疎通を図る通訳の役割を果たすものである。
●応用行動分析学に基づく、最もポジティブで、最も介入度が少ないポジティブレインフォースメント(Positive Reinforcement:正の強化)を使用し、鳥らしさを尊重する方法。
●犬のように主従関係に基づくものではなく、鳥と人は対等であるという考えに基づく。人の都合や理想を押し付けるのではなく、鳥さんを自身の思い通りするためのものではない。
●トレーニングには、接し方、観察の仕方、環境の整え方、望ましい行動・望ましくない行動の伝え方などの方法が含まれている。

私たちの行動は、鳥の体を作り、鳥の行動に影響を与えています。鳥さんは与えられた環境でしか生きていけません。鳥は人を癒すためだけに生まれてきたのではありません。鳥さんに癒しを求めるのであれば、鳥さんを癒してあげられる存在になることも大切だと考えます。鳥さんらしさを尊重し、鳥生を豊かにしていくための手段、それがトレーニングです。

《BGSセミナー&講座の基本原理》
スーザン・フリードマン博士(ユタ州立大学心理学教授)が40年以上かけて作り上げてきた内容を基に、フリードマン博士の許可を得て、記事の使用、並びに内容を構成しています。ABA(応用行動分析学)に基づくアプローチ法を身に付けることで、問題行動を防止し、解決するための講座です。

[2つの確固たるルール]
1. 鳥の行動を変えるためには、まずは飼い主自身が変わらなければならない。
2.鳥らしさを尊重した解決策を用いる。

[3つの基本的信条]
1.行動には機能が伴う。
2. 鳥の未来の行動は、過去の結果と関わり合っている。
3.思いやりのある事前のアレンジメントは、望ましい行動を作り、持続させることができる。
(スーザン・フリードマン博士より引用)

《目的》
ABA(応用行動分析学)の理論はいたってシンプルです。誰でも学ぶことができる理論です。しかしながら、難しくしてしまっているのは、鳥さんにはそれぞれ個性があり、鳥さんを取り巻く環境(飼い主さんを含む)も様々であるという点だと考えています。当講座では学習理論を知っていただくと共に、ケーススタディを通じて、咬み付き、呼び鳴き、毛引き、自咬、肥満、発情などの問題行動の改善に加え、食餌内容やケージの置き場所、ケージ内レイアウト、遊びの提案、人や手への恐怖心克服などそれぞれのケースに当てはめていく実践形式を取り入れていきます。全てのケースの根底にはABAの理論が基になっています。この考えを自分自身のものにし、柔軟に様々なケースに当てはめて活用していくには何よりも実践と経験が必要だと考えています。
※2017年開催の「R+」は、最も基礎部分となるので、上記全ての内容を網羅することができませんので、あらかじめご了承ください。

ABAの考えが広く知られて、医学的な分野は病院が受け持ち、行動学的な分野はABAを当たり前のように活用できるような世の中になってくれることを願っています。そして、鳥さんのQOL(Quality of Life:生活・鳥生の質)の向上に繋がり、人も鳥もより幸せにより楽しく暮らしていけることを願っています。

個別相談★オキナインコさん★毛引き改善

早いもので、もう年の瀬ですね。。。
お店と通販サイトは12月27日まで、そして年始は1月4日からのスタートとなりますので、鳥さんのご飯やヒーターなどの予備などなど、どうぞお買い忘れがありませんようにお願いいたします。

10月1日にお越しいただいたオキナインコさんの個別相談についてご紹介させていただきます。

オキナインコさんは、2才で男の子です。毛引きは、2015年9月頃から観られるようになったそうです。
そして、2016年6月頃にはほとんどの羽根を抜いてしまったとのことでしたが、10月に個別相談にお越しいただいた際には、飼い主さまがいろいろと改善に向けて取り組みをしてくださった結果、一見して毛引きをしているとは分からないくらい生えそろった状態でした。

思い当たる原因は、夫婦喧嘩かもしれないとのことでした。
本当の原因は鳥さんにしか分かりませんが、個別相談をご利用いただいた目的は毛引きが癖にならないようにしたいとのことでした。

トレーナーの率直な見解としては、飼い主さまご夫妻は
●原因も
●取り組むべき事柄も
全て理解されていらっしゃるというのがお話を進めていく内によく分かりました。
「やっぱりそうですよね」
「はい。。。はい。。。全くその通りです。」
など、これまでの飼い主さま側の行動(接し方)を振り返って、オキナインコさんがその結果どういう行動に出たか、本当によく理解していらっしゃるなと感じました。
つまり、個別相談をご利用いただいた理由は、方向性的に間違っていないかの確認でもありますし、改めてご自身の気持ちを整理する場という感じでご利用いただいたのではないかなと思いました。

第1回目では現在の生活環境についてや餌のこと放鳥時間の長さ、おもちゃの幅などを話し合うことになりました。
最も心配だったのが、
・仕事がない時の放鳥時間は一日平均6~7時間
・仕事がある時の放鳥時間は3~4時間
ということで、放鳥時間が決まっていない、その日によってばらつきがある、今後、奥様の方がお仕事を開始されるということで、お留守番の日が増える、つまり放鳥時間が今までよりも短くなってしまうという状況でした。
飼い主さま大好き!なオキナインコさんなので、この環境や生活スタイルの変化にスムーズに対応してもらうためにも、以下のことをご提案させていただきました。
1)放鳥時間を決める
2)ケージの置き場所
3)エサ入れを複数個ケージの中に設置する
4)いろいろな食べ物(シード、ペレット)を試す
5)おもちゃもいろいろな素材を試す
6)フォージング
飼い主さまが大変になり過ぎないように、できるところからスタートしていただくことをお願いしました。
継続できなかったり、飼い主さまの方が楽しい気持ちよりも大変!の気持ちが勝ってしまっては鳥さんにとってもよろしくありません。いずれも、一人で遊ぶことができるようになることと、羽根をいじるよりもほかに関心を向けるための試みです。

20161001オキナインコさん2
20161001オキナインコさん1
画像は、バルサ材の中にエンバクを挿して、簡単なレベルからのフォージングと試していただいている様子です。
オキナインコさんはそれほど怖がり屋さんでもないと感じました。
むしろ好奇心旺盛な様子だったので、今後、飼い主さんとの知恵比べがより楽しめるのではないかなと感じました。

そして、1か月後に第2回目でお越しいただいた際は、毛引きはひどくなっていない、むしろ落ち着いた感じがするとのご報告を受けました。
改善した点は・・・
●ケージの置き場所
●放鳥時間を少しずつ短くしていって決める
●ペレットを試してみた結果、ズプリームとラウディブッシュは食べてくれなかった。
⇒「これ食べないよ!」の食べないという選択は鳥さんにとって思考する機会でもあります。食べないからともう与えないということではなく、継続して、時々でいいので登場させてもらうことにしました。結果的に食べてくれるようになればこれはこれでOKですが、たとえ食べてくれなくても「これキライなのにまた入ってる!」という刺激にもなります。
●ペレットベリーが好きみたい
●ペレットをおみくじのように隠してみた
これらの取り組みは、オキナインコさんにとっても自分に関心を寄せてくれているというのが十分伝わるのではないかと思っています。つまり、オキナインコさんの満足度が満タンになってくれると、寂しい、、、という理由で毛引きには至らないと感じています。
飼い主さまにとっては、オキナインコさんの反応自体が飼い主さまにとってのご褒美になっているので、「楽しい♪」と思いながら取り組んでくださっているかなと思いました。

第2回目の個別相談後に、奥様がお仕事を再開されるとのことで、お留守番中に毛引きをしないか心配。。。とおっしゃっていました。なので、継続して個別相談はご利用いただくことに。
オキナインコさんの飼い主さまご夫妻は、本当によく分かっていらっしゃる方なので、トレーナーとしてはほんの少しの部分を手助けできたらいいなと思っています。

*ご報告*9月&11月開催の「咬みつき改善セミナー」

今年、定期的に開催してまいりました少人数規模の「鳥さんヒントセミナー」。

9月と11月に開催いたしました「咬みつき改善」セミナーについて駆け足ではありますがご報告をさせていただきます。
咬みつき改善セミナーでは、まず最初にスライドを使ってお話をさせていただくことからスタートします。
鳥さんの咬みつきは学習行動であるということから、
■咬みつきを学習した過程を知ることの大切さ。「過去の結果が未来の行動を形作る」という応用行動分析学に基づく考えです。
■咬みつきを学習したのであれば、咬まないということも学習できるはず
■うっかり咬みつきを教えてしまうパターン
■咬まれた後の対処法よりも、咬まない時にいかに報酬(ご褒美)を与えるかに着目すること、つまりポジティブレインフォースメント(正の強化)について
■適切な方法でトレーニングを行えば、鳥さんの行動は1週間で変わってくる
※行動に変化が現れるのは1週間くらいですが、この後、咬まないという新たな行動を上書きして定着させていくにはおよそ1か月程度かかります。
※1週間経過しても何の変化も観られない場合は、鳥さんに正しく伝わっていないと判断できるので、トレーニングの見直しが必要。
■「鳥さんの行動を変える」のではなく、まず変わらなければならないのは「飼い主さんの行動と意識」
などなど、スライドを使ってお話をさせていただきました。

お話ばかりですと、どうしてもピンとこない部分もありますので、同伴してくださった鳥さんたちを相手に、それぞれの状況をお聞かせいただきながら実践していただくというのが毎回の流れです。

【9月開催の小型~中型編】

ウロコインコさん↓
20160925咬みつき改善1
興奮からのガブッがあるとのことでした。
鳥さんは楽しい!!となり過ぎても咬んでしまうことがあるようなので、興奮している時は一旦鳥さんをクールダウンさせることで、咬まれない環境づくりができます。

セネガルパロットさん↓
20160925咬みつき改善2
ご主人との関係性が良くなってくれるといいですね。
この日は、初めての場所だったので緊張もしてたと思います。ご主人の腕に咬むことなくのってくれました。ご家庭ではご褒美トレーニングを実践していただくことをご提案させていただきました。

オキナインコさん↓
20160925咬みつき改善3
オキナインコさんの場合、咬みつきに困っているというよりも、ケージから出てこないというお悩みのようでした。
そこで、咬みつき改善の取り組みではありませんが、オキナインコさんが自らの意思でケージから出てくることができるアプローチとご褒美を渡すコツをお伝えして、実践していただきました。

すると、家ではこんなことできなかった!と飼い主さんが興奮するくらいに、ケージの扉まで出て来てくれて、手からご褒美を受け取ってくれました。オキナインコさん、頑張りました!
20160925咬みつき改善4
20160925咬みつき改善5
20160925咬みつき改善6
ついつい、「こっちに来て!」「出て来てほしい!」という気持ちが先行してしまい、無理矢理、手で掴むというパターンはオキナインコさんを少々怖がらせていた可能性があると推測しました。
オキナインコさんのペースに合わせて、待つ姿勢も大切です。
上の画像では、とにかく飼い主さんが差し出している手は動かさないでください!ということを実践していただいた結果、オキナインコさんが、「知らない場所だけど、なんだか楽しそうかも?」と思ってくれたかどうかは分かりませんが、自らの意思でキャリーから出てきてくれました。

常連のセキセイインコさんも参戦↓
20160925咬みつき改善7
相変わらずの安定の好奇心旺盛な鳥さんです。
発情抑制に取り組んでいる鳥さんなので、こういう機会もいい刺激になってくれたのではないかと思います。

【11月開催の中型~大型編】
中型~大型の鳥さん編は、リピーターの方が多く参加してくださいました。
そのおかげで、前回のセミナーからの変化や新たな課題について、お伝えさせていただくことができました。

20161127咬みつき改善1
自分(=鳥さん)の意思が通らなかったら、咬むことで伝えてくるタイプの鳥さんです。言い換えれば、咬めば自分の思い通りになるぜ♪と学習してしまっているようです。
このタイプの鳥さんは、
●ボディランゲージを尊重することで咬まなくても、鳥さんの意思が伝えられることを新たに学習してもらう
●こっちに下りての合図を明確にして、トレーニングの最初は連続強化でできたら毎回ご褒美をあげていく
ことをご提案させていただきました。
最初は、写真のスタンド止まり木に下りるのはイヤだ!という感じでしたが、「お?これに下りたらいいものがもらえるのか?」と学習してくれたようです。
他の飼い主さんにもステップアップしてくれていましたが、トレーナーが手を差し出すと「アッ!(「ア」に濁点がつきます)」と叱られてしまいました。この時、無理強いはせずに手を引っ込めます。これも実はボディランゲージを尊重していることになります。せっかく鳥さんが「アッ!」で「今は手を出すな!」と伝えてくれているのに、無理矢理継続して手を差し出すと咬むという結果になると思います。そして、手を引っ込める。この流れこそが、「ふむふむ、なるほどね、イヤな時は声で伝えるんじゃなくて、咬めばいいんだ!」と、咬むことで意思を伝える鳥さんになってしまいます。

常連のタイハクオウムさん↓
20161127咬みつき改善2
ついつい、ご家庭だけの環境だとお山の大将になってしまい、世界はボク(=タイハクオウムさん)中心で回っている♪となってしまうので、他の鳥さんや飼い主さんに会っていただくことでいい刺激になります。

コガネメキシコさん↓
20161127咬みつき改善5
前回は、飼い主さんだけのご参加でした。今回は、鳥さんたちを同伴してくださいました。
ご褒美を与えることすら咬まれる危険性があると恐れおののいていらっしゃった飼い主さんですが、意を決してトレーニングに取り組んでくださったそうです。すると、「本当に、1週間で変化が現れたんです!」とおっしゃってくださいました。
これは、飼い主さんの頑張りでもありますし、飼い主さんのアプローチが適切だったおかげです。
20161127咬みつき改善3
他の参加者の方とも触れ合っていただきました。
この時は、次の段階のターンを教えたいけど、なかなかうまくできなくて、、、とおっしゃっていたので、一緒にやってみることに。
ほんのちょっとしたコツを掴んだ飼い主さんは、すぐにクルリと鳥さんをターンすることに誘導できました。お見事でした!

モモイロインコさんの飼い主さん同士、楽しそうに談笑していらっしゃるのですが、お顔がお見せできなくて残念です。。。
20161127咬みつき改善4
奥の方にいるモモイロインコさんも2回目のご参加です。
飼い主さん曰く、自分(=飼い主さん)の意識が変わったからか、咬まれることがなくなったとおっしゃっていました。
そして、手前にいるモモイロインコさんは、他のセミナー(手作りおもちゃ)にご参加いただいたことがある鳥さんです。
20161127咬みつき改善6
写真を撮ろうとした瞬間、2羽ともにそっぽを向かれてしまいました。。。

今年の上半期に開催した時もそうですが、セミナー会場(ショップ2階)に来てくれる、あるいは連れてこられる鳥さんは、ただこれだけで、今後、トレーニングを続けていけば改善可能な鳥さんばかりだと感じています。
深刻なのは、「どうせ無理」「連れて来ることができない!」となっている状態の鳥さんだと思っています。
どうやったらこのような鳥さんの、本当の意味での咬みつき改善のお手伝いができるのか、、、今後の課題だと感じています。

このようないろいろな方やいろいろな鳥さんが集まった状態で開催するセミナーは、どうしてもそれぞれの鳥さんと飼い主さんに合わせたところまで掘り下げるには限界があると感じています。それでも、このセミナーにご参加いただいて改善に向かっている鳥さんもいます。中には、実践しているけれど全然効果がない・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
こういう方は、ぜひ個別相談を受けてくださることをお勧めいたします。
うまくいかないのはその鳥さんに合ったアプローチ法ではなかったり、なにかしらうまくいかない原因があるからです。
鳥さんには、学習できる力があります。
これには、適切なトレーニング法は、伝え方にポイントがあります。
ぜひ、あきらめずに一緒に改善に取り組んでいくお手伝いをさせていただけたらと思っています。

セミナーにご参加いただいた飼い主さん、鳥さんたち、ありがとうございました!
またの機会にご参加いただけましたら嬉しいです。