2015年10月

個別相談★モモイロインコ★進捗がない場合はアプローチ法を変えてみる

10月10日にお越しいただいたモモイロインコさんのご紹介です。

こちらのモモイロインコさんは、特に問題行動で悩んでいるというわけではなく、飼い主さま(奥様)ご自身がバードトレーナーを目指したいとのご希望で、理論的なことをお伝えしつつ、一番の先生は鳥さん自身だということで、ご自宅の鳥さんを相手にいろいろと挑戦中です。

モモイロインコさんは元々、ご主人の方が大好きだったのですが、とうとう下剋上が!
奥様のご褒美トレーニングが実を結んだようです。

トレーニング当初は、
①ご褒美に対して無関心
②ナンバー1はご主人だったので、ナンバー2の奥様にも無関心
③反応が薄い、あるいはほぼゼロ

という状態だったのですが、

①ご褒美に対して無関心
 ⇒ご褒美への反応が良くなった

②ナンバー1はご主人だったので、ナンバー2の奥様にも無関心
 ⇒奥様の価値が上がった

③反応が薄い、あるいはほぼゼロ
 ⇒「おいで」の反応が格段にアップ!奥様の動向をモモイロインコさんがよく注視するようになった

というところまで持っていけました。

そして、この日お越しいただいた時には、「ステップアップ」の練習をしました。
手にステップアップすることはしてくれますが、気分と場所を選ぶというモモイロインコさん。ご自宅にもあるスタンド止まり木からはステップアップをやってくれないとのことでしたので、ここで練習をしてみることに。

大福ちゃん20151010-2
片足のって・・・

大福ちゃん20151010-1
両足のりました!ステップアップ成功です!
「うれしい~~~♪」と感動の飼い主さま。

アプローチ法を変えてもらったことが成功への鍵となりましたが、一番上の画像でどの点かお気付きでしょうか。
今までは、モモイロインコさんの正面に手を差し出していました。
これを、止まり木の延長線上に手を差し出してもらうことに変更。

鳥さんによっては、前方へステップアップできるコもいれば、サイドステップからの方がスムーズにいくコもいます。過去に出会ったヨウムさんでは、ヨウムさんの背面側に手を差し出さないとステップアップしない(できない?)コもいたりと様々です。

さらには、
●手首から先がキライ!コワイ!という鳥さんの場合は、腕部分を差し出すとすんなりのってくれる場合もあります。
●手のひらを差し出されるとイヤだけど、手の甲を差し出されればのってくれる鳥さんもいます。
●人差し指じゃないとステップアップしません!という鳥さんも。
●腕自体がイヤ!という鳥さんに対しては、長袖を着たり、タオルで隠すことですんなりいくこともあります。

その鳥さんに合わせて、アプローチを変えるだけで、ステップアップがすんなりいく場合もあります。

「鳥さんが人の手にのるのは当たり前でしょうか?」

いいえ、決してそうではないと思っています。

過去に、人や手に対して恐怖心が芽生えた経験がある鳥さんだと、本当に怖いものとなるでしょう。
それでも、少しずつ少しずつアプローチを続けることによって、ヨイショッと片足を手にのせてくれた時は、本当に感動ものです。人の手にステップアップしてくれるのは、人を信頼してくれている証拠だと思うと、手にステップアップすることが本当に尊く感じてしまいます。

もし人や手に対して恐怖心が根付いているのであれば、いろいろなアプローチを試みて、少しずつ取り除いてあげることで、信頼関係を取り戻すことができると感じています。
どうしても、手はイヤダ!という場合は、T字棒を使ってもいいと思います。

鳥さんは必ず手にのらなければならない!
ということは決してありません。でも、手にのってくれたら嬉しいなと思う方は、信頼関係を築くという意味で、ムリのない方法で試していただけたらと思います。

Facebookページの方で、動画でご覧いただけます。もしよろしければ、ぜひ!
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「飼い主さまの声」更新しました★オキナインコさん・自咬改善への道★

度々、ブログに登場してくれていたオキナインコさんの自咬改善のお話について、ホームページの「飼い主さまの声」に掲載させていただきました。

自咬をはじめ毛引きの原因は、鳥さんによって様々です。
場合によっては、全くのゼロに至らないかもしれません。
それでも少しでも、自分の体を傷つけたり、羽根をいじることよりも、もっと楽しいことがあるよということが伝えられたらいいなと思い、取り組んでいます。

少しでもご参考にしていただけましたら幸いです。

「飼い主さまの声」 オキナインコさん:自咬改善への道

ルビーちゃん20150331-1
「羽根はまだちょっぴりいじってるけど、自咬はもうや~めたっ!だって、他に楽しいことがあるんだもん♪」
と思ってくれていると嬉しいです。

個別相談★アオメキバタンさん★有効なタイムアウトの取り方

そうこうしている内に、個別相談に9月にお越しいただいた鳥さんがおよそ1か月後の10月にお越しになるという現象、つまりブログの更新をおさぼりしている間にご紹介がますます追いつかなくなっております。。。

常連さんとなったオアメキバタンさんをご紹介させていただきます。

すっかり、「止まり木スタンドの上は楽しいぜっ♪」ということは分かっている様子ですので、次のステップとして、「自分で止まり木スタンドによじ登ってほしい」というのが飼い主さまの目標です。

「楽しいぜっ♪」の様子↓
ろじゃ君20150920-2
ろじゃ君20150920-3
止まり木スタンドの上で、お気に入りのおもちゃとキッチンペーパーで遊ぶアオメキバタンさん。
9月の様子です。
幸運なことに、以前、一度アオメキバタンさんのトレーニングのお手伝いをしてくださったタイハクオウムさんの飼い主さまご夫妻が偶然ショップにお越しいただき、参加していただくことになりました。
たくさん褒めてもらえて、ご満悦の様子のアオメキバタンさん。

ろじゃ君20150920-1
さて、本題の「自分でスタンド止まり木に上る」ことができるようにアプローチ開始↑

スタンド止まり木の足元までは近づいて来てくれますが、よじ登るまではなかなかいきません。どうやら、「スタンド止まり木には、タオルで乗せてもらうもの!」という学習はばっちりできてしまっていることが原因のようです。
アオメキバタンさんは、過去に虐待を受けていた経緯から人が怖くなり、自分を守るための咬み付き癖がついていることから、タオルを使って移動させています。タオルにくるまれるのは好きなご様子。

・タオルでくるまれる
 ↓
・お気に入りの場所となっているスタンド止まり木に移動してもらえる
 ↓
・どうやったらスタンドの上に移動してくれるかな?こうかな?ああかな?
という方向に考えを巡らせているようです。

これはこれでいいかな~という感じですが、スタンド止まり木によじ登るのもいい運動の一環になるので、継続してみることに、ということでこのセッションは終了となりました。

そして、先日の10月25日にお越しになった時に、引き続き、「スタンド止まり木に自分でよじ登る」トレーニングに挑戦!

あれこれ考えて、スタンド止まり木を横に寝かした状態からスタートして、少しずつ斜めにしていくことで、「よじ登る」という行動を教えようとトライしましたが、まるでダメ。。。

「もうタオルでのせることにしましょう!」
と、スタンド止まり木にのってもらい、どういう流れからか、「おいで」をやってみましょうかということになり、2つのスタンド止まり木を並べて、「おいで」をやることに。

最初は、反応がなかなかなかったのですが、飼い主さまに「タイムアウト」の取り方を見直していただき続けてみると。。。
ろじゃ君20151025-1
のそのそ~
ろじゃ君20151025-2
こっち側ものそのそ~
と、「おいで」の合図で移動ができるようになりました!
止まり木がぐらついて、「うわっ!怖っ!」となっていましたが、これも克服。
後半になってくると、「合図」なしで、「じゃあ今度はそっちに行くんだよね♪」とまでになるほど積極的です。

なんてことないじゃん!とお思いでしょうか?
このアオメキバタンさんにとっては、本当に本当に大きな勇気ある一歩なのです!

今の飼い主さまの元で、ようやく人って怖くないんだ、信頼できるんだ!ということを理解してくれたアオメキバタンさん。これまでは、ビクビクしながら生きていたのが、全くの別世界となったのだと思います。
ご自宅でも「おいで」に挑戦されていましたが、「え?別に動く必要ないんじゃね?」みたいに、なかなか動いてくれなかったとのことで、「一体何が起こったのでしょう??」と驚かれていました。
キーワードは、タイムアウトの取り方を変えたことにあったようです。

【これまでの様子】

・「おいで!こっちこっち!」と、長い時間呼ぶ

【タイムアウトの見直し後】

・「おいで」と呼ぶ ⇒ 20秒くらい経っても来なければ一度タイムアウト(5秒~10秒)で飼い主さまはそっぽを向く

という方法です。

この方法が効果的だったようです。

「じゃあ、ターンもやってみる?」と挑戦してみることに。
ろじゃ君20151025-3
はい!できました!

ご自宅で挑戦された時は、首だけ回して、「届かなかったら別にいいや」、とあきらめていましたが、クルリッと何度も成功!
①180度、体を回転できたらご褒美
②360度、体を回転できたらご褒美
③ご褒美を見せずに指の合図でできたらご褒美
という段階を経て、短時間で足の運びもスムーズにできるようになりました。

そういえば、個別相談時に「おいで」や「ターン」は試したことがなかったので、もっと早くやってればよかったなと思っています。

芸を教えるということが目的ではありませんが、このコミュニケーションを通じて、「できた!」という自信につながってくれたらもっともっと人を好きになってくれるのではないかなと思っています。

さて、ご自宅でもできるといいですね~という感じで、セッション終了となりました。

・うちのコ、集中力がないからトレーニングは無理!

と思っている飼い主さま、アプローチ法を変えてみることによって、鳥さんの行動も変えられます。
現在の接し方を見直して、あきらめずに継続していくことをお勧めいたします。

ショップのFacebookページで「おいで」や「ターン」のアオメキバタンさんの頑張りを動画でご覧いただけることができます。もしよろしければぜひ!

【ご報告】 とりきち横丁特別出張セミナー in BGS

去る10月18日に、とりきち横丁様によるセミナーを開催していただきました。

そのご報告をさせていただきます。

とりきち横丁さまは、ドイツ在住で、ドイツの用品や餌を取り扱っていらっしゃいます。お世話になっているという方も多いのではないでしょうか。

今回のセミナーのテーマは・・・
●ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国では、日本に馴染みの薄い飼鳥文化が根付く。
●飼い鳥への考え方、接し方は多様である。
●良いものは柔軟に取り入れていくことが大切で、それが日本の飼い鳥文化の発展へ繋がると信じている。
●シード食とペレット食を具体例として挙げ、ドイツでの飼い鳥事情の最前線をお伝えする。
以上のような内容でした。

20151018セミナー1
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ここでは詳しい内容は割愛させていただきますが、
「何がいい」
「何が悪い」
ということを議題にしているのではなく、幅広い「情報」を元に、鳥さんを取り巻く環境、つまり飼い主さんの生活、飼養環境などを考慮して、取捨選択をする中で最終的に、ご自身の鳥さんに合った生活環境や食餌が提供できたらいいなと思いました。
しかも、同じ鳥種であっても個体差があります。
*食のバラエティーを確保しすつつペレット中心にするか
*補助的に栄養剤を上手に併用しながらシードを主食とするか
鳥さんの健康状態と相談しながら、最終的に飼い主さまの判断によると思います。

飼養環境について・・・
●2羽以上で飼う(群れで暮らす生き物だから)
●なるべく広いケージで飼う
以上のようなことがヨーロッパでは推奨されているとのことですが、必ずしも同じような考えを日本に取り入れる必要はないということを参加者の皆様にはお伝えさせていただきました。

●2羽以上で飼う(群れで暮らす生き物だから)
⇒飼い主さまが2羽以上をお世話できる時間と労力、経済力があるか。場合によっては、多羽飼いによる問題点が起こる場合もあります。
●なるべく広いケージで飼う
⇒広いケージは理想ですが、ご家庭の環境でこれが実現可能かどうか。広い空間に慣れている鳥さんが、いざ治療が必要になった時に、どうやって看護をしてあげられるか。
などなど、長い目で見て、何がベストかを十分に考える必要があります。

鳥さんの命を預かる者として大切なのは「知る」ということだと常日頃から感じています。
そして、とりきち横丁さんがおっしゃっていたお言葉をお借りして、「良いものは柔軟に取り入れていく」ことが大切だと感じています。これには、「それぞれの鳥さんに合った」ということが条件になります。
「今まで、これでよかったからこれからも同じで」という考えではなく、「もっといいものがないか、もっといい方法がないか」と常に自問自答することが必要なんだと感じています。

セミナーに参加してくださったみなさま、そして、セミナーを開いてくださったとりきち横丁さまにおかれましては、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

とりきち横丁さんは、来年5月5日に開催いたします「第3回Birds' Groomingセミナー」においても、講演をしてくださいます。
この機会に、ドイツの飼鳥文化に触れていただけましたら幸いです。

『第3回Birds' Grooming セミナー』お申込みページ

研修生がやってきた 【雪之丞レポート】

こんにちは!ボクです!

ショップで何やら見慣れない人が・・・と思った人もいるんじゃないかな?
実は、専門学校から研修生がやってきたんだよ。

20151021研修生2

ショップがオープンしてから1年5か月になるけれど、まさか専門学校から研修生受け入れの依頼がくるとは!!と、慣れないことにスタッフたちもあたふたする始末。

でも、飼い鳥専門の病院併設ショップは日本でここだけ(たぶん)だし、これからのペット業界を担う若者に伝えたいことはいくらでもあるので、スタッフたちは気合十分で受け入れることに。
やっぱり、ボクたち鳥に興味を持ってくれるコは本当に貴重だし、大切にしたいよね。

温かく、そして、厳しく見守るボク↓
20151021研修生1
「そこ!もっと腰を入れて掃いてっ」

このショップを研修先に選んでくれた理由は・・・
「鳥の1個体ずつ違う性格に対し、どう接していくか、どうすれば仲良く、お互いが暮らせるかなど考えることが楽しいと気付かせてくれた鳥のために働きたいと思うようになりました。」
ということらしいよ。
そして、ボクたちショップの方針やトレーニング法のポジティブレインフォースメント、知識と経験から生まれた知恵を伝えていることにも興味を持ってくれたんだって。
身が引き締まる思いだよね、スタッフは。

「こんなに丁寧にいろいろなことを教えてくれる研修先は初めてです」
と言ってもらえて、店長はご満悦でますます力が入っている様子。これこそが、まさにポジティブレインフォースメントトレーニングだねっ。

研修期間は1週間ととても限られた期間だけど、このお店での研修が将来、少しでも役立ってもらえると嬉しいな。
がんばれ!研修生!
そして、スタッフたち!

受付開始!2016年5月5日(木祝)第3回Birds' Groomingセミナー開催!

2015年5月に開催いたしました第2回Birds' Groomingセミナーではおよそ130名の飼い主様にご参加いただき、手前味噌ではありますがご好評の声をいただくことができました。本当にありがとうございました。
残念ながらご参加いただけなかった方からも、「次回こそは!」とのお声をいただきとても嬉しく思っております。

20150505セミナー3
画像↑は2015年5月5日に開催した第2回セミナーの様子。

ご要望にお応えして「第3回Birds' Groomingセミナー」を開催させていただく運びとなりました。

【第3回セミナーの特徴】

その1:この機会にお気軽に!「Q & Aコーナー」
前回の座談会がとても好評だったので、第3回も、講演に加え、飼い主の皆様からご質問を募集させていただき、講演者がお答えする「Q & Aコーナー」を設けさせていただきます。
セミナー当日、会場にて取り上げてほしいご質問を受け付けます。
セミナー受付にて、ご質問用紙をお渡しさせていただきますので、Q&Aコーナーが始まる15:20までにスタッフまでご質問をお寄せください。
なお、お時間の都合上、全てのご質問に答えられない場合がございます。あらかじめご了承願います。

その2:Birdstory様主催「Birdstory Festival」を同時開催!
セミナー会場と同じフロアで、鳥さんモチーフのグッズの展示販売会が開催されます。
セミナーで疲れた頭を、かわいいグッズに癒されてください。
詳細は、コチラをご覧ください。

<第3回Birds’ Groomingセミナー概要>

●日 時:
2016年5月5日(木・祝)13:00~17:30 (開場:12:40)
*お時間に変更が生じる場合がございます。あらかじめご了承願います。

●会 場:
大田区産業プラザ PIO [小展示ホール]
所在地:〒144-0035 東京都大田区南蒲田1丁目20-20
最寄り駅:京浜急行「京急蒲田」駅より徒歩約3分
交通アクセス

●参 加 費:
・3500円(事前振り込み)
・3800円(当日お申込み)

*キャンセルポリシー:
  お申し込み後、参加費のお振り込みが完了された方で、やむを得ない事情で
  お申し込みをお取下げされる場合:
  ・5/4までにキャンセルのご連絡をいただいた方:全額を返金させていただきます。
  *なお、返金にかかる振込手数料を差し引いた額になります旨、あらかじめ
    ご了承くださいますようお願いいたします。
  ・セミナー当日に、キャンセルのご連絡をいただいた方:
   100%をキャンセル料金としていただきますので、キャンセルを希望される場合は、
   前日までにメール、またはお電話にてご連絡くださいますようお願いいたします。

お申込みページ
 *お申込み受付は、10月20日の正午よりスタート!

●講演者:(敬称略)
柴田 祐未子 [Birds' Grooming Shopバードトレーナー]
[プロフィール]
白色オウムのエキスパートと呼ばれるShauna Robertsと親交を深め、応用行動分析学に基づくPositive Reinforcement(ポジティブレインフォースメント:正の強化)を用いて、小型から大型まで、さまざまなインコやオウムを対象とした 問題行動の予防や改善に取り組む。
「鳥さんの行動には全て理由がある」をモットーに、咬み付き、呼び鳴き、毛引き、自咬、手に対する恐怖心など、問題行動の予防や改善の相談を受けることで、人と鳥がより幸せに暮らすことを目指す。

シシイ家原弥生(とりきち)[とりきち横丁代表]
[プロフィール]
早稲田大学で古代エジプト学を学ぶ。博士課程在籍中の2002年、ベルリン自由大学へ留学。そこで一緒に暮らす2羽のセキセイインコとの日常、ドイツの鳥事情をブログで日本へ向けて発信する。
2008年よりベルリンで、「とりきち横丁」の個人運営を開始し、2012年からは法人Torikichi Yokochou GmbHの代表を務める。

海老沢 和荘(横浜小鳥の病院院長)
[プロフィール]
日本大学卒業後、鳥専門病院での臨床研修を経て、1997年にインコ・オウム・フィンチ、その他小動物の専門病院である横浜小鳥の病院を開院。
飼鳥の生殖器疾患を得意分野とする。鳥類臨床研究会顧問、エキゾチックペット研究会、獣医臨床寄生虫研究会、Association of Avian Veterinarians所属。著書に「エキゾチック診療」(学窓社)など。

●その他:
・鳥さんとのご同伴はできません。
・展示販売会エリアとセミナー会場は、同じ会場となり、行き来は自由にできますが、セミナー参加者かどうかの有無を分かりやすくさせていただきたいと存じます。セミナー会場受付にて、ご入場券代わりとなるシールを配布させていただきます。誠に恐れ入りますが、このご入場券シールをスタッフが確認できるところに貼っていただきますようお願いいたします。
・Dr.海老沢による「鳥さん健康相談会」開催!
 Birdstory Festival会場において、横浜小鳥の病院の海老沢院長による「鳥さん健康相談会」を実施します。
 ・内  容:お一人様10~15分程度
       ご相談内容によっては、実際に鳥さんの診察が必要な場合があり、その場でお答えできない場合もございます。あらかじめご了承願います。
 ・ご相談料:無料
 ・予 約 制:ご予約方法は、後日ご案内させていただきます。

<タイムスケジュール>--------------------

12:40 開場

13:00
柴田 祐未子 [BGSトレーナー]
テーマ「鳥さんのQOLを考える ~代替行動の必要性~」
[内 容]
家具を齧ってしまう鳥さんに対して「齧っちゃダメ!」
ダイエットが必要な鳥さんに対して「食べちゃダメ!」
呼び鳴きをする鳥さんに対して「大きい声で鳴いちゃダメ!」
などなど、行動を制限するばかりになっていませんか。
一つのことを禁止するなら、これならやってもいいよ、という「代替行動」を教えてあげる必要があります。鳥さんのQOL(Quality of Life:生活/鳥生の質)について考えた時に、「鳥さんに選択肢を与えられているか?」という項目があります。知能が高い生き物であるがゆえに、日常的にこの「選択肢を与える」ということはとても重要です。これは問題行動を起こしてしまっている鳥さんに対しても、問題行動を起こしていない鳥さんにとっても、ぜひとも知っておいていただきたい事柄です。

13:40 休 憩

13:50
シシイ家原弥生(とりきち)[とりきち横丁代表]
テーマ「ドイツの飼い鳥事情:これだけ違う、鳥と人間のかかわり方」
[内 容]
日頃、ドイツのベルリンから日本の愛鳥家の方々へ商品をお届けしていますが、ドイツと日本の飼鳥文化の違いと共通点を認識することの大切さを実感しています。
ドイツの鳥と人間のかかわり方は、我々日本人から見て独特ではありますが、学ぶべき点も少なくありません。
今回は
 「なぜ一羽飼いはだめなのか」
 「ペットショップ事情」
 「ティアハイム・ベルリンの取り組み」
という点に絞って、ドイツの飼い鳥事情の最前線をお伝えしてまいります。
*質疑応答10分含む

14:50 休 憩

15:20 Q & Aコーナー
参加メンバー:
柴田(バードトレーナー)、シシイ家原様(とりきち横丁)、海老沢先生(獣医師)

16:20 休 憩

16:30
海老沢 和荘(横浜小鳥の病院院長)
テーマ「飼い鳥のストレスとフラストレーション~毛引き症と発情抑制の新しい考え方~」
[要 旨]
飼い鳥の毛引き症は、ストレスが関与することが強く疑われていますが、フラストレーションも大きな原因となっていると考えられています。ストレスとフラストレーションは混同されがちですが、厳密には異なります。ストレスは外的に脅威や不安を感じる状態によって起こる身体の防衛反応ですが、フラストレーションは欲求不満のことです。欲求不満はすぐにストレスとはなりませんが、持続する欲求不満はイライラの原因となり、結果毛引き症につながります。
それでは鳥の欲求とは何なのでしょうか?どんな欲求が満たされないために不満を感じているのでしょうか?今回は、鳥たちが求めている欲求を解説し、その解消方法を説明していきます。欲求不満を解消することが、実は発情の抑制にもつながり、毛引き症の改善にもつながっていきます。鳥たちに対する認識を見つめ直す大きな機会になると思います。
ぜひ皆さんと一緒に探求していきたいと思います。
*質疑応答10分含む

17:30 終了

*お時間や講演内容に変更が生じる場合がございます。あらかじめご了承願います。

--------------------

皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

個別相談★オカメインコさん/毛引き・毛齧り★次の換羽を待つことに

ブログが滞るは、時系列じゃなくなるはで大変申し訳ありません。。。

これまで、度々ご登場いただいていた、毛引き・毛齧りの改善に取り組んできたオカメインコさん。
今年の3月から取り組んでまいりましたが、10月4日に個別相談を晴れて修了ということになりました。

【毛引き・毛齧りの原因】
新しいおもちゃをケージの中に入れた日から始まってしまった。
オカメインコさん自身は、大らかで陽気な性格と言えますし、おもちゃに対してもとても強い拒否反応を示していたわけではなかったので、何の疑いもなくおもちゃをケージに入れたとのことでした。

ここから学べるのは、一見、性格が大胆な鳥さんであっても、初めてみる物やおもちゃは、しばらく鳥さんの視界に置いておいたり、飼い主さま自身が対象物に触る様子を見せて、安心感を持たせてあげることが必要であり、大切なのかもしれません。

【個別相談にお越しいただいた時の様子を順番に】

2015年3月29日の様子↓:初めましての時から、陽気に歌とダンスを披露してくれました。
いちごちゃん20150329-1

2015年4月26日の様子↓
いちごちゃん20150426-1

2015年6月14日の様子↓
いちごちゃん20150614
この頃が一番ひどい時期で、肌が見えてしまうほどに。。。
毛引きの取り組みは紆余曲折です。それでもあきらめずに、飼い主さまは頑張ってくださいました。

2015年7月5日の様子↓
いちごちゃん20150705-1
いちごちゃん20150705-2
少しずつ羽根を抜く量が減ってきた頃。
この頃と同時期に、少しずつ「これが好きかも?」というおもちゃをムリのない範囲でお試し中。

2015年7月19日の様子↓
いちごちゃん20150719-2

2015年9月6日の様子↓
いちごちゃん20150906-3
いちごちゃん20150906-2
いちごちゃん20150906-5
この↑画像は、アングル的には失敗ですが、オカメインコさんが笑っているように見えるのでとてもお気に入りの画像です。
この頃になると、「あれ!?こんな模様(色)が翼部分にあったんですね!!」ということがはっきりわかるくらいにフッサフサに。

2015年10月4日の様子↓
いちごちゃん20151004
さらなる発見!
布にくるまれるのが好きだということが分かりました。とてもご機嫌さんでした。

●以前のように羽根をクチバシで弄んだり、齧ったりする様子が観られなくなった。
●少しずつ、おもちゃで遊べるようになった。

ということだったので、一旦、個別相談は修了となりました。
羽根の先がクリンクリンとカールしているのは、以前いじっていた形跡なので、次の換羽が来て、羽根が生え替わった時のオカメインコさんを楽しみにしています。
もちろん、ご家庭ではこれからも、オカメインコさんが好きそうなおもちゃを少しずつ探っていただきます。

つい先日の10月18日に、健康診断の帰りにショップにお立ち寄りいただいた時にも、元気に「ほほほほぉ~♪」とキャリーケースの中で笑って(?)いました。その時に、
「放鳥時間が長い時に、ちょっと羽根を齧っていました」
というご報告を受けました。
このようなご報告を受けて、「またかっ!?」と慌てない飼い主さまとトレーナー。
なぜかと言いますと、会話の中でも、飼い主さまが「放鳥時間が長い時に」とおっしゃっている通り、きちんと観察のポイントを抑えて、原因を把握してくださっているからです。
「それでは、今後は放鳥時間の長さに気を付けながら、引き続き様子を観察してください」とお伝えしました。
個別相談は3か月を一区切りとしていますが、この期間に
・観察のポイント
・アプローチ法
をお伝えしています。これは、これからも鳥さんとお付き合いしていく中で、いろいろな場面に遭遇した時に、飼い主さまご自身が対応できるようになるためです。

ちなみに、こちらのオカメインコさんは、「小鳥のキモチvol.3」(学研)に登場してくれています。もしよろしかったら、そちらの方もご覧いただけましたら幸いです。

ご参考までに、これまでブログにてご紹介させていただいた取り組み↓
2015年4月26日の様子
2015年6月14日&7月5日の様子

毛引き・毛齧りの改善は、一朝一夕では改善できません。
程度の差はありますが、改善に向かう場合もありますし、ひどくはならないけれど良くもならない現状維持の場合もあります。
いずれにせよ、このようなお悩みで個別相談にお越しいただく鳥さんに対しては、「せめて、自分の羽根をいじるよりも、もっともっと楽しいことがあるよということを鳥さんに知ってもらえるようになる」ということを目標にしていることを飼い主さまにお伝えしています。

個人的には、かわいいオカメインコさんと会えなくなるのはとても寂しいですが、次回の再会を楽しみにしたいと思います。そして、「小鳥のキモチvol.3」では、毛引き改善の取り組みという内容で登場してくれていますが、次はグラビアを飾るのが飼い主さまとトレーナーの野望です。

あなたもインコ党に!【新規お取り扱い商品のご案内】

TOMO YAMASHITA DESIGN STUDIO.さまのグッズをお取り扱いさせていただくこととなりました!

マニフェストがどれも素敵な「インコ党クリアファイル」↓
インコ党クリアファイル
鳥さんたちの野望がたまりません。

一目でわかる「飼ってます缶バッジ」↓
飼ってます缶バッジ2
飼ってます缶バッジ

店頭のみのお取り扱いとなりますので、ショップにお立ち寄りの際にはぜひご覧ください!

**10月18日のご案内**
10月18日は、とりきち横丁さまのセミナー開催のため、下記のセミナー時間帯はショップは一時クローズとなります。
クローズ時間帯:12:30~15:30
ご不便をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

個別相談★コミドリコンゴウインコさん★タオルトレーニング&ハーネストレーニング

「小鳥のキモチvol.3」(学研)のオンリーワン改善ページに登場してくれたコミドリコンゴウインコさん。

当初の目標だった、
①オンリーワンの改善
②咬みつき改善
を目標達成することができました。

実は①については、最初から飼い主さまがおっしゃるほどオンリーワンではなかったのですが、このまま放っておくと、確実にオンリーワン街道まっしぐらだったと思います。
そして、②に関しては、「あ!まだ咬む時があります!」ということでしたが、咬む時の状況をおうかがいしたところ、「興奮した時に咬む」ということでした。
鳥さんは楽し過ぎても興奮しますし、もちろんパニックになったり、怒ったりした時も興奮します。
そして、この時の咬み付きは矯正できないので、これらの「興奮」している時は、飼い主さまの方が手を出さないようにとお伝えしています。クールダウンしてもらえば、我に返ってくれるので、しっかりトレーニングを行ってくださったこともあり、一旦冷静さを取り戻せば咬み付くこともないはずです。

実は上記の目標以外で、③番目の目標もありました。
それは、「ハーネスを着けられるようになること」です。
ハーネスに関しては、鳥さん目線で考えた時に日常生活にそれほど必要性を感じませんが、鳥さんがとっても嫌がってなければ、方法だけはお伝えすることにしています。
当初のハーネスに対する鳥さんの反応は、無理矢理装着していた経験があり、ハーネスが視界に入るだけで飛んで逃げていくほどキライだったようです。

まずは、
①タオルに慣れてもらう
②ハーネスに慣れてもらって、装着に協力してくれる
という順で、実践していただきました。
①は、ハズバンダリートレーニングとしても有効です。
①と②も、系統的脱感作法を用いて、少しずつ、タオルやハーネスに対する恐怖心、警戒心を取り除いていきました。

①タオルに慣れてもらう
【方法】 タオルを敷いて、この上にいるとご褒美がもらえる、そして少しずつ、タオルが体に触れても平気!という風にしていきます。

②ハーネスに慣れてもらって、装着に協力してくれる
⚫︎系統的脱感作法を用いて、少しずつ、ハーネスに対する恐怖心、警戒心を取り除いていく。
⚫︎ハーネスを鳥さんに近づけるのではなく、鳥さんからハーネスに近づいてもらうようなアプローチをとる。
⚫︎ハーネスは、過去に無理やり装着させていたこともあり、視界に入っただけで、飛んで逃げていってたそうですが、ここ数ヶ月、見慣れたものとしてご家庭で慣らしてもらった。

[ステップ1]
タオルは楽しい場所ということを知ってもらう。
⇒ご家庭でも実践してくださり、クリア!

[ステップ2]
⇒タオルの上に置いてあるハーネスに近づく。タオルとハーネスが同系色(意図した訳ではありません)なので、分かりにくいですが、タオルの上にハーネスが置いてあります。
りこぽんちゃん20151007-1
少しずつ、鳥さんの方からハーネスに近づいて来てもらうことが大切です。
細かいゴールを設定して、「A」まで近づけたらご褒美、「B」まで近づけたらご褒美、という風に、ハーネスのそばでご褒美を受け取れる、そして、ハーネスをまたいでもご褒美を受け取れる、ということを目標に、少しずつ少しずつ、目標に向かってステップを踏んでいきます。
ここで大切なのは、『一度設定したゴールからご褒美を見せている手を動かさない』、ということです。
ハーネスに近づいてもらいたい一心で、鳥さんがご褒美に届く瞬間に、手をスッと引いて、ほらほらこっちだよ、としてしまうと、「どうせそれ(=ご褒美)くれないんでしょ!」と、近づいてもくれなくなってしまいます。
なので、例えば「A」の地点でご褒美を見せたら、ここから手は動かさず、近づいてきて「A」に辿りついたらご褒美を必ずあげるようにしてください。

ハーネスの輪っかの中まで足を踏み入れて、ご褒美を取れるようにまでなったコミドリコンゴウインコさん。
今まで、視界にハーネスが入っただけで飛んで逃げていたのに、ここまで自ら近づいてくれることは初めて!と飼い主さまも驚かれてました。

「まだまだ、心は許した訳じゃないからね!」
と言わんばかりに、ご褒美をゲットすると後ろに下がって、ゆっくりご褒美を食べる行動が観られましたが、この「ゲットして後ろに下がる」という行動も、トレーニングを重ねることで減少していきます。
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[ステップ3]
⇒ハーネスの首を通す部分をトンネルみたいにして、ここから首を入れないとご褒美がゲットできない状態です。
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ここでも細かい目標設定をしていきます。
まずは、クチバシを少し伸ばせば届く位置にご褒美を見せ、問題なくゲットできたら、もう少しクチバシを入れないと届かない距離に ⇒ クチバシ全体を入れないと届かない距離に ⇒ おでこまで入れないと届かない距離に・・・という風に、無理のない範囲で一歩一歩クリアしていきます。

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そうこうしていると、「そうだ!周り込めばいいんだ!ボクって頭いい~♪」と閃いたらしく、輪っかに首を通さずに、周り込んでご褒美をもらいにくるように。
ここでは、もちろんご褒美は「あげない」が正解ですが、この時は、どんな形であれ、ハーネスに近づいてもらうということが第一の目標だったので、周り込んできてもご褒美をあげていました。

何度か繰り返していく内に・・・
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頭のてっぺん部分までハーネスの輪っかに通すことができるようになりました。

今まで、ハーネスを見ると飛んで逃げていたなんて信じられないくらいの克服ぶりです。
ここで、コミドリコンゴウインコさんは個別相談は修了となりました。
あとは、ご家庭で継続していただくことに。

これらの様子をFacebookの方で、動画でご覧いただけます。
もしよろしかったら覗いてみていただけましたら幸いです。
Birds' Grooming Shop Facebookページ

上記のアプローチ法は、おもちゃにやキャリーに対する克服にも活用できる方法です。
ムリのないステップで、少しずつ試していただけましたら幸いです。

10月11日(日)臨時休業のご案内

  • ご案内
間際のご案内で申し訳ありません。

かねてより、ホームページ上ではご案内をさせていただいておりましたが、
10月11日(日)はショップ、並びに通販サイトはお休み
となります。

なお、翌12日(月・祝)は、
*ショップ⇒15:00でクローズ
*通販サイト⇒通常営業

となります。

以上、ご理解の程よろしくお願いいたします。